院内勉強会

今夜は院内勉強会

テーマは”頭痛”

頭痛の分類と鑑別診断を復讐

頭痛が主訴の新患カンファレンス1例

”慢性頭痛”は当院でも非常に多い

鎮痛剤を常用している例も多く

長期間鎮痛剤を常用していると

慢性頭痛が悪化することもあり

根本的な治療が必要

十分な問診と中医学的な正しい弁証力が問われる疾患である

パーキンソン病経過良好

50代♀

10年前からペンギン様の歩行になり

パーキンソン病の診断

ネオバストン・カバサール・アーテン等を服用するも

歩行の動作開始がしずらく、徐々に歩行が不安定になる

他の鍼灸院にかかるも変化なく

当院のブログを見て来院される

弁証:肝陽化風

処置:百会・行間・照海などを一穴のみ適宜使い10~15分間置鍼

経過:第6診から足の動きが良くなり始める

   最近調子が良いので、仕事を探し始めたり

   3時間スタンディングの歌手のコンサートに行くことができたと

   大変喜ばれる
    

   パーキンソン病に対する鍼灸治療は生活の質を高めることが目標

   趣味や旅行など今までできなかったことを

   楽しむことができるようになることは

   患者さんの大きな喜びであり

   我々の治療が報われるときでもある

   

全日鍼灸学会に入ろう

我が国の鍼灸医学の中心的な学術団体に

(公益社団法人)全日本鍼灸学会があって(JSAM)

正会員数は約3,100人である

(鍼灸師・鍼灸学校教員・医師・歯科医師を含む)

一方、2,000年以降、鍼灸学校は約4倍に増加し

鍼灸師の就業人口は10年間で2万人増えて約9万人となった

鍼灸を生業としている鍼灸師の学会加入率は

僅か3.4%である!!

少なくとも鍼灸を医療として考え、学術の研鑽をする気があるなら

たった1万円の年会費のこの学会に加入しないことが理解できない

今年も5月に全日本鍼灸学会学術大会が香川県で開催され

約2,000人の鍼灸師が集うことになる

将来益々鍼灸師の区別化(差別化と言ってはいけないそうだ)が進んでいき

勉強しない鍼灸師は生き残っていけなくなるだろう

振れ幅の小さい生活

名大医学部付属病院総合診療科の松葉医師曰く

総合診療科の患者さんは

生活の振れ幅が小さい人が多い

手帳にぎっしり予定が入っている人は

振れ幅が大きい生活

仕事以外で、人と会う、習い事、趣味、運動、旅行、食事,etc.

つまり、身体にも心にも刺激や変化がある生活が健康には必要ということ

単調で刺激のない生活をしている人は愁訴が多くなりがち

但し、年齢や体力、持久力、持病に応じた

適切な振れ幅の範囲を知ることが必要だ

急性腰痛に対する後渓穴

50代♂

5日前から急性腰痛(朝洗顔時に激痛)

マッサージや湿布でよくならず来院

夜間痛で目覚めるほど、歩行姿勢も体は傾いて前傾気味

S先生担当により弁証は「肝鬱気滞血瘀」「胆経腰痛」

処置は右後渓に3番鍼で10分間置鍼、鳩枢に知熱灸

翌日再診時には7割痛みが軽減

単純な胆経腰痛の場合実測の後渓が驚くような効果を示す

腎虚による逆子

逆子(骨盤位)は鍼灸治療の適応症

妊娠28週~32週が成功率が高く87%

一般には三陰交の鍼灸、至陰のお灸だが

中医学的に弁証することで難治性も改善することがある

36歳初産31週で来院

5回の治療で頭が動かないので

太谿に置鍼15分と打鍼で治療後に頭が下りたのを触診で確認

二日後の産婦人科受診でお喜びのお電話があった

一本の鍼だから逆子の正しい弁証が証明できた症例

胎児の頭位を正確に触診するスキルも必要

第38回鍼灸研修会

昨日は名古屋医健専門学校で

(公社)日本鍼灸師会主催の研修会があり

学術部として講師を依頼した私が準備と進行役だった

第1講:「スポーツ科学から見たロコモ」

講師:名古屋大学総合診療科医師 松葉泰昌先生

大変面白く役に立つ講義だった

多くの教えをいただいた

新聞記事の医学情報は記者が不勉強で

漢字の間違えや、表現の誤りが多い

新聞は2紙以上見ることで記事の比較をして

自分の基準をもって正しく記事を読むこと

ロコモティブシンドロームとロコモティブトレーニングの

正しい知識(整形外科学会の誤解を招く情報)

医療者としてレベルの高い自分の物差しを持つことが重要

4月は気の乱れに注意

4月は何かと忙しい季節

移動や転勤、引っ越し、入園、入学、環境の変化が多くなる

春分過ぎから木気が盛んになり、朝晩の気温差も大きいこの季節は

気逆が起きやすい

鍼1本で簡単に整えることができるが

養生としては、ひっつめた髪を緩めて、カフェインを控え、適度に体を動かすこと

正規語録

【正規語録】

実力の差は努力の差

実績の差は責任感の差

人格の差は苦労の差

判断力の差は情報の差

真剣だと知恵が出る

中途半端だと愚痴が出る

いい加減だと言い訳ばかり

本気でするから大抵のことはできる

本気でするから何でも面白い

本気でしているから誰かが助けてくれる

これは元スタッフがFaceBookで発信していた自己啓発語録で

院内の壁に貼ってあって自分も時々見ては我が身を振り返っています

日本東洋医学会会員に

日本東洋医学会の入会審査が通って

本日正会員登録の案内が届いた

日本の保険調剤漢方エキス剤の多くは病名処方だ

東洋医学の基本的な診察法(四診→望診・聞診・問診・切診)

を実施して診察している医師はまだ少数派であるが

この学会認定の専門医であれば漢方薬を希望される患者さんに

紹介できるので安心だ

学会のHPは素人でも解りやすくなっているので覗いてみてください

http://www.jsom.or.jp/