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初診のご予約はお早目に

患者さんが多い

特に新患さんが集中する特異日は土曜日

今日はもともと4人の新患さんのご予約を受けていたうえに

初診の依頼の電話が4本

しかし予約でベッドはいっぱい

かかりたくても診れないという状況

1人は内弟子だった近所の鍼灸院をご紹介し

1人は予約の変更があったので急遽来院していただいた

初診で土曜日しか来れない方はお早目のご予約をお勧めします

又、キャンセルや予約変更のお電話はもお早めにお願いします

過敏性腸症候群へのお灸

過敏症腸症候群(IBS)で悩んでいる人は多い

西洋医学では難治性とされる

心療内科の分野でもある疾患

すなわちストレスや不安感が原因であると

中医学では、脾虚(消化吸収の機能低下)素体と

ストレス、不安感などによる肝鬱気滞が招いた”肝脾不和”が多い

公孫や陰陵泉等虚側の脾経を鍼で丁寧に補って整えのお灸

治療のない日には広重灸(間接灸)を自宅で毎日していると

治療効果が高まって、調子が良くなる

肝気にアプローチするより

脾を補う健脾の処置が奏功する

漢方専門医との医療連携

西洋医学による精査が必要な場合は

医療連携している脳神経外科でMRI検査などを依頼しているが

漢方専門医との医療連携が手薄であった

最近本格的な漢方診療をされているクリニックを知り

漢方薬と鍼灸治療の併用を希望されている患者さんをご紹介させていただいた

紹介状への回答書には丁寧に東洋医学的な所見や弁証が記述してあり

当院での弁証と一致したことで相互理解ができたのではないかと思う

漢方薬での医療連携の手掛かりができたと感じている

患者さんの喜び

臨床を長くしていると思いっきり患者さんに喜ばれることが珍しくない

今日も脊髄のOpe後の後遺症の痺れが30年続く患者さん

前回の処置の経過が良く足の痺れが30年ぶりに軽減した!と

大の男が涙を流して握手を求めて喜んでいただけた

どれだけ足の痺れで辛い思いをされていたのかが痛いほど伝わった

どんなに難治性の疾患であろうと

来院されている限り困難に挑戦する心を持ち続けることが

患者さんに対する臨床家としての誠意だ

深部静脈血栓症血流改善

【深部静脈血栓症(VTE)とは】

下肢および骨盤内などの深部静脈に血栓が生じた状態を深部静脈血栓症という

この深部静脈血栓が遊離して静脈血流によって肺に運ばれ、

肺動脈を閉塞することにより呼吸循環障害を生ずる病態を肺血栓塞栓症という

深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症は連続した一つの病態であり

両者をあわせ て「静脈血栓塞栓症」と称す。

【症状】

深部静脈血栓症では下肢の腫脹、圧痛、発赤などがみられる

【西洋医学的治療は】

第一選択治療は抗凝固療法である(ワーファリンの内服)

【症例】

30代♂

深部静脈血栓症による下肢痛・浮腫

3年前に仕事が多忙で深夜帰宅、睡眠障害、下肢の冷えが酷くなり紫色になる

2年前に咳が出るようになり、ある日下肢が石の様に硬くなり救急病院受診

初めて深部静脈血栓症の診断で慢性の咳も血栓が原因であることが判明

週に一度の鍼灸治療を半年継続した結果

超音波検査で完全閉塞していたSVF(浅大腿静脈)に血流が認められた

弁証:肝鬱気滞・腎虚証

処置:15㎜3番鍼で後谿15分置鍼
   60mm5番鍼で右(患側)胞肓に10分置鍼

経過:下肢痛緩解、下肢浮腫ほぼ消失

考察:発症の原因社会的な背景を考慮すると、明らかに過酷な労働環境にあった

   鍼灸治療を始めて半年間労働環境は変わらず深夜勤務も続いたが

   精査によって初めて静脈の血流が認められた

   今後の体調を熟慮した結果、御本人が転職を決めたことで

   今後さらなる改善が期待できる

   

補気の処置でガングリオンが消えた

60代♀

主訴:頚椎後縦靭帯骨化症のOpe後の不定愁訴
   左手首のガングリオン

第3診で補気の目的で気海に7分間の置鍼

翌日の夕方には4ヶ月前から出現した

直径5mmの軟骨状の硬いガングリオンが消えた!!

第4診で消失を確認

あれだけ硬い塊が見事に消えているのには自分も驚いた

患者さんは驚き、喜び、全身症状も極めて良好に

先生のおかげと握手を求められるほどの喜びようだ

補気の処置でガングリオンが消失した貴重な症例

プライマリケア

院内勉強会は「プライマリケアとは」

最近、医療機関を受診される機会がありましたか?

その際、どのようなことを感じ、思ったのでしょうか?

みなさんはどのような医師や医療を必要としていますか?

病気になって不安を感じているとき、

多くの人たちにとって身近で何でも気軽に相談することができる

医師や医療者の存在はいざという時に絶対に必要ですね
 
プライマリ・ケアは簡単に言うと

「身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療」となります

我々開業鍼灸師はプライマリケアの中心を担っていると思う

しっかりとした自覚を持っているかが重要だ

臨床とは

今日ある往診先の患者さんから言われたこと

「先生はいつも元気が良くて健康そうね~」

有難い言葉と感謝する

病を持っている人にとって

治療家は病気を治すためのエネルギー

(気)を発していなければならない

このエネルギー(気)をスタッフ皆が持っていると

この治療院に入るだけでホっとして

病気が治ったような気になる

ベッドに横になるだけで心が落ち着く

と言われることは治療院の勲章だと思う

あとはそれぞれの持つ個性、人間性、知識、技術

が”バランスよく”保たれること