肝と筋、爪の関係

≪黄帝内経・素問≫五臓生成編 第十 第三節

肝と協力して活動と休養を主り

かつ肝の機能を反映するものは筋である

肝の機能が華やかに表れるところは爪である

肝の機能を制御するものは肺である

【解説】

肝は運動時にグルコースを放出して

筋肉にエネルギー源を供給し

筋はこれを使って運動を行う

両者はこの点で協力関係にある

腱にはコンドロイチン硫酸が多く含まれている

その代謝は肝で行われている

ここにも古代の叡智を認めることができる

爪は縦筋が多ければ肝鬱が認められ

横筋は過去のある時期に体調の悪化があることが見て取れる

肝と肺は相克関係(互いに影響し合う)にあるので

肝の治療で肺の経穴を使用することがある