名大総合診療科RTD参加

2年ぶりに名古屋大学総合診療科統合ヘルスケアチームのRTD(ラウンドテーブルディスカッション)

がWEB開催され、院長・副院長が参加した

22人のメンバーは医師・鍼灸師・臨床心理士・管理栄養士・ヨーガ療法士・アロマセラピストと多彩で

10年前から日本で初めての統合医療研究チームとして発足し活動が続いている

西洋医学だけでは対応できない疾患(多くは精神科水準以下のメンタル疾患が多い)に対して

チームメンバーによる患者様中心の医療を実践してきた

今回は症例が少なかったので、学会報告、メンバーの近況報告などが話題の中心で

医療連携の大切さ、メンバーの繋がり、連帯感を感じた時間であった

毎回恒例の懇親会はコロナ禍で延期続きだったので、次回にお楽しみとなって閉会した

毎回とても多くの学びを得ることができるディスカッションです

ナースマガジンの取材を受けました

ナースマガジンという看護師向けの雑誌から、

「在宅医療における鍼灸師の役割」というテーマでオンライン取材を受けました。

https://medi-banx.com/info-cat/nursemagazine/

看護師に向けて、鍼灸の情報発信するのはとても意義のあることです。

専門誌が特集してくれるのは、鍼灸を正しく認知してもらうキッカケになるかもしれません。

とてもありがたい機会ですね。

普段、患者さんのお話を聞くほうが多いので、鍼灸に対する自分の思いをオープンに話せるのは新鮮でした。

どんな記事になるのか今から楽しみです。

風熱表証の蕁麻疹

1回の鍼治療で緩解した蕁麻疹

健康管理で通院中の60代男性

特に思い当たる原因無く夕方全身の蕁麻疹発症

発症して2日後に来院

痒みの部位は発赤し皮膚は膨隆

弁 証:「風熱表証」による蕁麻疹と診たてた

処 置:短鍼5番鍼で左右合谷に20分置鍼

処置後:上肢、腹部、背部の熱が冷め痒みは軽減

経 過:治療後数時間で蕁麻疹は消失。数日後来院されたが、治療後緩解し治癒とした

考 察:本人自覚はないが、軽い風邪をひき2~3日経過して熱化して蕁麻疹が発症したと考えた

    内熱がきつかったが表証(体表に病邪がとどまっている状態)で比較的治しやすい症例だった

    皮膚科に行かずに早めに来院されたのが良かったと思う

養生だより【春版】 発行しました!!

今回は「春の養生」を特集しました!

B面は新しく加入した西村先生をご紹介!

待合にも置いてあるので、ぜひお手にとってください!

コロナ後遺症・嗅覚異常・異臭症

新型コロナウイルス感染症の後遺症は多彩で

倦怠感(40%)息切れ(36%),嗅覚障害(24%), 不安(22%),咳(17%)

味覚障害(16%),抑うつ(15%)(2021/12/01厚労省HP)

今回当院で嗅覚異常・異臭症に対して鍼治療を行った結果

とても良好な経過をたどっており、

患者様から感想をいただきました

後遺症でお悩みの多くの方に知ってほしいと思う

患者 高校生女性

2020年7月に新型コロナウイルスに感染して
臭覚が正常に感じられない臭覚障害になりました。
生活する上で匂うあらゆるものが異臭となり
なかでも特に食べ物は多くの物から酷い異臭がし
一時期は食べれるものが極わずかに限られて
まともな食事ができませんでした。

時間と共に少しずつ良くなってはいましたが、
こちらに通うようになってからは3ヶ月間で
だいぶ回復していきました。
日常生活には支障がないほどに回復し、
食事でも玉ねぎやねぎ、ニンニク
まだ少し異臭が続いていますが
それも初めの頃に比べるとマシになっており
この3つ以外の食べ物はほとんど
以前と同じように食べれるようになりました。

先生は毎回すごく丁寧に話を聞いて下さったり
みなさん優しく笑顔で接してくれるので
安心して通うことができると思います。
このコロナの後遺症にはまだ確実な治療法がなく
不安でいっぱいでしたが、
長岡治療院に出会って本当によかったと思っています

院長コメント

コロナ後遺症の嗅覚異常・異臭症は

西洋医学的な治療法が確立しておらず、

この患者様は耳鼻科、大学病院を受診するも

変化なく発症から1年経過して来院された

東洋医学的弁証:脾腎陽虚、肝鬱化火

少数鍼で(2本)始めは週に2回3ヶ月経過後は週に1回の治療頻度

現在は玉ねぎも克服し、ニンニクだけが残っている状態

これも少量であれば気付かずに食しているので

クリアするのも時間の問題と考えている

その他の後遺症についても鍼灸治療の可能性が大いにあると考えている

花粉症への治療とは?

当院では花粉症への治療として

東洋医学的なバランスを整える全身治療と

耳のツボを使った治療で効果を上げている

20年程前、増えつつある花粉症の治療を検討する中で

耳ツボを使った皮内鍼で有効な治療を開発した

0.3mmの長さのパイオネックス(皮内鍼)を

片側の神門、内鼻、耳に添付し

1週間に1回反対側の耳に貼り替える

著効、有効を合わせると87%の有効率であった ので

日本鍼灸師会の学術大会(金沢)で症例発表をした

花粉症でお悩みの方には是非おススメします

脳梗塞による複視治癒

脳梗塞による複視が比較的短期間で治癒したので報告します。

患者:77才男性

主訴:今年9月突然右目で物が二重に見えるようになり、総合病院を受診、

   左脳脳梗塞の診断、内服治療を始めるも変化なく、

   眼科を受診、プリズム眼鏡によるリハビリ必要との診断

   10月2日当院に初診来院

脈診:中位で緩滑脈、舌診:舌腹暗紅、舌下静脈怒張

弁証:1時間の問診と体表観察所見により

   左気の偏在・お血症

処置:左承光・左三陰交に30分置鍼

症状指導:肉食中心の食生活なので、野菜を多く摂取するように指導。

経過:2ヶ月10回の施術でプリズム眼鏡が不要になり複視改善

    12回の鍼治療で複視消失。治癒とした。

考察:食養生と、空間診、お血へのアプローチが奏功したと考える

   脳梗塞後遺症の複視への鍼治療の可能性が明らかになった。

   

   

気管支喘息の鍼灸治療

寒暖差で体調不良の方が増えています。

寒暖差の影響を受けやすい疾患の中に気管支喘息があります。

東洋医学では「哮喘」といい以下のように分類しています。

【肝胆阻肺】

身体が冷えやすく、寒冷によって発作が誘発されます。

脈診:浮弦 舌診:舌苔白滑

治法:温肺散寒・化痰止哮

【熱痰阻肺】

身体に熱がこもりやすく、温暖によって発作が誘発され

冬の季節に日中の気温が上昇する日などに増悪します。

脈診:滑数 舌診:舌色紅・舌苔黄膩

治法:宣肺清熱・化痰止哮

【寒熱狭雑】

冷えと熱がどちらもある場合、上熱下寒の方に多い

脈診:浮緊数 舌診:舌苔黄白

治法:散寒清熱・宣肺化痰

【陽虚痰阻】

身体の冷えがきつく温める機能が低下した状態で、疲れやすい方

脈診:沈虚 舌診:舌苔淡泊、胖大

治法:温陽益気・降気化痰

【陰虚痰阻】

身体の陰液が不足し、熱がこもった状態の方に多い

脈診:細数 舌診:紅乾燥・無苔

治法:慈陰清熱・降気化痰

【気管支喘息に対する当院の治療方針】

①医師の診察(呼吸器内科)を受け

 内服薬や気管支拡張剤などの処方をうけていることが前提

②内服治療や気管支拡張剤の使用と並行して鍼灸治療を始める

③発作時ではなく、緩解期に鍼灸治療を開始し、体質改善により

 発作の頻度を少なくし、緩解に導くことが目標となります。

肝兪の効能

頸部の異常な緊張を認める患者様

大学病院で精査中であるが痙性斜頸の疑い

40~50分の問診後の体表観察所見では

右肝兪の実の反応が最も顕著であった

3番鍼で15分の置鍼

直後に頸部の異常な緊張は消失した

肝は魂を主るといわれる

患者は長引く抑うつで病が心から魂に至った

心魂に問題がある場合、右肝兪の反応を丁寧に診ることが重要と

知らしめた症例であった

慢性副鼻腔炎治癒

最近ブログの投稿が滞っているので

症例報告をしていきたいと思います

50代女性

慢性的に鼻閉と顔面痛を自覚し、CT検査で副鼻腔炎を指摘され

抗生剤を内服するも主訴は改善せず来院

その他の随伴症状として機能性ディスペプシアによる胃の膨満感

脾肺の気虚と診たて少数鍼で治療開始

1ヶ月7回の施術で副鼻腔の炎症は治癒(CT検査で確認)抗生剤中止

胃の膨満感も消失経過は良好

弁証論地による少数鍼が奏功した症例