うめの効能

うめ(梅)の効能

うめはクエン酸が豊富で代謝促進、疲労回復、風邪の予防の効果があります

うめは風邪に良いといってもだれにでも良いわけではありません

寒気を伴った節ぶしの痛みのある風邪の時は発汗によって治すのが基本ですが

汗をかきにくい方はうめを食べると、うめの酸味の収歛作用によってよけいに

汗の出が悪くなり、邪気を追い出しにくくなります

汗をかきにくい方はうめよりもすりおろした生姜や長ネギを食べるとよいでしょう

【栄養素の上手なとり方】

うめの抗菌作用を期待するなら、生よりも梅肉エキスや梅酒、梅干しを食するようにしましょう

梅干しに用いられる赤シソはシソニンという赤い色素成分を含み

酸化防止作用を持ちます。また塩分も酸化酵素の働きを抑える役割を持ちます

しかし、塩分が多いので、高血圧症の方は一日二個以上食べないようにしましょう

腰椎椎間板ヘルニア著効

30代♂

2週間前から腰痛発症、痛みがひどくブロック注射を受けたが効果なく

仕事を続け下肢のしびれも感じ始め当院に来院

腰椎前屈(+++)後屈(±)SLR右50°左80°

腰椎椎間板ヘルニアである

中医学では腎虚腰痛と弁証し

2回の治療で痛みしびれともにほぼ消失

腰椎前屈(-)SLR左右90°(-)

他の検査所見も異常なし

仕事も続けながら治癒する見込み

ブロック注射が無効でも、中医学弁証により椎間板ヘルニアも早期に治癒が可能である

医食同源

東洋医学では摂取する食品によって(加工食品を除く)属性を持っているので

個人の体質によって偏りがないように、個別にアドバイスをします

例えば「サトイモ」は脾胃の補気作用があり胃腸の粘膜を潤して丈夫にする作用があります

良いとは言ってもたくさん食べるとガスが溜まってお腹が張り易いので

「気血両虚」で胃腸の弱い方は食べ過ぎないようにしましょう

もともとお腹の張りやすい「肝鬱気滞」の方も控えめに

またサトイモは体内に余分な水分を溜まらせやすいので

もとから余分な水分が溜まっている「脾虚湿盛」の方や

余分な水分を処理しきれない「陽虚」の方は回復には不利なので控えましょう

このように食品の性質と自分の体質を知ることが本当の「医食同源」なのです

参考の書籍はメディカルユニコーン発行の「東方栄養新書」がお勧めです

食養生について

食養生について

立春を過ぎて日々陽気が高まってきているが

この時期に旬を迎える食べ物

竹の子、わらび、ゼンマイ、ふきのとう

これらの野菜はすべて陽気を高める作用がつ強い

したがって、多く食べ過ぎると気を上に昇らせる

何事もバランスを考えて食することが肝要である

花粉症学会発表資料

日本鍼灸師会学術大会で発表した

花粉症に対する中医学的治療の効果についての

パワーポイントでの資料を開示します

少し古い資料ですが、現在は金粒の代わりに

パイオネックスという長さが0.3mmの小さな皮内鍼

を使って効果をあげています

(社)愛知県鍼灸専門師会

(社)愛知県鍼灸専門師会の誕生

本年1月23日に(社)日本鍼灸師会の承認する、愛知県内唯一の鍼灸専門団体

(社)愛知県鍼灸専門師会が誕生しました

既存の県内団体とは明確に差別化し、鍼灸師の専門団体として立ち上げ

医療としての”鍼灸”を発展させ、真に県民の期待にこたえられる鍼灸師を目指して

県内鍼灸師の有志が集まって誕生しました

会員100人に満たない小さな団体ですが会員の志は高く、鍼灸師としての誇りをもち

学術の向上、県民の為の保険取り扱いの拡大を目指す志は皆同じです

「 愛知県鍼灸専門師会の社会的責任 」(会長挨拶より抜粋)

愛知県鍼灸専門師会は、公益社団法人日本鍼灸師会と同じ趣旨と目的を持った鍼灸の専門団体です

愛知県鍼灸専門師会は、鍼灸専門団体としての社会的責任を重視しています

今、社会は大きく変わろうとしています

企業においても、企業の社会的責任(CSR: Corporate Social Responsibility)

について非常に重視されるようになりました

今までのように利益を追求するだけの会社では、社会的に認められなくなったのです

鍼灸師会にも同じ事がいえます。今までのように、鍼灸師の利益を目的とした会ではなく

県民のためになる団体を目指していかなければ社会的信用は得られません

県民の健康に貢献することが、結果として鍼灸師の利益につながると考えています

まだ生まれたての団体ですが今年度の学術部の研修会は充実し、毎月のように開催されます

拙者も理事の一員として微力ながらお手伝いをしていく事になりました

HPはまだ工事中が多いのですが4月までには完成する予定です

http://haseq.harinet.jp/aisenkai/

花粉症近況

今日の”はなこさん”のデーター

花粉症近況

環境省花粉観測システム”はなこさん”によるデーターでは

http://kafun.taiki.go.jp/Map.aspx?AreaCode=05#

名古屋市内での最近のスギ花粉の飛散状況は2月に入って

1㎥で二桁とごく少ない水準を維持しており、風が強くても影響がないようです

しかし、巷では鼻水、くしゃみ、眼の痒みを訴える人が増えているようです

当院来院患者さんで花粉症の症状がでている人はほとんどいませんが・・・

以前にもこのブログで解説しましたが、この時期にすでに花粉症の症状が

出始める人の体で何が起きているのかを考える必要があります

立春が過ぎると二四節気では季節は”春”です

春は陰陽五行説では”木”の季節です

陽気が高まり樹木は成長を始めます

ヒトは自然と共存して生活しています

ヒトの体の中でも陽気が高まってきますが

気が昂り過ぎないように降気作用と言って気を引き下げる機能を持っています

この降気作用がうまく働かないとカラダの中で陽気が高まって、鼻や眼に悪さをするのです

花粉が少なくても、気温が上がってくると花粉症患者さんが増えるのはこれで説明できます

予防法はこのブログの”花粉症”のなかに解説していますのでもう一度よく読んでみてください

肝胆の熱の偏り

平成元年の開業当時から調子が悪くなると飛び込んでみえる患者さん

私が毎回舌の状態を診るので、御自分でも毎日鏡で舌を診ているという

2日前からいつもと舌の状態がおかしいと氣づき、私に診てもらいたいということで来院

舌診では、左の側面(肝胆)の苔が剥げて、舌体の色が紅色のややきつい状態が明らかになっている

2日後に頭のMRI検査を予約しているとのこと

自覚症状は、顕著にないが、左の頚肩部のコリ程度

左側の赤みがきついが、皮下出血(お斑)は認められず

循環器系の発作的な病気の兆候はみられないことを伝え

肝胆鬱熱と診たて

百会の左に置鍼10分、右肝兪に置鍼10分、左風池に刺絡(暗紅色の出血)

治療後に舌の状態は改善、舌色が淡紅色に、舌苔の剥げも境界線が不明瞭に変化

患者さんにも写真で確認していただき、安心された様子

上の写真が治療前・下の写真が治療後

舌苔が薄くなって、向かって右側の苔の剥げの境界線が不明瞭になった変化がよくわかると思う

先日知人の鍼灸師に舌診の話をしたら、鍼治療で舌の状態が変化することに驚かれ、

驚く彼の反応に私は唖然とした(鍼を打つのに舌も診てなかったのか・・・)

アンチエイジング2

アンチエイジング2

「脳」の運動

脳は、多様な刺激を受けるからこそ健康を保てると言われています

一つの運動だけを行うのではなく、様々な運動を行うことによって

質の異なる刺激を脳に与えることが大切

「心臓・血管」の運動

心臓と血管の動きをよくするためには、ウオーキングやジョギング等の有酸素運動が適しています

運動するときに注意していただきたいことは、運動の強度と時間です

健康な人なら運動の強度は「心臓・血管」の運動という意味では、

呼吸が「ややきつい」と感じる程度がお勧めです

運動時間は少なくても15分以上、できれば30分~60分行えば理想ですが

足腰に病気を持っている人や、心肺機能に問題がある人は

「ゆっくり散歩」で40分程度、気の巡りを良くするような散歩が好ましい

「骨」の運動

体の骨で最も衰えやすいのは下肢の骨です

下肢の骨が衰えると、高齢者では転倒した時に骨折して寝たきりになるリスクが高まります

骨がカルシウムを吸収するためには骨に瞬間的に大きな力が加わることが必要です

下肢の骨を丈夫にするには、ウオーキングやジョギングよりもジャンプが効果的です

軽いジャンプは骨粗鬆症を予防します

※膝や脊椎の疾患がある方は控えてください

「筋肉」の運動

体を支えたり動かすための源は筋肉です

筋肉が衰えると、立つ、歩くといった日常生活に支障をきたします

加齢や運動不足でとくに衰えやすい脚筋を鍛える筋トレは必須です

その他に姿勢保持に必要な腹筋や背筋を鍛えましょう

眼球を動かす眼筋の衰えも防ぎましょう

【運動の偏りを避ける】

運動は栄養と似ています

一つだけの運動を行う「運動の偏食」では望ましい運動効果を得ることはできません

「老いない体をつくる」ためには、脳、心臓と血管、骨、筋肉を鍛える運動を組み合わせて

おこなうことが肝要です

アンチエイジング

13日の鍼灸スポーツフォーラムで特別講演がありました

講師は様々なメディアに取り上げられて有名な

中京大学体育学部部長・医学博士の湯浅影元先生

テーマは「老いない体をつくる」

老いない体をつくるためには運動を継続して行うことが必要

運動の習慣は病気からの回復を促進し、病気を予防する、体力年齢を若返らせる

といった効果があります。その効果を引き出すためには目的に合った運動をする必要があります

「脳」の運動

「心臓・血管」の運動

「骨」の運動

「筋肉」の運動

次回にこれらの解説をします