新型コロナウイルス感染後遺症について

過去にブログで有効症例を複数報告してきたが、

鍼灸の専門誌でも新型コロナウイルス感染後遺症の分析、症例報告が増えてきている

【鍼灸治療が適応する代表的な罹患後の症状】

〇疲労感・倦怠感〇関節痛〇筋肉痛〇咳〇喀痰〇息切れ〇胸痛〇脱毛〇記憶障害〇集中力低下

〇不眠〇頭痛〇抑うつ〇嗅覚障害〇味覚障害〇動悸〇下痢〇腹痛〇睡眠障害

罹患後の症状については画像検査や採血検査で異常や重症度を示しにくく、

西洋医学的な評価やアプローチが難しい面があるので、

東洋医学的な評価とアプローチが注目されている。

全身倦怠感、思考力の低下【気虚・気滞】

ブレインフォグ、集中力の低下、睡眠障害、脱毛【血虚】

嗅覚障害【肺陰虚】味覚障害【脾虚】等々

治療効果を上げるためには症状による対症療法ではなく、弁証論地が重要になる

当院では感染後遺症に対して90%程度の有効率である

緑内障の有効症例

60代男性

X-10年緑内障発症

大学病院で眼圧を下げる点眼薬をするも

眼圧左右17

視力の低下も著しく3ヶ月以内に失明すると言われ来院

X-2年週に一回の鍼灸治療を開始

2年が経過

眼圧は右14左12に下がりつつあり視力も徐々に回復し

日常生活に支障ない生活が維持できている

弁証:腎虚・肝血虚と診たて、養肝補血、補腎の治療が奏功している症例

ガングリオンについて

ガングリオンはゼリー状の良性の腫瘤で

頸部、臀部、肘、手首、手指の関節付近に多く発生し

直径2mm~30mmぐらいの大きさが多い

自然治癒しにくく、外科ではつぶしたり、注射で吸引する処置をしても

再発しやすいようだ

稀に神経を刺激し痛みを伴う場合もある

この疾患に鍼治療はとても有効で

今まで症例ではほぼ100%効果が認められた

経過を観察していると、自然に吸収されていく過程がみられ

鍼治療がひとの本来持っている自然治癒力を引き出すことを実感する

症例カンファレンス

毎日午前、午後の2回診療終了後に

受付以外の全員参加で新患患者の症例カンファレンスをしている

問診したスタッフが現病歴を報告し

治療担当者が治療方針、治療内容などを解説する

始めた目的は病態把握や弁証論地、治法の学びになるから

今日の新患カンファレンスは

めまい、突発性難聴の症例

発表者の柘植先生は国際中医師の資格取得を目指して勉強中

内服中の漢方薬の効能、主治、中医学的な情報の分析について

しっかり自分の意見が言えるようになって嬉しかった

一方通行の報告ではなく、今日のように意見交換することがとても大切と考えている

頸部ジストニア経過良好

頸部ジストニアは首が不随に左右に回旋する難治性疾患

40代男性

半年前から頸部が常時右に回旋したままの状態になり

脳神経外科などで精査をするも原因不明と言われ

大学病院で頸部ジストニアによる痙性斜頸と診断される

3ヶ月に一回のボトックス注射と並行して鍼治療を開始

最近では頸部右への回旋は改善し、頸部の筋の過緊張は緩和しつつある

難治性の頸部ジストニアに対する鍼灸治療の有効性が確認された症例

秋の養生

台風が続けて日本列島を通過

気圧の変化に影響を受けやすい症状に

頭痛・耳鳴り・難聴・めまいなどがあり

最近では気象病という病名もあるようだ

秋分の日を境に朝晩は気温が低下し、日中は30℃前後に気温が上がると

上下の寒熱のアンバランスが生じ

上焦(横隔膜から上の上半身)に熱がこもりやすくなる

気圧の変化と同様の症状+アトピー性皮膚炎・頸肩こりなども増悪する

秋の養生法としては足を冷やさないように靴下を履き、入浴で下半身をしっかり温める

冷たい飲食は控えるといったことが必要になる、空気も乾燥し始めているので

部屋の保湿も必要になってくる

冬に向かっての準備でもある

自然のチカラ

たった一本の鍼で身体が変わっていくと

ヒトが本来持っている自然治癒力の素晴らしさに驚かされることが多々ある

以下は鍼治療と湿潤療法が奏功している症例

リベド血管症という皮膚潰瘍の重症例が

長年大学病院から処方されていた塗付薬をやめ

ズイコウパッドという火傷や床ずれの治療に用いる湿潤療法

を取り入れてから皮膚潰瘍が改善し新生上皮細胞が再形成され始めた

今までの皮膚科の常識からありえない事実を

大学病院の皮膚科の専門医がどう受け止めるのか注目している

新型コロナワクチン後遺症にも有効

1年前から新型コロナワクチン接種後の全身倦怠感・味覚異常・60代男性

西洋医学・漢方薬で治療が難渋しているとのことで、

名大病院総合診療科から紹介され来院

湿痰・肝脾不和と診たて治療開始

全身倦怠感は数回で消失

味覚異常は甘味以外は90%改善

その他の不定主訴も消失

感染後の後遺症に鍼灸治療が有効なのは過去のブログでお伝えしたが

新型コロナワクチン後遺症にも有効であることが確認できた

アトピー性皮膚炎への考察

当院はアトピー性皮膚炎・蕁麻疹・リベド血管症などの難治性皮膚科疾患患者さまが多く来院され

少数鍼治療によって効果を上げていことを、過去のブログで症例報告をしてきた

なかでも重症、難治性のアトピーの場合は

食事の改善が欠かせないが、皆さん相当頑張って努力はされている

具体的には、無農薬野菜の摂取、化学調味料・動物性脂肪・食品添加物の摂取を控える等

無農薬と謡っていても野菜を育てる土壌に化学肥料を使っている場合は多く

完全無農薬、たい肥によって生産された野菜を摂取するにはコストもかかり大変

とはいえ体は100%摂取した食事でできているので、

何を摂取するかは、アトピーを治癒させるために非常に需要と考えているが

最近非常に感銘を受けた書籍があるのでご紹介する

アトピー性皮膚炎でお悩みの方には是非お勧めします

ニンジンの奇跡 畑で学んだ病気にならない生き方 (講談社+α新書) | 赤峰勝人 | 農学 | Kindleストア | Amazon

当院におけるがん患者様への治療方針

当院においてがん患者様への治療を常に行っているが

ここでがん患者様への治療方針をお伝えしたいと思う

①大学病院などで標準治療(手術・化学療法・放射線治療)を受けている場合

 手術後の体調管理、抗がん剤・放射線治療の副作用の軽減、を目的とした鍼灸治療

②鍼灸治療によって標準治療が継続できるように免疫力を高める鍼灸治療

③吐き気・食欲不振・だるさ・しびれ・むくみ等の副作用に対する鍼灸治療

④標準治療を望まれない,副作用の為に継続できない患者様への鍼灸治療

⑤人の体は摂取した飲み物、食事で作られています

 がんにならないような食事、がんにかかってからの食事療法のアドバイス

⑥標準治療が終了して、経過観察中の患者様への再発予防の鍼灸治療

⑦5年後生存率・再発率などのデーターに左右されないような心理的なサポート

※以上当院ではがん患者様の抱える問題に真摯に寄り添って施術しております