「自分をわかってほしい」という気持ち

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO12058110U7A120C1000000/より引用
 
 
積極的傾聴には、
 
1.繰り返し(あいての言葉を繰り返す)
 
2.促し(話がひろがるような言葉かけ)
 
3.要約(相手の話を自分なりの解釈をふまえてまとめる)
 
この3つが重要です。
 
 
この中で最も難しくて、最も重要なのは「繰り返し」だと僕は感じています。
 
 
相手からの言葉(メッセージ)を、相手へ返してあげることで、
 
「この人は、自分を分かってくれている。」と感じます。
 
 
相手をすべて理解することは出来なくても、
 
相手が「自分を理解してくれいている人」と思ってもらうことは出来ます。(上図)
 
 
そのためには、ネガティブな言葉をしっかりと返してあげることです。
 
 
辛い、不安、苦しい、怖い、寂しい…
 
 
苦しんでいる人の言葉には、必ずネガティブな感情があります。
 
それをキャッチして、言葉にして、相手へ返すのです。
 
 
彼氏に相手にされなくて、「もう嫌いになった。」と言った彼女は
 
相手にされなくて寂しい気持ちを、「わかってほしい」のです。
 
「僕のこと嫌いになったの?」と言えば、きっと彼女はネガティブな感情を話すでしょう。
 
「そうだったんだ、寂しい気持ちだったんだね。」
 
と返してあげたら・・・なんだかうまくいきそうな気がしませんか?笑
 
 
 
医療の現場では、そう簡単にはいきませんが、
 
原理は同じです。
 
これは「援助的コミュニケーション」といって、
 
患者中心の医療やナラティブメディスンには欠かせないスキルです。