月経時の血液について

女性の月経時の血液の色や塊(血塊)の有無によって

お血(血液が停滞して発生する病理産物)

血虚(貧血とは意味が異なる”血”が足りない状態)

の傾向が判断できる

赤色が濃い(暗紅色)傾向で血塊(レバー状の血液の塊)があれば”お血”

赤色が薄く量も少なく、期間も短ければ”血虚”

鍼治療によって体調が良くなると月経血の色が変化し

血塊がなくなる

女性にとって月経の状態は健康のバロメーターと言える

〔〕

正しいタイミング法の知識

タイミング法は不妊治療において

自然妊娠を望むカップルの第一選択だ

日本不妊カウンセリング学会理事の

佐藤孝道先生が最新の正しいタイミング法の

解説をされたのでご紹介したい

1)排卵日の2日前に性交渉をもつのが最も妊娠しやすい

2)妊娠可能な日は排卵日を最終日として6日間

3)排卵検査薬で陽性になった場合はその日に性交渉をもつ

4)妊娠するためにはできるだけ多く性交渉をもつ(最低週に2~3回)

男性は意外に女性の生理現象に疎いので、

これだけの知識をカップルでしっかりと共有することが大切

耳鳴りと低気圧

今日は日本海を寒冷前線が通過して

この地方は冷たい雨の一日であった

耳鳴り・耳の閉塞感・難聴を訴える患者さんは

気圧の変化に反応する事が多い

低気圧の接近によって鼓膜の内外の気圧差が生じる為に

耳の閉塞感や耳鳴りが悪化する

鍼治療によって耳鳴りや閉塞感の改善が認められて

台風や低気圧の接近でも症状の増悪がなく

脈診や舌診所見も改善していれば

気の滞りや湿痰による耳の病気は治癒したと考えてよい

※明日は臨時休診させていただきます

難治性手指湿疹の症例

難治性手指湿疹の症例

30代♀

10年来の難治性の手指湿疹について

数回の治療で著効を得た、患者さんにはとても感謝され

東洋医学の素晴らしさを一人でも多くの人に知って頂くために

「鍼灸治療体験記」を書いて下さったので、原文をそのまま掲載させていただく

20才のころから患ってきた湿疹。皮膚科で処方されるステロイドを

保湿クリームで何とか我慢してきたものの、この一年は悪化の一途。

家事も仕事も億劫になり、気分も不安定になることが多くなりました。

また、以前に比べ、代謝が悪いと思い、鍼治療を選択しました。

初診からの真摯な対応と、先生方の患者さんに対する医療者としての姿勢に感激し、

“救われた”という気持ちで帰りの車の中で号泣しました。

3~4回通うと手湿疹は劇的によくなり、落ち込みがちだった気分も

少しずつ前向きに変化していきました。

ステロイドクリームを使っていた時には経験しなかった変化を感じました。

そして、先生の打って下さる鍼は、とてもやさしく、

確実に体に良い変化をもたらしてくれます。

初診から一ヶ月足らず、10本の指の絆創膏は取れ、皮膚も再生してきています。

泣きながらやっていた洗濯も、今では苦もなくできます。

あともう少しで手が痛くも痒くもない日が来るのかと思うと涙が出そうです。

長岡治療院の先生方、スタッフの方々には家族一同心から感謝しています。

体に痛みや悩みを持つ一人でも多くの方が、長岡治療院のやさしい鍼に出会い、

元気な体を取り戻される事を心から願っています。

平成24年10月 クロウリ 巳家子

24K火曳之鍼

24K(純金)の”火曳之鍼”が届き早速臨床で使い始めている

先日の大宮の学会の業者展示場で

前田の鍼(創業150年)の24K(純金)のてい鍼を

自分の下腹(関元)に翳したところ瞬時に暖かくなり

18Kとの違いが即座に理解できた

また、純度の高い金属は全て方向性があるので

てい鍼の場合は素材から切り出した時に

社長自ら体にかざして、気の集まる方向を決め研磨すると聞き

高い買い物をするに値する業者であることを感じた

臨床で上焦の気を引き下げるのに用いる”火曳之鍼”

そのずっしりとした重みと鈍い輝きで

新たな効果を体感することが増えそうだ

重症筋無力症治癒

60代♀

10年前に重症筋無力症発症

以後飲食が不自由、上眼瞼の下垂、話ずらい、全身の力が入らない

胸腺Opeにより眼瞼下垂は改善したが

その他の症状は残存

プレドニン(ステロイド剤)内服するも眼瞼下垂が再発

脱ステロイドを求めて鍼灸治療開始

第8診目(初診より一ヶ月後)以降ステロイド中止

以降体調は極めて良好

現在血液検査のデーターは全て正常値になり

第二日赤の主治医Dr曰く

「重症筋無力症患者で脱ステロイドでき、血液検査が全て正常値になった症例は初めて」

鍼灸治療の効果に理解を示された様子

患者さんは現在、旅行、登山、スポーツを楽しめるほど回復している

治法は一本の鍼で補腎の(腎の機能を補う)処置

人生を数倍生きる法

師匠の藤本蓮風先生の著書

『数倍生きる』

藤本蓮風先生のブログ”鍼狂人の独り言”の中で

「人生を数倍生きる法」の内容を整理、編編集した本である

世に溢れる単なる自己啓発本ではない

モノにあふれた時代だからこそ

ココロの豊かさが求められている

【目次の一部】

無駄なエネルギーを使うな

人を許すこと

自分を誉める

柔軟な心

何故生きるのか

探求社発行 1800円

AMAZONでも注文できるので

人生に迷ったら是非読んで頂きたい一冊

妊娠可能年齢の誤解

妊娠を希望するカップルの高齢化によって不妊症が増えるのは必然

例)

妻40才、夫45才、5年間の不妊症で

検査では異常が認められない場合

不妊治療を始めてからの一周期妊娠率は

タイミング法1%

人工授精2%

体外受精10%

ある不妊専門病院でのアンケート結果

質問1「女性は何歳までに自然妊娠ができるか?」

    40才~44才の回答が最も多かった

質問2「不妊治療を行えば何歳まで妊娠可能か?」

    45才~49才の回答が最も多く

※40才代でも治療を行えば、妊娠が可能と80%の人が思っている

我々医療従事者からすれば驚きのデーターである

この背景には「社会不妊」ともいえる晩婚化・独身男女の増加や

女性の社会的地位の向上の他に

男女ともに妊娠についての知識不足が招いている

対策は以前ブログに書いたが

学校教育である

妊娠するための性教育はあるが

我国には不妊についての教育が全くなされていない

社会の変化に教育が追い付いていないのである

厚生労働省・文部科学省が一体になって対策を打たねば

このままでは、我国の少子高齢化の”少子”の問題が更に進むだろう

お血による頚肩部痛

数年前から続く慢性的な頚肩部痛

常に自覚する自発痛でロキソニン内服で無効

四診合参し弁証は”気滞血お”

舌下静脈の腫れと暗紅色が

治療後に見事に消失していることが解る

自覚症状も消失

慢性疾患なので経過観察が必要であるが

舌診は客観的評価ができるのでEBMにも有用だ

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症(ASO:Artheriosclerosis Obliterance)は

主に下肢主幹動脈(太い動脈)の動脈硬化により

末梢循環障害を起こす疾患で

超高齢化社会を迎えた我国では急増している疾患の一つ

ASOの症状で最も高頻度にみられる間欠性跛行発症患者さん
(連続して歩行可能な距離の短縮)

の予後は5年後で25%が増悪し手術を必要との報告がある

また、生活制限を受けている患者さんが50.9%と高率で

QOLを著しく阻害されているが

その要因の一つに下肢の疼痛による歩行障害がある

[Fontaine分類]
掬戮藁箚供下肢のしびれ

分類凝戮牢峽臉跛行

分類慧戮楼太纏?

分類古戮歪掾隋壊死である

[鍼灸治療の適応範囲]

分類兇泙任任△譴

下肢血流の増加が顕著に認められ進行を抑制し治癒の可能性がある

分類靴倭蠡佚適応症で東洋医学的弁証による正確な診断が求められる

腕が良ければ改善する可能性がある

分類犬亙錝屬垢譴于嫉萓效任箸い絶対的不適応症

血管外科のある総合病院に紹介するべき

来院患者さんへの対応は、正しく分類したうえで適応を鑑別し

弁証論治も含めて迅速な処置が必要なことは言うまでもない

この疾患は喫煙は禁忌であることも知って頂きたい