冷えと冷え症の違い

大寒を過ぎ、週末は早くも立春を迎えるが

寒さはまだしばらく続きそうだ

手足の冷えを訴える方が多い季節

ここで「冷え」と「冷え症」の違いについて簡単に解説

「冷え」とは

私は若いころから手足が冷えていて、私「冷え症」なんです・・・

これだけであれば「冷え症」ではなくただの「冷え」

「冷え症」とは

手、足、腹、腰、又は身体全体の冷えによってQOLに影響するほど身体症状に表れる場合

例えば腰から足の冷えによって、軟便、下痢、眠れない、頭痛がする、体がだるい等の

愁訴がある場合、これは「冷え症」

中医学的にはいくつかの病因病理に分類可能

治療戦略を立てて、飲食や運動など生活習慣も改善する必要あり

鍼灸治療では五臓・寒熱・陰陽・気血の過不足やアンバランスを整えることになる

第1回JHC参加感想

昨日参加した第1回日本健康創造研究会の感想

東洋哲学思想が根底にあることがこの研究会の特徴で

西洋医学中心の日本の医療を変えていこうとする空気を感じた

脳腫瘍を患い2回の手術を体験した

現役の臨床心理士の生々しい体験談は衝撃的で

200人の参加者の心に響く講演であった

患者さんに寄り添う診療をされている医師たちが

このような研究会を開催したことはとても意義深いと思った

クラウドファウンディングにより

150万円の寄付を募って、講師謝礼や会場費、研究会運営に当てるといった

新しい取り組みはもう少しで目標額に届くそうである

内容の割に参加費はとてもリーズナブル

始まったばかりのこの研究会の未来は明るい

クラウドファウンディングサイト READYFOR

https://readyfor.jp/projects/10930/preview

日本健康創造研究会

明日は第1回『日本健康創造研究会』が

名古屋商工会議所で開催されるので参加します

統合医療を鍼灸治療中心で実践されている

高橋徳医師(ウイスコンシン医科大学教授 クリニ ック徳院長) 

鈴鹿医療科学大学教授 佐々木和郎先生が中心となって発足した

”患者さんの知りたいことに主眼をおいた患者さん参加型のユニーク な研究会”

西洋医学・伝統医学・東洋医学など

健康維持、回復に役立つあらゆる分野が1つの命に真摯に向き合い

究極の医療の仕組み作りを模索するという 

講演1・視床下部オキシトシン(愛と信頼のホルモン)の生理作用を解説し
    宗教心(利他の心)に迫ります。

講演2・量子論や東洋的一元論を紹介
    病院や診療所を単に病気を治す場だけではなく
    人生を考え健康を考える場に」と訴える

ラウンドテーブルデイスカッションでは
    脳腫瘍の患者の手術前 後での心の葛藤を聞いた後,3名の医師達が議論

どんな研究会になるのか興味津々で参加し

場合によっては会員になるかもしれない

スチーム式加湿器購入

このところの寒波で空気はとても乾燥している

院内の湿度は先日20%以下に下がり湿度計はLL%の表示に

女性スタッフは皮膚がカサカサし

眼も夜になると乾燥してショボショボに

加湿器を購入することになって

超音波式が多いが

手入れが面倒、ミスとは冷たいので却下

お湯を沸騰するスチーム式は手入れが簡単

蒸気で加湿するので温かい

価格が高い・・けど一台購入してみたら

湿度が10%以上がって空気がシットリした

もう一台受付用に購入し2台稼働すると

今日は湿度計が40%を記録しビックリ

手入れは2ヶ月に一度クエン酸洗浄をするぐらいでとても簡単

象印のスチーム式加湿器はお勧めです

https://www.zojirushi.co.jp/syohin/humidifier/eerl/

院内勉強会

今夜は久しぶりの院内勉強会

新人スタッフの運動器疾患鑑別法トレーニング

今回は初診で最も多い疾患の「腰痛」

鍼灸適応疾患

1・椎間関節性腰痛(椎間関節捻挫・椎間関節症)

2・筋筋膜性腰痛

3・スプラングバック

4・変形性脊椎症

5・姿勢性腰痛

6・腰椎すべり症(分離症)

7・仙腸関節捻挫(機能障害)

8・腰部脊柱管狭窄症

9・腰椎椎間板ヘルニア

10・心因性腰痛

鍼灸相対的適応症

1・腰椎圧迫骨折

2・腰椎椎間板ヘルニア(重症例)

3・子宮内膜症

4・月経随伴症

5・遊走腎

6・尿路結石

7・感染性脊椎炎

絶対的不適応症

1・急性腎炎

2・腹部大動脈破裂・総腸骨動脈の閉塞性疾患

3・多発性骨髄腫・脊索腫・原発腫瘍

4・癌の腰椎転移

5・中心性腰椎椎間板ヘルニア

これだけの疾患を問診と徒手検査、触診である程度鑑別する必要がある

腰痛の原因疾患を思い浮かべながら問診を勧めていくこと

不適応と診たてたらその場で専門医に精査依頼の紹介状を渡すこと

こういった知識と備えをすることが、安心してかかれる鍼灸院として必須である

学校養成施設カリキュラム改訂つづき

臨床実習指導者講習会について

臨床実習受け入れ鍼灸院に対して

講習会を16時間以上受講することが定められている

しかも”連日での開催を原則”とし

分割して開催する場合は

”開催日に間隔を可能な限り短くする”

といった開業鍼灸師にとって驚愕の内容であった

ただでさえ臨床実習受け入れ鍼灸院が少ない現状で

全国で5700人の鍼灸学校養成施設の在学生の

実習可能な鍼灸院の必要数を想像すると

受け容れ鍼灸院に16時間の講習義務を課することで

手をあげる鍼灸院は殆どなくなることが予想される

一日限りの講習で充分

それ以上求めると折角動き出したカリキュラム見直し改善案の

根幹である臨床実習が実現できなくなる

とはいえ今後、学校関係者、開業鍼灸師、カリキュラム等改善検討会構成員が

討議を進めていくなかでこの問題は修正されていくと考えている

http://www.n-acp./com

学校養成施設カリキュラム改訂

あんまマサージ指圧師・はり師・きゅう師を養成する学校等の

カリキュラムなどを定めた文科・厚労同省令が16年ぶりに改訂され

平成30年から適用されることになった

最低履修時間数がおおはばに引き上げられたことにより

追加カリキュラムが400時間程度増やされた

中でも最も時間を割いているのは

臨床実習135時間である

これまでもこのブログで声高に叫んでいた

鍼灸治療院での臨床見学実習が追加され

なんと3単位135時間である

技楡澆△燭蠎遜8時間として17施設に見学する必要がある

しかしこれには大きな問題点があった

以下は次回に・・・

ポールマッカートニーチケット当選!

ポールマッカートニー東京ドーム公演のチケットが当選!

4月29日(土)は連休初日でもともと休診日としていたので

仕事をさぼっていくわけではありません

4年前の来日コンサートの録画を見て感動

まさか当たるとは思っていなかった!

今どきのコンサートはチケットは抽選で

S席でも座席はチケットが届くまで不明

ファン心理の足元を見られているような気もするが

どこで観ようともポールと同じ時間、空間を共有できることがライブの醍醐味

あと3ヶ月、楽しみができました

老子の言葉

老子の言葉

第29章 偏らない自然な中間が大切

まさに人間は、天下をとろうと欲張って頑張りますが

私は人間が天下を取ったのを見たことがありません

天下や社会とは神様の意志を受ける容器であって

これに対して人間が何かを為そうとしたり

支配しようとしたりしても、そうはならないのです

天下に何かを為そうとする者は必ず失敗し

天下を取ろうとする者は大きなものを必ず失います

コノ世の物事というものは、人の思うままにはならないのです

誰かが天下を取ろうとすれば、同様に他者も天下を取ろうと現れます

物事には、弱い勢いの時もあれば、強い勢いの時もあります

強いモノもあれば、弱いモノもあります

育てる者もいれば、それを壊す者もいます

このような様々な状態が混ざることが自然であり

これを人間が統一することなど不可能なのです

だからこそ聖人は、やり過ぎることを避け

驕り慢心することを捨て去り、怠けることをしません

【解釈】

人間とは、自分が天下を取ったと思った瞬間から

次の崩壊が始まっているのでしょう

過去の歴史を見ても言えることであり

国や企業や個人の栄枯盛衰を見ても然りです

しかし、これを避ける、良い状態を継続させる方法が、ただ一つだけ存在します

アリストテレスやパスカルも人間は「中間を意識すること」が最善な存在だと示唆しています

釈尊がズバリと「中道」、つまりどんな物事にも偏らず執着せずに歩む生活が

悟りに至る人間の必須条件だとしました

なにやら世間を騒がせている、かの国の指導者に聞かせたいと思いますが

自分は天下を取ったと「区切り」を意識したり

中間で「いよう」などと思った瞬間から、すでにそうではないのです

自然な流れの最中に、自然で中間でいることが大切で

人間は、何かの最中に続ける限り成長をするのです

鍼灸学会認定試験

(公社)全日本鍼灸「学会認定鍼灸師」の資格取得が

今年の大きな目標

鍼灸関連団体では会員数が最も多く

最近は医師の会員も増えていると聞く

H28年度会員数は4625人

その内「認定鍼灸師」は僅か320名(6.9%)

医師会の専門師認定制度と似ているが

余りにも少数なので取得する価値はあると思う

認定制度履修基準の学会参加80点を満たすと

認定登録申請の資格が生じこの度申し込みが済み

本日付で認定登録試験問題を入手できた

設問は6問

1.「医の倫理」

2.「関係法規・公衆衛生学領域」

3.「鍼灸学史(黄帝内経・難経の医古文の論考」

4.鍼灸基礎医学領域

5.「鍼灸臨床医学領域1(運動器以外)」

6.「鍼灸臨床医学領域(運動器)」

詳細は明かせないが以上6の設問に対して

1,000字~1,500字以内で回答を約一ヶ月でメールで提出

合格すると晴れて「認定鍼灸師」となる

多忙を理由に10年前から先延ばししていた懸案だけに

休日返上で一ヶ月勉強に専念するつもりだ