円形脱毛症

【円形脱毛症の症例】

患 者:12才女子
主 訴:前頭部の円形脱毛
現病歴:昨年秋ごろから徐々に脱毛が進み、12月には1円玉大の円形脱毛に進行する。
    中学受験を控え、睡眠不足や、精神的なストレスが認められる。
脈 診:浮緊細数
舌 診;暗紅薄白苔、舌尖紅刺、舌裏紅
腹 診:心窩、胃土に緊張
弁 証:肝欝化火
処 置:20mm01番で、左太衝に置鍼10分、脱毛部に十字鍼
経 過:第4診目からうぶ毛の発毛が見られる。
    第12診目頃から全体に発毛が太く長くなる。
    第16診目でほぼ全体に発毛して、境界線も不明、治癒としました。
    心配されていたお母様からは感謝のお手紙を頂きましたので、HPの
    「患者様の声」に掲載させていただきました。
考 察:円形脱毛症は東洋医学では、皮膚科の病気ではなく、心身のアンバランスから
    発症すると考えます。
    鍼治療は、気血の巡りを良くして発毛を促します。
    小児も大人も、ほぼ100%治癒します。

    

1本鍼で著効を得た症例No.6

【百会右の一本の鍼で治癒した急性腰痛】

症例:57才男性
主訴:急性腰痛(ギックリ腰)
現病歴:昨日1日寝ていてから徐々に腰が痛くなる。
腰部の前屈(++)後屈(++)
脈 診:滑弦
舌診察:白膩苔・舌裏紅
腹 診:心窩虚・
弁 証:肝欝気滞による卒腰痛
処 置:10mm3号のステンレス鍼で百会右に10分置鍼。
治療効果:直後に腰の運動痛、自発痛は消失。
考 察:百会右の鍼治療によって”肝欝”による気滞がとれた。
百会は気滞を改善する代表的な経穴で、左右の反応の差をみて処置を
したことが良い結果を得たと考えます。