黄帝内経とは

『黄帝内経』とは2000年以上前に中国で書かれた

最古の医学書といわれ、謂わば東洋医学のバイブルである

『黄帝内経』が書かれた時代、医療は現在のように機械を用いたり

細胞を見るなどのミクロの医学はなかった

その代わり、人が生きていることを「全体的(マクロ)に」捉え

生命の営みを緻密に診ていたのだ

そこで得られた知見が示すのは、人と自然の関係、臓器同士の結びつき

心と身体との関連といったことであった

病気だけを問題にするのではなく

その人の習慣や感情の傾向、食事

またはその人の住んでいる土地、季節などとの関わりから、総合的に診ていた

人が健康で寿命をまっとうするためにはどのようにあるべきか

東洋哲学の観点から病気を考えていた。

これは最近、現代医学が目を向けはじめた

「生活の質」(QOL)を高めるという発想ときわめて近いものがある

身体に負担をかけず、自然のルールに従って健康を保持し

病気を克服するというものである

奇しくも、現代の生活に足りないとされている

まさにその要点がこの書物にあふれている

脱毛症治癒

10代♀

昨年秋から髪が抜け始め

円形脱毛に気付いてから脱毛が頭部全体に広がる

漢方薬内服するも効果なく(薬品名不明)

四診合参し弁証は心肝火旺

漢方薬の内服を中止して

少数鍼で週に一回の治療を、半年間継続し治癒に至る

写真は初診時・3カ月経過後・最終治療日

寒熱狭雑

アトピー性皮膚炎を始めとする皮膚湿疹の弁証分類

正しく寒熱の弁別をすること

舌色での寒熱の判断は最も信頼性がある

舌背に苔が厚く舌体の寒熱が不明の場合は

舌腹(裏)の色調で判断するのが基本

紅に傾いていれば”熱”淡白であれば”寒”

寒熱狭雑は寒と熱が混在している場合で

注意が必要なのは、仮象を詳細に観察する必要があるということ

顔面紅潮して皮膚表面が熱くても本質は”寒”の場合もある(真寒仮熱)

逆に皮膚が冷たく四肢厥逆していても本質は”熱”のこともある(真熱仮寒)

真熱仮寒は急性の中期、極期に、真寒仮熱は慢性病の末期に出現することがあり

熱傾向であっても寒に転化することもあれば、寒傾向のものが熱化することもある

狭心症の一症例

70代♀

狭心症による息苦しさ・胸苦しさ・胸痛

20年前に冠状動脈にステントOpe

ニトロを使用するが一ヶ月間症状に変化なし

脈は沈虚按じて無力

舌下静脈怒張

弁証は肝腎陰虚症

左照海に蓮風鍼3番を20分置鍼

置鍼中より胸が開き呼吸が楽になり主訴は消失

経過は以後良好

昨日循環器の検査を受けるが全て異常なし

脈は中位で滑脈に変化

舌下静脈怒張は軽減

弁証を見直して症状が激変した一症例だった

第47回三県合同研修会報告

9月8日~9日に名古屋KKRホテルで

第47回愛知・岐阜・三重・三県合同研修会が開催された

延べで110名の参加者

朝9時~17時までびっちり詰まった過密スケジュール

昼食時はランチを食べながら鍼と艾の製造工程のセミナー

休む間がなく濃密な講義の連続であったが

皆集中して聴講して頂き

大変充実した内容で満足だった、という感想が大半であった

準備に追われた苦労が実り、理事全員で反省会を開いたが

スケジュール通りに滞りなく進行したことで

皆充実感が漂い理事全員のココロがが一つになった時間だった

今日のブログはお休みします

今日は研修会のためブログはお休みします

10日は研修会の報告です

第47回三県合同研修会

第47回、愛知・岐阜・三重 三県合同研修会が9月8日9日に開催される

愛知は開催県であることや、学術部が主体になって準備を進めているので

この2~3ヶ月間は仕事の合間や休日は準備に忙殺されている

理事の中にPCが壊れて使えない人がいたりするので

足並みがそろわないこともあったが

昨日深夜に全ての準備が整い

週末の開催に向けて万全の態勢が取れたと思う

参加者は事前申し込みで60名弱あるので

当日参加者を入れると80人弱と読んでいる

会場の名古屋KKRホテルは86名迄入れるので

立ち見が出ることはなさそうだ

コンセプトは”21世紀の鍼灸ビジョン”~難病治療への取り組み~

プログラムの作成から始まり演者の選定、演者との講演内容の細かな調整

抄録の作成、ランチョンセミナーの企業との交渉

当日の進行表の作成、参加の電話による呼び掛け

メールやPCがある時代に生まれて良かったと思うが

デジタルメディアがあるがゆえに縛られることも多かった

とはいえ、こういった中規模の研修会は

関わる人々とのコミュニケーションが充分にとれたうえで、

協力理事の気持ちが一つになれば必ず成功すると信じている

あとは会場から借景できる名古屋城が雨で霞まないことを祈るのみだ

http://wwww.n-acp.com

院内勉強会

今夜は院内勉強会

スタッフに発達障害の中医学的な弁証分類と治法の解説をし

個別のカンファレンスをした

先天の腎気不足を素体として

湿邪によって湿痰の形成

気滞~気逆・内風を生じる

心神不安

小児の場合原穴診などの体表観察が難しいケースが多いので

どのようにとらまえるのかを意見交換をした意義は大きい

頭痛に火曳之鍼

昨日は大阪で北辰会の研修会がありスタッフ等6名で参加した

午後からの藤本蓮風先生の公開臨床に

10名ほど自覚症状がある会員が治療を受けた

頭や気を使うと後頭部痛が発症する患者への治療

金の太いてい鍼を関元にあてしばらくして

上の気が下に降りて楽になったという

翌日頭や気を使っても頭痛は起きなかった

火曳之鍼も金のてい鍼の”太さ”で効き目がかなり違うことが理解できた

金の相場の高騰で同じ鍼を今作ると数十万円するので

さてどうしたものか思案中

火曳之鍼

心窩(みぞおち)や胃土(胃を診る穴所)に気の停滞がある場合

多くは肝気が上に突き上げられることによって生じる

18金の細いてい鍼を関元(臍下3寸)に軽く当てるだけ

上昇の熱を下焦に曳き降ろすことができる

患者40代♀

ストレスフルで胃が重い食べると胃がもたれ、腹が張る

火曳之鍼を数十秒関元に置いていると

患者さんは「胃のつかえが下の方に下がってて消えた」との感想

鍼をせずとも時に驚く効果が認められる

「気が動く」という事実は患者さんがよく知っている