慢性気管支喘息治癒

70代♂

平成13年慢性気管支喘息発症

平成23年初診、血中酸素濃度(SPo2)88% 

※SPo2の正常値は96~99%

10種類の内服薬を服用するも改善せず鍼灸治療開始

弁証:肺気不宣・痰飲阻肺・腎気虚

週に2回の治療を続け、一ケ月でSPo2は改善傾向を示し

徐々に夜間の激しい咳と呼吸困難(痰が絡んで)が軽減し始める

1年経過する頃には殆ど咳は無くなり

血中酸素濃度(SPo2)は96~98%と正常値になった

10種類の薬は内服中止、補腎の漢方薬を内服するのみで

現在咳は全く出なくなり、ほぼ治癒したと考えられる

週に一度の鍼灸治療は健康管理の為に続けている

患者さんより感謝の言葉をいただいたので

後日HP”患者様の声”に掲載します

北辰会の素晴らしさ

北辰会専用カルテを用い

時系列的問診、体表観察、弁証

処置は一本の鍼

神経を集中して一本の鍼を打つ

西洋医学で治らない病、難病が沢山治っていく

耳鳴り、重症筋無力症、ラムゼイハント症候群による顔面神経麻痺

特発性骨壊死(膝関節)、SD(痙攣性発声障害)、逆流性食道炎

リウマチ性多発筋痛症、ジストニア、原因不明の微熱・・・・・

鍼が少ないほどこういった難治性疾患は良く効く

関西医科大学心療内科セミナーでの初診問診は

北辰会の問診手法そのものであった

どちらも病気を診るのではなく、

全人的医療として

心が身体に与える病気を捉えるレベルが相当高い処にある

という点で一致していると思う

眼圧のコントロール

60代♀

網膜委縮、緑内障により眼圧亢進する

定期的(週に一度)の鍼治療で

眼圧右21左18が

左右共15~16に低下

眼圧のコントロールができている

緑内障を治癒せしめることはできなくとも

眼圧が安定していれば手術の必要もなく

日常生活での不安もなくなるので

鍼治療の介入する余地は大いにあると考える

IMMSとは

アリゾナ大学でDrワイル博士の統合医療プログラムを履修されたある医師が

鍼灸統合医療支援システムIMSS(Intergrative Medicine Support System)という

全国の優良鍼灸治療院と日本統合医療支援センターと患者さんの間をつなぐ

ネットワークづくりに取り掛かっている

現在このネットワークに参加する日本中の志のある鍼灸師に呼び掛けを始めた

このネットワークが構築されると

タブレット端末によるインターネット回線を利用し

患者さん情報の共有、医師から鍼灸師への紹介状、回答書の送受信

治療内容の共有化、エビデンスの蓄積、等々

今後の鍼灸治療が大きく転換する可能性を秘めている

今までの統合医療の枠を超えた素晴らしい発想だ

詳細はまだ報告できないが

当院としては積極的に参加し、協力したいと考えている

がん患者さんの治療

癌患者さんの治療をしていて思うこと

①癌細胞が消えているのに再発予防のために

抗癌剤を使い続け強い副作用で苦しむ患者さん

②放射線や抗がん剤を使っても癌細胞が全身に転移

痛みはあるが鍼で疼痛のコントロールができる元気な患者さん

①の症例は抗癌剤を使っていない期間の健康状態は極めて良好

胃の気の脈も有力、食欲もあり生活に困ることは無い

鍼治療にも良い反応を示し、免疫力を高めることが癌の再発予防となっている

②の症例は元々体力があるので、抗癌剤の副作用を自覚しない

胃の気の脈は有力、痛みは鍼治療で緩解するので、ペインコントロール

をしながら癌との共存を目指す

そこに東洋医学の介入する余地は大いにあり

がんは鍼灸治療の相対的適応症ともいえる

新米お母さん

新米お母さんは

赤ちゃんの抱き方が大事

生まれた瞬間から赤ちゃんはお母さんの匂い

肌の感触、優しい声を記憶していく

お母さんが緊張していると

赤ちゃんにも緊張が伝わる

肩や腕の力を抜いて

優しく慈しむように抱っこをする

母子は一心同体

お母さんがリラックスすることで

赤ちゃんも情緒が安定する

小暑とは思えない暑さ

昨日の七夕は24節気の小暑

梅雨明けが近付き、少しずつ暑さが本格化し始める頃

小暑から大暑の時季を暑中と呼ぶので

暑中見舞いはこの期間内に送る習わしとなっている

しかし、今日東海地方は早くも梅雨明けで猛暑日連続である

夜中も気温が下がらず、エアコンなしでは寝付けない日が続きそうだ

暑さの邪気を”暑邪”といい、内熱をこもらせ、熱は上亢し、のぼせ

不眠、頭痛、鼻閉、口渇、眩暈等々不定愁訴の原因となる

清熱作用があり、身体の水分を補う食材を摂取し

清熱解毒作用のある”苦味”をアクセントにつかうとよい

≪熱を冷ます作用のある食材≫

豆腐、トマト、きゅうり、空心菜、もやし、白瓜、冬瓜、なす、ジュンサイ、キウイ、

すいか、なし、パイナップル、メロン、マンゴ等

≪体の水分を補う作用のある食材≫

豆腐、緑豆、くず、きゅうり、くわい、きくらげ、冬瓜、トマト、はす、梅、キウイ、

スイ力、 なし、パイナップル、メロン、桃、レイシ、レモン、りんご、ぶどう等

鍼灸院臨床研修制度

鍼灸学校の夏休み期間中を利用して

愛知県鍼灸専門師会主催の

鍼灸院臨床研修制度という

学生向けの実際の鍼灸臨床を自由に見学させるという

画期的な企画が今年もスタートする

学生を受け入れる登録鍼灸院は5件とまだ少ないが

どこも”医療としての鍼灸治療に取り組んでいる鍼灸院だ

鍼灸師の教育で未だに足りないのは”臨床実習”

業界をあげて臨床実習を受け入れる鍼灸院を増やす努力が必要

当院は10数年前から夏休みは常に開放して学生を受け入れている

真剣勝負の現場を見せるという”緊張感”と

”学生と語り合う”のが好きで続けているようなものだ

見学がきっかけでスタッフになった学生も多く

卒業後5年以内の愛知県鍼灸専門師会会員も応募できるので

どしどし申し込んでほしい

左後谿著効

80才♂

慢性的な腰痛・右肩観察痛

60代大腸癌で開腹Ope

左腹部に縦に20㎝のOpe痕あり

その為に臍が右に5㎝移動している

左後の気の偏在と診たて

左後谿蓮風鍼3番で10分間置鍼

直後に全ての痛みが消失

本人家族とも驚き不思議そうな表情であったが

最後には一本の鍼で痛みが取れた事を実感し笑顔で帰られた

空間診を巧みに操るとこの様な劇的な効果が期待できる