休診案内

8月16日~22日

休診させて頂きますので

ブログもしばらくはお休みさせていただきます。

立秋とは名ばかりの猛暑が続きますが、

皆様お身体くれぐれもご自愛くださいませ

くいしばり(TCH)の症例

50代女性

主 訴:上肢のしびれ・痛み・筋力低下(患側の握力10㎏)

現病歴:半年前から発症、内科で心疾患の疑いで精査し異常なし

    整形外科で頸椎のMRI検査で軽度の頸椎椎間板ヘルニアの診断

    脳神経外科で胸郭出口症候群の診断「手術をしないと治らない」といわれ躊躇する

    大阪で北辰会講師の鍼灸治療を受け、NRS10→6に軽減するがそれ以上治らない

    しびれと握力低下が酷くなり「生きているのが辛い」とまで考えるようになる

経 過:身内の紹介で大阪から名古屋に来ていただき

    3回の鍼治療でほぼ主訴は消失 握力10㎏→25㎏にアップ

    根本原因は歯の軽度のくいしばり(TCH)と考えた

    外側翼突筋への刺鍼で短期間で主訴は著しく改善

    大阪での質の高い鍼灸治療のベースがあってのことではあるが

予防は日頃から歯のくいしばりを意識し、歯と歯が当たらないように注意すること

考 察:難治性の慢性疼痛疾患、特に上半身の疾患は

    必ず歯並びと嚙み合わせをチェック

    通常の鍼治療に抵抗する場合は

    外側翼突筋へのアプローチを試してみる価値は大いにあると思う

    
    親くしている矯正歯科医師によると

    嚙み合わせに異常がない人は10%以下!とのこと!

エクオールとは

エクオールとは

大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンが

腸内細菌によって代謝されてできる成分

エストロゲンと同じような働きがあるので

女性は閉経前から大豆製品を積極的に摂取することが推奨される

ただし、体内でエクオールをつくれるのは

日本人の約半分だといわれている

体内で産生できない場合は

サプリメントでエクオールそのものを摂取することも可能

体内でエクオールをつくれるかを調べる検査キットもあるそうなので

取り寄せて調べることも一考・・・

更年期以降の手の痛み

卵巣でつくられるエストロゲンは

子宮内膜、乳腺、血管、気道、

関節包、腱鞘、靱帯などに存在し

「エストロゲン受容体」と結合することで

関節、靱帯、腱鞘腱等の腫れを抑制する効果があるとされている

更年期や産後の授乳期にはエストロゲンが急激に減少するので

その保護機能が失われ

手の関節の痛みや、しびれ、腫れといった症状が発症する

手の外科疾患である病院を受診する患者さんの

9割が女性で、多くは更年期以降であるという

このことは手の外科疾患に女性ホルモンのアンバランスが

大きな影響を及ぼしている可能性を示唆する

手の外科手術の半数以上は

腱鞘炎(バネ指・ドゥケルバン腱鞘炎)

手根管症候群

ヘバーデン結節

プシャール結節

母指CM関節炎

以上5疾患だという

何れの疾患もエストロゲンの減少に起因すると考えられている・・・

軽い熱中症の疑い

通院中の80代の患者さん

電話があって

今日の昼から食欲なく

昼にキウイを食べた後に下痢

口の中がしびれる

身体がえらいのでなんとか診て欲しい

急遽来てもらう

脈診:浮弦数

舌診:紅舌厚い乾燥した白苔

上下肢躯幹どこを触れても熱い

BP168/81 P98 体温36.4℃

熱中症になりかけの状態

陰液不足で虚熱が亢進

滋陰清熱の処置

※この猛暑でもエアコンは使わず

扇風機だけで寝ている!

昨夜は暑くて汗をかき夜中に3回も着替えた

どうしてエアコンを使わないのかを尋ねたら

風邪をひくのが嫌で夜は使っていないとのこと!

水分も全然足りていない

高齢者は異常な暑さに鈍感になっている一例・・・

フェザータッチの勉強会

昨日開催されたフェザータッチの勉強会

鍼灸学校在学生10人に対して

60分の座学

当院で行っている中医学による

四診(望診・聞診・問診・切診)の解説

皮膚疾患の症例報告3例

舌診の変化のあった症例6例

休憩後に

2時間4チームに分かれて

原穴診・腹診・背候診を

主に虚を捉えるフェザータッチの触診を伝授

教えた手の感触を忘れないでいて欲しい・・・