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海外鍼灸レポート

”海外鍼灸レポート”というサイトには

欧米で研究された鍼灸治療の効果についての

エビデンスに基づいた研究レポートが

沢山掲載されている

この報告は医師が病院の来院患者に対して

鍼灸治療を行い鍼灸治療と他の治療を比較検討した

データーなので信頼性が高いと思われる

脳卒中後遺症

高血圧

逆流性食道炎

がん治療と再発予防

うつ病

等々多くの疾患が掲載されている

こういったエビデンスレベルが比較的高い症例レポートは

日本よりも欧米、特に米国ではるかに進んでいる

http://healing-studio.com/

IBSとトマト

IBS(過敏性腸症候群)は比較的よくみられる疾患で

便秘と下痢、軟便を繰り返し、薬が効きにくいが

当院での鍼灸治療では比較的治しやすい疾患

中医学的には”肝脾不和”が最も多い

食養生は冷飲食は避けることが基本

オリーブオイルなどの良質な脂質も適度に必要で

便秘の時に食物繊維を摂ると下痢がひどくなる

プチトマトが大好きで毎晩20個も食べているIBSの患者さん

トマトは食べすぎると胃腸を冷やすので

生食を止めて少量をオリーブオイルで炒めて食するようにアドバイスした

このようにIBSの治療は食養生の指導が大切

開業するスタッフのこと

当院では鍼灸院を開業することを目標とするスタッフも多い

5年~7年勤務して鍼灸臨床の基礎から応用を学び

担当患者さんを延べで最低でも数千人~1万人以上診ると

独立開業する技術レベルに達すると考えている

今まで7人の開業鍼灸師を育ててきた

鍼灸院は乱立気味ではあるが

臨床経験を数多く積み上げることで

皆、信頼され安心してかかれる鍼灸師に成長しているので

どこも患者さんは多く多忙だ

これからも質の高い鍼灸師を育成し

一緒に研鑽することは自分の大きな使命だと考えている

GWの診療

3日4日は通常通りの診療

こういう日に限って新患さんが多い

睡眠障害

婦人科疾患

脊髄、股関節疾患

多発性関節炎

目眩

明日も新患さんが多く

不整脈

頸椎ヘルニア

スポーツ障害

自律神経失調

祝日の診療だから来院できる方も多いので

人助けと思い診療に励みます

50年間続く足の火照り消失

70代女性

主訴:足の裏がジンジン痛くて眠れない

   足の裏が火照る

西洋医学的診断:梨状筋症候群

中医学的弁証:腎陰虚証

処置:患側の照海 患側の心兪・秩辺に置鍼

経過:治療開始1ヶ月で痛みは8割軽減し2ヶ月で主訴消失し治癒

   朝まで一度も起きることなく熟睡できるようになった

   おまけに”50年間続いた”入眠時に足裏が火照って

   布団から足を出さないと眠れない状態がなくなり

   患者さんおおいに喜ぶ

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担当鍼灸師の責務

当院では初診患者さんを担当すると

その後担当が変わることは殆どない

自分で考え自分で解決する

学術と違い,技術は教えてもらって身につくものではない

試行錯誤の上で身についた技術は

何故効いたのかを検証することで

再現性を引き出すことができるのだ

置鍼時間の考察

当院では少数鍼で治療する場合

置鍼といって鍼を打って暫くそのままにして一定時間置鍼することがほとんど

この置鍼によって気血津液が巡り身体のバランスと整えることができる

置鍼時間については初診時の基本は10分間

2診目以降で時間を調整する

最短は3分間~最長は30分間

時間の基準は治療後の脈診、舌診で良い変化が認められ

自覚症状の軽減ないし消失が認められる

この境界線の置鍼時間を患者さんによって変えていく

同じ患者さんでも治療日によって変えていく

殆どの患者さんは10分~20分程度でよい変化がみられるが

稀に10分の置鍼が過剰刺激となって一時的にだるくなったり眠くなったり

治療効果が認められない患者さんには3分~7分程度に短くすることで

より効果が得られることもある

置鍼せずに接触するだけの治療や

軽く切皮程度に鍼を打ちすぐ抜くといった手法も効果的な場合もある

非常に過敏な患者さんや小児には古代鍼を皮膚に当てずに”翳す”だけで

気を動かすこともできる

治療法のバリエーションの豊かさは鍼治療の醍醐味といえる

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全科を診る鍼灸師

一日100人の患者さんを診させていただておると

西洋医学の総合病院でいえば

外科以外のあらゆる診療科の患者さんとお会いすることの毎日だ

血液内科・循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・腎臓内科・心療内科

神経内科・老年内科・小児科・リウマチ科・産婦人科・婦人科・整形外科

心療内科・泌尿器科・老年内科・耳鼻咽喉科・歯科・皮膚科・眼科・・・等々

西洋医学で分類すると上記の疾患すべてを診ている

東洋医学では一人の患者さんまるごと全て心身一如として捉えるので

あらゆる疾患を診ることになる

ということは西洋医学的な幅広い知識も必要となるので

軸足は東洋医学においていても、常に西洋医学の勉強は欠かせない

2月の日曜日は学会、研修会がないので医学書の勉強の時間にしたいと思っている

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様々な患者さん

「痛みがが治ったらもう来なくてもいいんですよ」と患者さんに伝えたら

自分にとって”桃源郷の治療院”なのに冷たい言葉を言われたと落胆された様子(笑)

鍼治療を受け癒され、居心地が良い空間なのか、治療家にとって嬉しいお言葉でもある

病を治すために、未病を治すために、心を癒すために

鍼灸院の存在意義があると改めて感じた

長女の急性腹症

元旦の夜中3時頃

長女が下腹部痛を訴え苦悶の表情

脈は弦急脈

左下腹部の激痛が間歇的に起きるので

あまりの痛み足が伸ばせず

足を折り曲げている

そろそろ月経が来るころだという

左後谿に置鍼すること20分

間歇的な激痛が消え眠り始めた

長女は鍼で治って当たり前と思っているので

真夜中起こされての治療でも

「治してくれてありがとう」・・とは残念ながら言われない

治らない時だけは「全然治らない!」と文句を言われる始末

これが家族の治療の難しさ