アサンテナゴヤ活動報告 その3

愛知医科大学の宮田靖志先生の講演の中で、とても印象的だったキーワードが

「レジリエンス」と「セレンディピティ」という言葉でした。

「レジリエンス」という言葉は、resilience=復元力・回復力という意味があります。

実は、ゲム村のヘルスケアセンターの設立には様々な困難がありました。

解雇されてしまった准医師が、センターの運営を妨害しようと周囲に悪い噂を流したり、

信頼していたメンバーが資金を持ち逃げしたり・・・

しかし、その困難をメンバーはポジティブに捉え、危機的状況を乗り越えたといいます。

予期せぬ出来事や、不運を前向きに捉え、立ち向かう力こそ「レジリエンス」であり、

アサンテナゴヤのチームはとても「レジリエンス」の強い組織であることを教えていただきました。

つづく・・・

アサンテナゴヤ活動報告 その2

ゲム村にはヘルスセンターが建設されており、HIVの抗体検査やマラリアの検査を行っています。

10年前には20%以上だったHIVの陽性率も、地道な活動により現在では4%まで低下しているそうです。

ヘルスケアセンターでは、鍼灸治療も行われています。

ケニアの人々は、毎回行列をつくって治療を心待ちにしていているそうです。

ケニアでは頭に重い荷物を載せて運ぶため、治療所を訪れる方は、

首や肩に痛みを訴える人が多いとのことでした。

今まで医療をまったく受けていないケニアの人々の感受性は高く、

鍼治療の効果は非常に高いようです。

活動報告会は、それぞれの先生方の視点から、上記のようなケニアの医療の現状や、

アサンテナゴヤの今後の展望などをお話頂きましたが、

その中でも特に感銘を受けたのが、愛知医科大学の宮田先生のお話でした。

つづく・・・

アサンテナゴヤ活動報告会

http://asante-nagoya.com より引用

こんばんは、長岡哲輝です。

最近ブログさぼりがちですみません^^;

昨日は、アサンテナゴヤが行なっている

ボランティア活動の報告会に参加してきました。

アサンテナゴヤとは・・・

ケニアのゲム村という地域を中心に、医療支援などを行うボランティア団体のことです。

アサンテナゴヤは今年の8月に医師、看護師、鍼灸師などのメンバーとともに渡航しており、

その活動内容の報告会が聖霊病院にて行われました。

ゲム村はケニアの奥地にある小さな農村で、医療資源がほとんど行き届いていない僻地です。

この村では、HIVやAIDSの感染率が高く、約20%近くの村人がHIV/AIDSに感染しているといいます。
(日本のHIV感染率は0.1%)

この村では、漁業が主な収入源であるために、漁師が女性に魚を売るなかで、

性交渉が取引の一部に含まれているという文化的?背景も影響しているそうです。

しかし、村人たちは治療が満足に受ける事ができないため、感染(母子感染を含め)が

拡大してしまっているのです。

そんな村の現状を少しでも改善しようと立ち上がったのがこの“アサンテナゴヤ”だったのです。

つづく・・・

Happy Birthday!

こんばんは、長岡哲輝です。

今日は・・・

スタッフの毛利先生のお誕生日でした!!!

毎回スタッフの誕生日は盛大にお祝いするのが長岡治療院スタイル!笑

ちなみに僕の誕生日は11月21日生まれ、

ということで・・・今日は二人一緒にお祝いしてもらいました(^^)/

毛利先生とは同じ1992年生まれなので、今年で26歳になりました~

月日の流れは早いもんですね、ついこの前まで18歳だった気がしてます笑

ケーキは僕のリクエストでイチゴのタルトを用意してもらい、

豪快に26本ろうそくを立てて頂きました笑

治療院に26本もろうそくがあるのはうちぐらいでしょうか^^;

なんだか最近硬い内容ばかりのブログだったので、たまにはいいですね笑

スタッフの皆さんありがとう!最高の誕生日になりました!!!

災害支援鍼灸師養成講座

こんばんは、長岡哲輝です。

昨日は、愛知県鍼灸師会が主催する「災害支援鍼灸師養成講座」に参加してきました。

災害支援鍼灸師とは、

災害が発生した場合、避難所や各都道府県に派遣され、災害の支援を行う鍼灸師のことです。

今年は、台風、豪雨、地震など自然災害が多発発生したため、

各地域には災害支援を行う様々な医療従事者が派遣されました。

災害時は、医療供給に対して医療需要が増大するため、限られた資源の中で医療を提供する必要があります。

被災された方は、過酷な避難生活を送らなければならない為、非常に強い”災害ストレス”を受けます。

災害医療では、”トリアージ”といって重症度の高い患者を優先的に治療するため、

比較的軽症なかたや、”災害ストレス”により様々な苦痛を感じているかたへの支援は

医師だけではサポートしきれないという現状があります。

また被災地では、肺炎などの感染症や、これまでの持病の悪化により死亡する

”災害関連死”の増加が問題となっています。

災害支援鍼灸師は、”災害ストレス”による様々な身体的、精神的苦痛を軽減し、

”災害関連死”を未然に防ぐ役割を担っています。

今回の講習会では、実際の災害医療現場や、避難所の現場について学ぶ事ができました。

避難所の運営をゲーム形式でおこなう”避難所運営ゲーム(HUG)”では、

避難所に見立てた平面図のうえに、避難者たちを割り振ったり、物資の配置を考えたり、

想定される混乱をチーム内で検討しました。

本講習会に参加した鍼灸師は、対策本部に登録され、災害発生時に活動する権利を与えられます。

南海トラフに備え、鍼灸師としてできるとこは何か?考えさせらる、いい機会でした。

懇親会では、鍼灸師会の先生方と大いに盛り上がり、終電ギリギリ!笑

密度の濃い1日になりました!

入浴について その2

入浴には他にも様々な効果があります。

まず、38℃~40℃のぬるめの湯船につかった場合、副交感神経が優位になり、

疲労回復、リラックス効果、血管拡張による血流促進が期待できます。

この場合、最低でも20分~30分はつかって、じっくりと体を温めるのが効果的です。

41℃~43℃の熱めのお湯につかった場合、交感神経が優位になり

目覚めでシャキっとしたい時や、心拍数や拍出量を高め、心肺機能の向上が期待できます。

ただし、循環器疾患をお持ちの方は控えましょう。

入浴することで、温熱刺激により傷ついた細胞を修復してくれる

”ヒートショックプロテイン(HSP)”というタンパク質が産生されます。

HSPが産生されることで、免疫力向上、アンチエイジング、美肌効果、抗がん作用など

様々な効果が期待できます。

HSPは、40℃のお湯に20分浸かる事で活性化されます。

湯船から上がった際は、体温が38℃に保たれるように体をしっかりと保温する事が重要です。

また、汗がたくさん出るため水分補給を忘れずにしましょう!

これから、冬本番!

効果的な入浴で体の芯から温まりましょう!

水曜勉強会

こんばんは、長岡哲輝です。

今日の勉強会は先週に引き続き、新患の症例検討会を行いました

今回のテーマは”問診の質の向上”

当院の問診は、約1時間ほど時間をかけて行うのが特徴ですが、

そこから得られる情報は非常に多いため、しっかりと頭の中を整理しておかないと、

『せっかく1時間かけたのに、患者さんの状態がよくわかない!!」

という状況に容易に陥ってしまうのです。

そうならないためにも、第3者にプレゼンテーションして振り返る事で、

自分の問診の問題点や、次に繋がる新たな気づきが生まれるのです。

今日の症例は”首肩のこり”というありふれた症状でしたが、

プレゼンテーションを行う中で、母親の介護、弟の病気、自身の体への不安など

様々な精神的、肉体的ストレスが主訴の発症に関わっていることが明らかになりました。

このように患者さんの生活背景をひとつひとつ紐解いていくことで、

病の根本的な原因が見えきたり、治療へのヒントが隠されています。

白熱した議論は、夜遅くまで続きましたが、

またひとつ鍼灸師としてのレベルが上がった・・・かも!?

入浴について

こんばんは、長岡哲輝です。

ここ最近、患者様の問診をしていて気づいたのは、

入浴についてあまり関心がなく、手短に済ませている方が多いことです。

そこで、入浴の知識と効果的な入浴方法について書いてみたいと思います。

入浴の効果は

1.温熱効果により、疲労物質や痛みを引き起こす物質を洗い流し、痛みやコリを和らげる

2.お湯の浮力により、筋肉や関節への負担が軽減することで、体の緊張がほぐれる

3.お湯の圧力により血行やリンパの流れが改善し、心肺機能の向上につながる

大きくこの3つが挙げられます。

効果的な入浴の基本は、湯船にしっかりとつかることです。

意外とシャワーだけで済ませたり、熱いお湯に入って10分以内に出てきてしまう、

という方は多いのではないでしょうか。

特に冷え症、神経痛、関節痛、不眠、胃腸機能障害などをお持ちの方は

入浴自体に治療効果があることを知っていただきたいです。

これ以外にも、入浴は身体に様々な効果をもたらします。

つづく・・・

電磁波過敏症 その2

電磁波過敏症(以下EHS)は欧米や日本でもいくつかの臨床研究が行われていますが、

その発病メカニズムや原因は明らかになっておらず、診断基準も定まっていません。

しかし、実際には”電磁波に過敏な人”が1~10%程度存在していることは明らかになっています。

症状の引き金となる要因として、携帯電話基地局、他人の携帯電話、

パソコン、送電線などが多いと言われています。

EHSを有する患者の脳機能を測定した研究では、

「今から携帯電話の電磁波を流します」と言うと、実際には電磁波がまったく流れていない環境でも

痛みを強く訴えたり、脳の機能が変化するという現象が起こることが分かっています。

つまり、過去に電磁波を受けたことで痛みや症状を自覚した経験がある場合は、

電磁波に過剰に反応してしまい、その精神的ストレスが痛みを引き起こす引き金になるということです。

対策法としては、過剰に反応してしまう機器をできるだけ身の回りに置かないことや、

電磁波それ自体ではなく、電磁波に対する自分の考え方や、行動を変える必要性がありそうです。

電磁波過敏症について

こんにちは、長岡哲輝です。

電磁波過敏症とは、人体に害の無い非常に弱い電磁波を受けることで、

頭痛、睡眠障害、皮膚症状など様々な症状が出てくる健康障害です。

私達の生活圏内には、様々な電磁波が流れています。

例えば、スマートフォン、WiFi、パソコン、電子レンジや洗濯機などの家電製品などです。

病院内ではレントゲン、CT、エコーなどがその対象です。

家電製品やスマートフォンから流れる電磁波は、非電離放射線といって、

人体への健康被害は少ないと考えられています。

一方、レントゲンやCTなどから出ている電磁波は、電離放射線といって、

非常にエネルギーの強い電磁波で、発がん性や組織の障害を引き起こします。

電磁波過敏症で問題になっているのは、通常は害の少ないと考えられる非電離放射線にあります。

つづく・・・