仕事納めです

今日は午前中7人で大掃除

院内院外ともピカピカに綺麗になったところで

午後からは休日診療の患者さんが4人来院されひとりで対応した

右Th12神経根症の方

右椎間板障害と思われる坐骨神経痛の方

難治性手湿疹のお子様

初診の手湿疹としもやけのお子様

時間に余裕があるので一人一人じっくり対応できた

特に難治性手湿疹のお子様は

初診の百会の鍼と、手の井穴の銀古代鍼の処置で

痒みもなく皮膚の状態も明らかに改善しつつあった

皮膚科疾患は鍼治療の効果が目に見えてわかる

評価がしやすく、患者様の満足度も高くなり

得意な疾患と言える

皮膚の病気として捉えず、病因病理を見極め

全身の気血津液を巡らせ、陰陽のアンバランスを整えることで

皮膚は正常な状態に戻っていくことを数多く経験

臨床を積めば積むほどに東洋医学の奥深さを発見する

今日の4人の患者様は皆とても良い表情でお帰りになったのが印象的だった

32年前に一人で開業したころを思い出して

”初心忘れるべからず”と戒めた仕事納めでした

皆様良い一年をお迎えください

来年もどうぞよろしくお願いいたします

院長

脳梗塞による複視治癒

脳梗塞による複視が比較的短期間で治癒したので報告します。

患者:77才男性

主訴:今年9月突然右目で物が二重に見えるようになり、総合病院を受診、

   左脳脳梗塞の診断、内服治療を始めるも変化なく、

   眼科を受診、プリズム眼鏡によるリハビリ必要との診断

   10月2日当院に初診来院

脈診:中位で緩滑脈、舌診:舌腹暗紅、舌下静脈怒張

弁証:1時間の問診と体表観察所見により

   左気の偏在・お血症

処置:左承光・左三陰交に30分置鍼

症状指導:肉食中心の食生活なので、野菜を多く摂取するように指導。

経過:2ヶ月10回の施術でプリズム眼鏡が不要になり複視改善

    12回の鍼治療で複視消失。治癒とした。

考察:食養生と、空間診、お血へのアプローチが奏功したと考える

   脳梗塞後遺症の複視への鍼治療の可能性が明らかになった。

   

   

気管支喘息の鍼灸治療

寒暖差で体調不良の方が増えています。

寒暖差の影響を受けやすい疾患の中に気管支喘息があります。

東洋医学では「哮喘」といい以下のように分類しています。

【肝胆阻肺】

身体が冷えやすく、寒冷によって発作が誘発されます。

脈診:浮弦 舌診:舌苔白滑

治法:温肺散寒・化痰止哮

【熱痰阻肺】

身体に熱がこもりやすく、温暖によって発作が誘発され

冬の季節に日中の気温が上昇する日などに増悪します。

脈診:滑数 舌診:舌色紅・舌苔黄膩

治法:宣肺清熱・化痰止哮

【寒熱狭雑】

冷えと熱がどちらもある場合、上熱下寒の方に多い

脈診:浮緊数 舌診:舌苔黄白

治法:散寒清熱・宣肺化痰

【陽虚痰阻】

身体の冷えがきつく温める機能が低下した状態で、疲れやすい方

脈診:沈虚 舌診:舌苔淡泊、胖大

治法:温陽益気・降気化痰

【陰虚痰阻】

身体の陰液が不足し、熱がこもった状態の方に多い

脈診:細数 舌診:紅乾燥・無苔

治法:慈陰清熱・降気化痰

【気管支喘息に対する当院の治療方針】

①医師の診察(呼吸器内科)を受け

 内服薬や気管支拡張剤などの処方をうけていることが前提

②内服治療や気管支拡張剤の使用と並行して鍼灸治療を始める

③発作時ではなく、緩解期に鍼灸治療を開始し、体質改善により

 発作の頻度を少なくし、緩解に導くことが目標となります。