スタッフがつないだ“24時間の壁”

「耳が詰まった感じがして、朝から耳鳴りがしているんです」

そんな訴えを持って、ある女性の患者さんが夕方、飛び込みで来院されました。

お話を伺うと、発症はその日の午前10時頃。

めまいはなく、バイタルも安定。

これまでにも軽い耳鳴りはあったそうですが、今回は耳閉感があり、持続しています。

耳鼻科には「明後日行こうと思ってます」とのことでした。

しかし、突発性難聴は「発症から24時間以内の治療開始」が鍵となります。

診療の合間を縫い、スタッフが手際よく対応してくれました。

バイタルの測定に加え、神経症状の有無やリンネ・ウェーバー法での簡易聴力評価も実施。

結果、突発性難聴の可能性が高いと判断しました。

とはいえ、その時点ですでに夕方。


どこの耳鼻科も受付を終了しており、すぐに紹介できる病院が見つかりません。

私自身も少し焦りを感じました。

そんな中、受付スタッフが「明日木曜も診療している耳鼻科がありますよ!」と、

近隣の診療情報をすぐにリサーチしてくれました。


すぐに紹介状を作成し、患者さんには「明日の朝イチで受診してください」とお伝えしました。

結果、発症から24時間以内に専門医への受診が可能に。

患者さんも安心されたようで、「すぐに対応してもらえてよかった」と笑顔で帰っていかれました。

チームの見事な連携により、まさにプライマリ・ケア的な現場力を発揮できた一日でした。

本当に素晴らしい!スタッフに感謝