アフリカへ行ってきます

直線距離 約11,000km
首都ナイロビまで17時間!遠すぎます!笑
 
 
以前、アサンテナゴヤというNPO法人のボランティア活動について紹介しました。
 
アサンテナゴヤについて
https://ameblo.jp/n-harikyu/entry-12510995532.html
 
僕は、このアサンテナゴヤのメンバーとして、
 
9/13~9/23の10日間、ケニア奥地のゲムという農村地域で、医療活動に参加してきます。
 
活動内容は、現地の方たちに鍼灸治療を行うことが中心です。
 
医療活動以外にも、障がい児の支援施設やケニアの病院見学なども予定されています。
 
 
人種、言語、宗教、生活環境もすべてが違う日本の裏側で、
 
自分がどんなことを感じるのか、今は想像もできません。
 
 
鍼灸師として(ひとりの人間として?)なにができるのでしょうか!?
 
そして、生きて帰還できるのか?!笑
 
 
報告を乞うご期待!
 
 
僕がお休みの間、ブログは院長がきまぐれに更新する予定です。
 
 

eBIM研究会に参加

昨日は、大阪で開催された「エビデンスに基づく統合医療研究会 eBIM研究会」に参加しました。この研究会には、今年で3回目の参加。僕のとてもお世話になった大学の教授が、研究会のメンバーなので毎回お声を掛けて頂いています。この研究会は、科学的根拠に基づいた統合医療(西洋医学と東洋医学などの補完代替療法を併用すること)を発展させるために発足した会です。最先端のAIやICTを用いた医療から、ヨガ、アロマセラピー、鍼灸などの補完代替医療が一同に介する全国でも数少ない学会のひとつです。今回もポスター発表をさせて頂きました。僕が大学で取り組んでいた、間質性肺炎の患者に対する鍼とリハビリを併用した1症例を報告しました。毎回この研究会では、鍼灸に興味のある医師や看護師、セラピストの方から積極的に質問を頂きます。「鍼灸ってどんな疾患に有効ですか?」「どれぐらい改善するんですか?」「ツボってなんですか?」などなど、色々と疑問を頂きます。質問に対する答えかたは、毎回とても気を遣います(汗そこで発言する言葉次第で、鍼灸に対するイメージや印象が大きく変わるからです。東洋医学的な考えをもとに治療していたとしても、医療従事者には分かりやすく、専門用語を控えてコミュニケーションを心がけています。毎回、色々な職種から刺激を受けて、自分のモチベーションにつながるので、僕は学会大好きです(笑)ちなみに来週は、ケニアへボランティアへ行ってきます。不安も多いですが、いい「土産話」ができたらと思います!

高齢者の咳・嗄声の症例

福岡の鶴舞公園の蓮今日は、咳と嗄声(かすれ声)に鍼治療が著効した症例を紹介します。症例 90代 女性既往歴 高血圧症 現病歴 今年の8月頃から咳と痰が徐々に増える。来院の前日、声がかすれて出なくなる。内科、耳鼻科で胸部レントゲン、内視鏡検査で異常なし、内服薬を服薬するも症状不変。時々痰の絡んだ咳が出る以外は何も自覚症状はない。痰は喀出しにくく、色はやや黄色現症 体温36.5℃ 血圧130/60 SpO2 97%呼吸音 左上肺野にロンカイ(+) 心雑音なし、浮腫なし咽頭の動きは正常、発赤なしロンカイは太い気管支が、痰などの分泌物で狭窄しているとに聴取される異常な呼吸音のこと。体表観察では、舌が紅、肺尖に邪、肺兪に虚、尺沢に熱感など。現代医学的病態把握 上気道炎、気管支炎の疑い東洋医学的病態把握 肺陰虚、湿痰治療 列欠、豊隆、肺兪に鍼を10分経過 2日後、来院したときには嗄声は完全に消失、咳や痰も落ち着く。左の肺に聞こえていた、ロンカイも減少した。この症例についてまず、年齢が90歳であることから、必ず肺炎を除外しなければいけません。しかしこの方は、咳と痰、嗄声以外に全く症状がなく、レントゲンでも異常がないことから上気道や気管支の炎症が原因と思われました。東洋医学的には8月頃から症状が出ていることから、暑湿の邪が肺を犯し、咳や痰を発症したと思われます。また、よく問診をすると辛いものが大好きで唐辛子をよく食べるという。肺で生まれた熱が、香辛料によってさらに助長されて、肺の陰を損傷したと考えました。(イメージ的には、肺の熱により気道の水分がからからに乾いてしまった状態、喀出しにくい痰や、乾いたカラカラの声がその証拠です。)列欠と豊隆は、どちらも絡穴なので、表裏の脾や大腸にも効くのが特徴。脾胃を調節しながら、肺の陰を補ったのが、著効に繋がりました。しかし、90代にして既往歴は高血圧のみ、辛いもの大好きで活動的!素晴らしい!いつまでも、元気で楽しく生きていけるよう、東洋医学の知恵を活かして、この患者さんの健康を支えていけたらと思います!

プロフェッショナルへの道のり!!?

 
長岡治療院では院内勉強会を、毎週水曜日の診療終了後
 
21:00〜22:00まで行っています。
 
今日は、新患さんの症例検討会をスタッフ全員でしました。
 
 
症例検討会の目的は、
 
1.患者さんによりよい最善の治療を提供するため
 
2.第三者に情報を伝えるプレゼンテーションの能力を鍛える
 
3.症例を振り返ることで、自身の課題や気付きが生まれる
 
 
我々治療家は、常に「ほんとうにこれでいいのか?」「もっといい選択肢があったのでは?」
 
と考えて、よりよい治療を患者さんに提供しています。
 
 
そう、これこそまさに「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」です(笑)
 
 
自分のなかで葛藤していると、段々視野が狭くなりがちです。
 
この症例検討会では、スタッフから実にいろんな意見が出るので
 
「あ、そういう考えもあったのか!」「その選択肢はいいかもしれない!」
 
毎回、新たな発見があります。
 
 
毎週水曜日、疲れた体にムチを打ち(笑)
 
「すべては患者さんのために」
 
これこそ、プロフェッショナルへの第一歩・・・!?

「切」という漢字の意味??

鍼灸の臨床では四診といって、
 
「望診・聞診・問診・切診」という4つの診察法を用いて
 
患者さんを東洋医学的に診断します。
 
「切診」とは、いわゆる触診のことを指します。
 
ツボを触ったり、温度を感じたり、押さえたり・・・
 
 
なんで、切??
 
 
スパッと切れの良い触診ができればいいですが・・・笑
 
 
 
「切」という漢字には、ピッタリと密着するという意味があります。
 
 
つまり、切診とは「患者の皮膚」と「術者の皮膚」をぴったりと密着させるように、
 
丁寧に触ってあげましょうという意味があります。
 
 
切という漢字は、他には「親切」「適切」「切愛」など・・・
 
「親切」とは、
 
親子のようにぴったりと寄り添うような気持ちで、相手を思いやるという意味があります。
 
 
僕の大学時代の恩師の先生から、卒業するときに爪切りを頂きました。
 
添えられていた手紙に、「爪を磨いて技術を磨く、切診の基本は自分の爪を大事にすること」という
 
言葉ををふと思い出しました。

夏バテだった人、今がチャンス!

 
今年の夏は、去年ほど気温が上がりませんでしたが、夏バテ気味だった人は多いのでは??
 
夏バテ、夏風邪、熱中症気味だった人は、気温が下がった今が立て直しのチャンス!
 
気虚・陰虚・内湿傾向の人は、しっかりと秋口に体調を整えないと、
 
冬にインフルエンザやウイルス性腸炎にかかりやすくなります!
 
 
秋に向けての食養生として、体に潤いをあたえて(補陰)、体の水分代謝をよくしてくれる(化痰)
 
食材を摂るといいでしょう。
 
 
今日8月31日は、野菜の日!!笑
 
春菊、白菜、大根、冬瓜は痰を取り除き、水分のめぐりをよくしてくれます。
 
とまと、ナス、ほうれん草、山芋は体の水分を適度に補い、体の熱を取ってくれます。
 
季節の食材を取り入れ、これからの時期に備えましょう!

秋雨前線停滞中

 
現在、秋雨前線が本州に停滞しています。
 
一時的な激しい雨や雷で、ジメジメした日が続いていますね

 
先日は、うろこ雲がでてきていて、すでに秋の訪れを感じました

 
 
では、秋雨は体にどんな影響があるでしょうか・・・
 
梅雨のムシムシした暑さとは違い、秋雨は気温が低くなるので、
 
東洋医学的には、梅雨=湿熱 秋雨=寒湿と大きな違いがあります。
 
寒湿と湿熱の違い
https://ameblo.jp/n-harikyu/entry-12510996107.html
 
寒湿邪は、脾胃(消化器系)に影響すると、下痢、食欲不振、倦怠感などが発症、
 
経脈(気血の通り道)に影響すると、しびれ、関節痛、筋肉のこわばりなどが増悪します。
 
 
つづく・・・

水曜院内勉強会(院長も参加したよ)

 
週末に北辰会の「夏季研修会」が開催されたので、その復習として
 
今日の院内勉強会は、「腹診・打鍼」の練習をしました

 
 
院長先生自ら、フェザータッチのやりかた、邪のとらえかた、打鍼の基本を伝授

 
院長のなめらかな手の動きや、触れ方は非常に勉強になりました

 
北辰会方式は、一朝一夕で身につく技術ではありません

 
何回も何回も練習して、だんだんものになっていきます。
 
最初は皆ぎこちない動きでしたが、段々と形になってきています。
 
 
Input↔Output 
 
繰り返しです

 
 

スポーツ障害(ハムストリングス肉離れ)の症例

 
新しいブログ最初の投稿は、女子中学生のスポーツ障害の1症例を紹介します。
 
中学生 女子 陸上部
主訴 ハムストリングスの痛み
 
現病歴 X月ごろから徐々にハムストリングの痛みを感じる。全力で走ると痛み、思うように走れない。
 
整骨院に通院するも痛みが改善しないので、当院を受診されました。
 
県予選が間近に迫っており、なんとかならないかと相談を受けました。
 
 
所見 腰椎前弯増強、腸腰筋が非常にタイト、坐骨結節部に圧痛あり。
 
熱感、腫脹、発赤はなし
 
病態把握 ハムストリング肉離れ(足太陽・陽明経筋病)
 
治療 腸腰筋、坐骨結節部などに加え、足陽明胃経や足太陽膀胱経の経穴を使用
 
セルフケアとして、ハムストリングと腸腰筋のストレッチや、セラバンドを使ったトレーニングを指導しました。
 
 
経過 2診目で、下肢の不安感なくなる。3診目には全力で走っても痛みなし。以前より走る姿勢が改善し、タイムも上がる。
 
 
症例について
 
肉離れは、引き伸ばされた筋肉に強い地面からの衝撃が加わり収縮するときに起こります。
 
特に、ハムストリングの肉離れは陸上競技の選手に多いです。
 
彼女の場合、腸腰筋のタイトさにより骨盤が前傾位となっていたため、ハムストリングがつねに引き伸ばされている状態です。
 
そこに、繰り返しの負荷がかかり肉離れを起こしたと考えます。
 
また、腸腰筋が硬い場合、陸上選手では上体が起こしにくくなるため、タイムが伸びない原因になります。
 
治療により、腸腰筋が緩み上体が起こしやすくなったのでは無いかと考えます。
 
また、ハムストリングの痛みも治療により軽減したことで、走りへの不安がなくなったのではないでしょうか。
 
 
目標は自己ベスト更新して、全国大会へ!とのことでした。
 
頑張れ〜!!

yahooブログから移行しました!

 
こんにちは、始めまして。
 
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本日より長岡治療院日記は、yahoo blogからAmeba  blogへ移行しました
 
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東洋医学の知恵や養生

、日常生活に活かすセルフケア

などを分かりやすくお伝えします
 
鍼灸の有効症例などの報告もしていますので、お楽しみに