研修会

26日に京都で北辰会の夏季研修会が開催され、参加してきました。

私が参加したのは、体表観察・実技上級者コースで、
苦痛を訴える患者さまにたいして、どういった手法で診察し、治療をするかという、鍼灸臨床の最も大切かつ、奥の深いテーマでありました。

体表観察とは・・
生体の体壁を治療家の手指をもって、直接按じて診ることを中心として、
体表及び体内の状態を察知することであり、この中には、気色、色、形態等を視覚を通して観察することなど、直接体表に触れないで行う間接的体表観察も含まれます。

その内容は、
1・顔面診 2・眼診 3・爪甲診 4・舌診 5・脈診6・腹診 
7・原穴診 8・背候診と数多く、一つ一つここで解説するのは膨大な内容になるので今日は控えますが、東洋医学では、西洋医学と大きく違うのが、この体表観察の内容の深さであるといえます。検査機械や血液検査などの数値だけでは現れない、微細な体表の病的な状態を、見て、触って、詳細に観察することがとても大切なのです。

体表観察した結果として、どういった治療をするのかという、治療方針が見えてくるのです。

全日本鍼灸学会学術大会

6月9日~10日に岡山県倉敷市で
全日本鍼灸学会学術大会が開催され参加してきました。
200を超える演題の発表や、シンポジウム、特別講演など
多彩なプログラムが分科会式で同時進行で発表されます。
参加者は1500人を超え、大変盛況でした。
特に興味深かったのは、”自然治癒力””免疫”というキーワードです。
癌を含めて、病気になるのも、病気を治すのも”免疫力”が深くかかわ
っていています。
鍼灸治療は、誰でも持っている免疫力、自然治癒の働きを、引き出して、
高めることができる数少ない医療です。しかも、副作用が少なく、ローコストの医療です。
病気になったときは、鍼灸治療で気血の巡りをよくして、自然治癒力を高め、
さらに、食事や生活習慣の”養生”をすることが何より大切ではないでしょうか。
免疫学の権威とされる学者や医者が、「2ヶ月以上薬を使っても変化がなければ、薬を止めなさい。」とおっしゃっていました。
長期間効かない薬を使っていると、自然治癒力を損なうだけだと・・・
ヒトの自然治癒力、免疫力は場合によっては”癌”をも消退させる力があるんだと・・・

来年は京都で同学術大会は開催されます。

鍼灸学会学術大会参加

6月9日(土)10日(日)は臨時休診です。
岡山県倉敷市にて鍼灸学会学術大会が開催されます。
しっかり勉強してきますので、報告は後日いたします。

慢性頭痛の著効例

症 例:24歳♂

主 訴:6年間続く慢性頭痛、背中のコリ、倦怠感

現病歴:18歳に「肺胞低換気症候群」と診断されて、ステロイド剤を内服を始める。
    以降慢性の頭痛発症。主治医はステロイドの副作用ではないかという意見。
    ほとんど毎日頭頂部の頭痛があり、時々拍動性の偏頭痛に悩まされている。
    週に2~3日はロキソニン(消炎鎮痛剤)を内服してしのいでいる。

治 療:脈診、舌診、腹診、望診、等により中医学で”肝腎陰虚症”と診たて、
    1寸の3番鍼で右照海、太衝に置鍼10分、火曳の鍼を関元に当てて、
    渋脈が緩んだのを確認して、風池、肩井、霊台に置鍼10分。
    という処置を2回して、本日来院時には毎日の頭痛がなくなり、
    ロキソニンも治療を始めてから1回内服しただけとのことでした。

考 察:虚熱(陰陽のアンバランスで発生する熱)が上亢(頭に熱が上る)して、
    頭痛が慢性化していたようです。
    頭の内熱を冷まし、内熱を体の下へ引き下げる処置がうまくいって、
    2回の治療で6年間続いていた頭痛が緩解してきたと考えております。
    これからも、経過観察する必要がありますが。
    僕たち臨床家の最大の喜びは患者さまの「楽になりました!」という言葉と、
    心からの笑顔を見させて頂くことです。
    仕事の疲れがその一言で吹っ飛び、あ~鍼灸師になってよかったな~・・・と
    しみじみと思います。
    19年臨床していてもやはり”初心忘るるべからず”ですね。

    治療院の前の八重桜は早くも満開になりました!
    明日写真をアップしますね。

    

腰部脊中管狭窄症

4月4日に報告した脊中管狭窄症の患者さま
最近は2~300mは休まずに歩けるようになりました。
このまま順調に回復してゆくことを期待したいと思います。

治療院の前の通りは、300mくらい八重桜が両側の歩道に植えられています。
このまま寒波が来なければ、月末には美しい濃いピンク色の八重桜が満開に咲き誇る
でしょう。
そのときには写真をアップしますので見てくださいね。

腰部脊中管狭窄症の症例

主 訴:左ふくらはぎの痛み 57才♂

現病歴:2年前から発症、激痛で歩行が困難になり、M病院で神経ブロック注射を2回して
    一時痛みが緩和したが、今年の1月から再発し、左ふくらはぎの痛みで歩行が困難、
    10m歩いて休まなければ歩けないほど悪化して来院されました。

治 療:間欠性跛行(10mで歩けなくなる状態)の改善を目指して鍼灸治療を始め、
    10回目から、激痛が和らぎ、今では100m以上休まなくても歩けるようになりました。
    まだ、これから治療を続ける必要がありますが、ひとつの峠を越えた!という印象です。
    
    MRIでは、L4/L5で椎間板がかなり腫れて、典型的な脊中管狭窄症状態なっているの
    が分かると思います。

考 察:当院では脊中管狭窄症をかなり多く診させていただいています。
    歩くのがやっとでビッコをひくような重症患者様でも治癒した例が数多くあります。
    今回も手術を勧められていましたが、本人のご希望で鍼灸治療を受けてみることになりました。
    みのもんたが昨年末に手術して一時話題になったこの病気ですが、西洋医学では神経ブロック
    で効果がなければ、手術しか選択肢がありません。
    
    鍼灸治療を希望される患者さまは、当然手術をしたくないわけで、このようにMRI画像で
    明らかな椎間板の脱出があっても、鍼灸治療で痛みが改善すれば急いでオペをする必要があ
    るとは限りません。
    

アトピー性皮膚炎の症例

数年前から定期的に治療にみえる患者さま、もともとアトピー体質ですが、
突然、眼の周りが真っ赤になり腫れて泣きそうな顔で来院。
結婚式を控えているので何とかして欲しい!!と祈るような表情です。
中医学では、脈診と腹診により、肝鬱化火による眼の周囲の腫れと発赤とみて
5番鍼(少し太いです)で右合谷、右照海で10分置鍼。百会から刺絡
これで脈が緩んだので、いける感触があり。
うつ伏せで清熱解毒の処置、霊台、督兪に10分置鍼
治療後はかなり赤みや腫れが軽減しました。
きっかけは、新しい化粧品を使ったことと、仕事が多忙でストレスが溜まったためのようでした。

写真は上から順に1)治療前 2)治療直後 3)2日後

2回の治療でほぼきれいになりました。

化粧品については、全て持参していただき、Oリングテストで判定しました。
やはり、新しい化粧品のほとんどがマイナス反応になりました(アレルゲンということです)

花粉症の鍼灸治療

今年も花粉症の季節がやってきました。
花粉症には鍼治療がすごく効きます!
最近の来院患者さまの3割は花粉症を訴えています。
花粉症だけで一日10数人の治療をしています。
では、その秘密を教えましょう・・・
まず、東洋医学(中医学)による鍼灸の全体治療を受けていただきます。
最後に耳のツボ(これがポイント)を使って、直径1.2ミリの金色の粒(金粒)
を片方の耳の神門、内鼻、眼に茶色いテープで留めます。
1週間に一度反対側の耳の同じツボに付け替えます。
これで、約87%の患者さまに効果があります。
非常に効果のある治療法なので、4年前に(社)日本鍼灸師会学術大会in金沢で発表しました。
子供の場合は鍼治療をせずに耳の金粒のみでもいけます。
ぜひ一度お試しください。