更年期障害の女性、みんなでディスカッション

先日、ある患者さん(更年期障害)の症例について、スタッフみんなでじっくりディスカッションしました。


今回の患者さんは50歳の女性。

慢性的な疲れや冷え、眠りの質の低下、イライラ、家族との会話が減ったことなど・・・

いろんな悩みを抱えて「とにかく元気になりたい!」と来院された方です。


ホワイトボードに症状や背景を書き出してみると、

ホルモンの乱れ、冷え、食事内容の偏り、運動不足、栄養素不足(鉄や亜鉛)など、

たくさんの課題が見えてきました。

それに加えて、仕事のストレス、家庭での孤独感も大きな要因でした。

この患者さんの体調をどう捉えるか!?

スタッフからさまざまな意見がでました、


「まずは睡眠や食事のアドバイスをしっかりした方がいいよね」という意見

「とにかく話をじっくり聞いてあげることが一番大事じゃない?」という声もありました。

さらに「触れることで、一緒に癒しの時間を共有するのが大切」という視点も。

こうしてみると、私たちが一番大事にしているのは「どこを治療するか」ではなく、

「どうやって一緒に目標に向かって伴走するか」ということなんだな、と再確認できました。

「元気になりたい」という言葉の裏には、ただ症状を軽減しただけではなく、

「自分らしさを取り戻したい」「家族と笑顔で過ごしたい」という深い願いが込められています。


スタッフみんなで話し合ったことで、それぞれが何を大切にしているのか、改めて知ることができました。

まさに、みんなの個性が活きた瞬間でした。


一人ひとりの「元気になりたい!」に寄り添いながら、一緒に進んでいける治療院でありたいと願います。

院長おすすめ体幹トレーニング入門!!

腰痛がつらい、猫背が気になる…。そんな方にこそ試してほしいのが、体幹トレーニング!!

実はわたしも、腰の不調を感じたことをきっかけに、日々のケアに体幹トレーニングはじめました!
鍼灸施術と合わせて行うことで、より効果UPです

今回は、初心者でも安心してできる「ドローイン」と「プランク」の2つのメニューをご紹介します。


【1】ドローイン(お腹をへこませる呼吸法)

  1. 仰向けに寝る、または椅子に座る
  2. 鼻から息を吸い、お腹をふくらませる
  3. 口から息をゆっくり吐きながら、お腹をへこませる
  4. へこませた状態をキープ(10秒程度)

ポイントは、背中を反らさず自然な姿勢を保つこと。テレビを見ながらでもできるので、毎日の習慣にしやすいですよ。


【2】プランク(体幹全体を鍛える基本姿勢)

  1. うつ伏せになり、肘とつま先で体を支える
  2. 背中〜お尻までが一直線になるよう意識
  3. 呼吸を止めずに20〜30秒キープ

無理せず、最初は短時間から。慣れてきたら少しずつ秒数を伸ばしてみましょう!


腰痛予防や姿勢改善には、継続がカギ。

鍼灸で体を整えつつ、体幹トレーニングで支える力を養えば、不調知らずの体づくりが目指せます。

気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください!

スタッフがつないだ“24時間の壁”

「耳が詰まった感じがして、朝から耳鳴りがしているんです」

そんな訴えを持って、ある女性の患者さんが夕方、飛び込みで来院されました。

お話を伺うと、発症はその日の午前10時頃。

めまいはなく、バイタルも安定。

これまでにも軽い耳鳴りはあったそうですが、今回は耳閉感があり、持続しています。

耳鼻科には「明後日行こうと思ってます」とのことでした。

しかし、突発性難聴は「発症から24時間以内の治療開始」が鍵となります。

診療の合間を縫い、スタッフが手際よく対応してくれました。

バイタルの測定に加え、神経症状の有無やリンネ・ウェーバー法での簡易聴力評価も実施。

結果、突発性難聴の可能性が高いと判断しました。

とはいえ、その時点ですでに夕方。


どこの耳鼻科も受付を終了しており、すぐに紹介できる病院が見つかりません。

私自身も少し焦りを感じました。

そんな中、受付スタッフが「明日木曜も診療している耳鼻科がありますよ!」と、

近隣の診療情報をすぐにリサーチしてくれました。


すぐに紹介状を作成し、患者さんには「明日の朝イチで受診してください」とお伝えしました。

結果、発症から24時間以内に専門医への受診が可能に。

患者さんも安心されたようで、「すぐに対応してもらえてよかった」と笑顔で帰っていかれました。

チームの見事な連携により、まさにプライマリ・ケア的な現場力を発揮できた一日でした。

本当に素晴らしい!スタッフに感謝

全日本鍼灸学会に参加してきました!

先日、愛知県で開催された全日本鍼灸学会に、当院のスタッフ全員で参加してきました!

今回は、院長がポスター発表も行いました。

テーマは「圧迫骨折を疑った11症例の検討」。

圧迫骨折の可能性があった患者さんを分析し、

・骨折しやすい体の特徴
・骨折を見つけるための観察ポイント
・病院とのスムーズな連携方法

といった視点から発表しました。

多くの先生方の前で話すのはやっぱり緊張しましたが、「伝えたいことが伝わった!」と実感できる、いい経験になりました。

スタッフたちも、それぞれ興味のある分野の発表を真剣に聴講。

「この技術は当院でも活かせそう」

「こういう症例のとき、こう対応すればいいのか」

などなど、たくさんの学びがあったようです。

学会翌日の院内勉強会では、各自が面白かった演題を紹介し合い、情報を共有しました。

知識のアップデートを続けることが、日々の鍼灸治療の質の向上にもつながります。

これからも、患者さんにより良い治療を提供できるよう、スタッフ一同、技術と知識を深めてまいります!