名古屋二十一大師巡り

患者さんから教えていただいた

「名古屋二十一大師巡り」

真言宗を開いた弘法大師ゆかりの場所は全国多数ある

名古屋二十一大師霊場は弘法大師のご縁日「21」に因んで

江戸時代から続く名古屋城を中心に真言宗の21寺院を札所とした霊場(寺院)

患者さんは運動不足の解消に地下鉄やバスを使って1ヶ月で歩いて回ったとのこと

大須真福寺宝生院から始まり最後は興正寺

小さなお寺が多いので探しながら散策すると

面白く新鮮で良い運動にもなったとのこと

3回続けると数珠がもらえるらしいので

散歩コースに飽きた方にはお勧め

鍼灸と漢方薬

東洋医学の診断に長けた医師の処方する漢方エキス剤と

鍼灸治療をわせると難治性の病に奏効することがある

「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」

精神的に不安定で、動悸や不眠等を伴う

「神経症」等に用いられる漢方エキス剤

”心肝気鬱”で動悸と不眠の患者さんを

信頼している心療内科の医師を紹介し

上記の漢方薬が処方され

鍼灸と合わせた治療で

早期に仕事への復帰が果たせた

中国では鍼灸と漢方薬は車の両輪に例えられる

8割の医師が漢方エキス剤を処方するこの国で

四診(望診・聞診・問診・切診)をしたうえで

漢方薬を処方する医師は実はとても少ない

懐かしい患者さん

先日も書いたが

最近20年以上ぶりの再診患者さんが多い

バス通りの目立つ建物に引っ越して

目立つので思い出したのか

お顔を見ると記憶が蘇る

そして20年間の生活歴は良くも悪くもお顔に表れる

第43回日本伝統鍼灸学会参加

2日間伝統医学の古典から引用した講演多数あったが

おおとりは藤本連風先生の打診、古代鍼による実技

鍼灸界への警鐘ともとれる

「どれだけ本を書いても患者を治せなけれ意味がない!」

と言い切り、披露した実技は満員の聴衆を引き付けた

「伝統から引用し、新しい発想で技術を発展させなければ病は治せない」

日本の著名な鍼灸師が集まった学会で最もインパクトのある講演だった

元気で長生きは肉食系

高齢者の「単独世帯」は 410万世帯

世帯全体の22.4%を占める時代

1人暮らしの高齢者で問題となるのが

誤った医療情報や、偏食による栄養の偏り

特にタンパク質が不足すると

血中アルブミン濃度が低下し

認知症の誘因となる

家族がいれば時々何を食べているのかチェックが必要

魚や肉類、大豆や豆腐などバランスよく

一日1食はタンパク質をしっかり摂取することが

認知症の予防となる

元気で長生きの高齢者は肉食系だ

※明日は東京で日本伝統鍼灸学会なので休診します

恐ろしく効いた神門

主訴:不眠症と胸部痛・胸脇苦満・左上肢の重だるさ

脈診:沈虚

舌診:淡泊、胖大、舌先紅

弁証:心気虚、心肝不和

処置:左神門30分置鍼

3回目の来院で強い不眠と胸苦しさで苦悶の表情

左神門に10分の置鍼後、無力だった脈が有力になったのを確認して

更に20分置鍼をした後に様子を見に行くと

「このツボなんですか?恐ろしく効きました」

胸苦しく左上肢の強いだるさが一気にとれ

安堵の表情になり落ち着いた

今夜は途中覚醒がないことを祈る

臨時休診のお知らせ

24日(土)24日(日)

日本伝統鍼灸学会第43回学術大会参加の為

21日(水)臨時休診

22日(木)診療

23日(金)診療

24日(土)臨時休診

となりますのでよろしくお願いします

後谿で仕事がはかどる

肩こり・頭重・めまい・湿疹等不定愁訴の患者さん

左後谿に5分間の置鍼、15分の休憩2~3回の治療で

全ての不定愁訴が消失

患者さん曰く体調が良くなって仕事の効率が上がり、ミスがなくなったと

不定愁訴がなくなるので集中できるのは至極当然

後谿は手の太陽小腸経、その裏の経は手の少陰心経

故に心の臓と大いに関わりを持つ。

更に、経絡の相関性、子午の陰陽からすれば

足の厥陰肝経と密接な関係を持つので

気滞がなくなって心肝のバランスが整うと

頭も冴えるようになるという効果も期待できたという症例

肝と筋、爪の関係

≪黄帝内経・素問≫五臓生成編 第十 第三節

肝と協力して活動と休養を主り

かつ肝の機能を反映するものは筋である

肝の機能が華やかに表れるところは爪である

肝の機能を制御するものは肺である

【解説】

肝は運動時にグルコースを放出して

筋肉にエネルギー源を供給し

筋はこれを使って運動を行う

両者はこの点で協力関係にある

腱にはコンドロイチン硫酸が多く含まれている

その代謝は肝で行われている

ここにも古代の叡智を認めることができる

爪は縦筋が多ければ肝鬱が認められ

横筋は過去のある時期に体調の悪化があることが見て取れる

肝と肺は相克関係(互いに影響し合う)にあるので

肝の治療で肺の経穴を使用することがある

集中による直感力

午後自分の担当患者が集中

新患さんも重なり集中力はマックス!

こういう時は直感と体表観察もキレが良くなる

脈診・舌診だけして左の太衝に鍼を打った

患者さん:「聞いてもいないのに、どうして左膝が悪いのが解るんですか?」

長岡:「ツボの反応に表れていたからですよ」

患者さん:「すごい!」

キャリアを積むと聞かずとも調子が解るようになるもの

但し漫然と臨床をしていては磨かれない