TCHとは

TCHは歯を接触させてしまうクセともいえる

歯は基本的に食事や会話などの際に

瞬間的に合わさるだけで

歯と歯が接触している時間は

1日のうちに20分以下といわれている・・・

TCHとは

TCH(Tooth Contacting Habit)

を「歯の接触癖」という

上下の歯の接触は、通常は食事中や会話中などにおこなわれる

TCHは接触の必要性がないときに

「弱い噛みしめ」

「食いしばり」

をしてしまい

それが癖になるという状態をいう・・・

顎関節症と線維筋痛症

ミシガン大学のKorszunらは

線維筋痛症または慢性疲労症候群の患者

および両方の疾患を合併している患者を調査し

42%が線維筋痛症や慢性疲労症候群の発症以前に

顎関節症の診断をされていたことを指摘

これらのことから重症化する顎関節症では、

線維筋痛症との合併を起こしている疑いが指摘されている・・・

顎関節症と線維筋痛症

ニュージャージー医科大学のRaphaelらの報告では

線維筋痛症との関連を示唆するような

全身に広がった痛みを伴う顎関節症では

顎関節症治療に一般的に使用されるスプリントは

効果がないといわれている・・・

顎関節症と線維筋痛症

ワシントン大学のRhodusらの報告によると

線維筋痛症患者の67.6%に顎関節症が認められる

顎関節症の平均的罹患率は約20%なので

67.6%の罹患率はかなり多い

顎関節症と線維筋痛症が合併しやすい疾患であることが解ってきた

舌痛症、口腔乾燥症などの口に関係した症状が

線維筋痛症では多く見られることも報告されている・・・

中枢感作とは

近年、抑制ばかりでなく興奮性の系もあることが発見された

興奮性の系は中脳中心灰白質や三叉神経中脳路核などの

中脳深部の核にコントロールされて

延髄背側網様体がその機能を行っていると言われている

そして、この中枢の機能は

中枢感作に深く関わっているものと考えられている・・・

北辰会エキスパートコース参加

昨日は大阪で北辰会エキスパートコースに参加

今朝の大阪の地震にはビックリ

FACEBOOKでは大阪市内の友人の安否情報が届き

全員の無事が確認できました

昨日の勉強会の内容は

①四国の水本先生による

傷寒論で考察する嗅覚・味覚障害

問診力と弁証の奥深さに感銘

②村井和Drと藤本蓮風先生による

日本東洋医学会学術総会での

「乳癌に対する弁証論治による少数鍼治療」

乳癌3症例で腫瘍の縮小と

CA15-3(腫瘍マーカー)の有意な改善が見られたという

奇跡のような3症例

MRIの画像による変化と

鍼灸介入による有意なCA15-3の低下を

スライドで示された

北辰会式少数鍼の可能性に改めて括目した・・・

中枢感作とは

この機能は多くの部位が関係した

非常に複雑な脳の系統によって制御され

青斑核のノルアドレナリンニューロン

中脳中心灰白質および延髄大縫線核の

セロトニンニューロンが主要な働きをしていると言われている・・・

中枢感作とは

顎関節症、線維筋痛症、慢性疲労症候群、原発性月経困難症、過敏性大腸炎・・・

これらの疾患では、普通は痛みと感じない程度の体の異常でも

強い痛みと感じられるようになる

痛みの感覚は命を維持する上でとても重要な感覚で

緊急時には生命の維持に不必要な痛みの信号はカットされ

微細でも危険な信号は増強される

不安な精神状態でも痛みは増強される

このような中枢の機能は、下降性疼痛抑制系と呼ばれている・・・

中枢感作とは

この現象はtemporal summation of second pain

または簡単にwind upと呼ばれ

中枢が疼痛の感度を増大する機能を持っていること示す

健康な人でもこのwind upは起きるが

顎関節症、線維筋痛症、慢性疲労症候群

原発性月経困難症、過敏性大腸炎等では

異常な痛み感度の増大が起きることが報告されている

そして、この異常なwind upを中枢感作と呼ぶ・・・