月と内経気象学その2

《黄帝内経》「素門」八生神明論より抜粋

新月より月が生じ始めると気血は徐々に盛んになっていき

衛気もめぐりはじめる。満月になると気血は充実して

肌肉は気血により十分に養われ頑強となる

満月より月が欠け始めると肌肉は気血の養いを失い

衰え経絡も虚ろになり体表の外衛である衛気は去り形のみとなる

【解 説】

ここでは月の位相変化と人への影響が明確に表現されている

月の位相関係に伴い、気血は充実したり虚衰したりする

気血が弱ってくると、肌肉と衛気がその外衛としての働きを失い

外邪に対抗できなくなる、すなわち

新月に近いほど外邪の侵入が容易になり発病しやすいと述べている

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