百会

頭の中央に「百会」というツボがある

このツボは”陽気”を調節する効果に優れている

百会の左右にツボを広げて観察すると

左右に広がったり、偏ったりする場合もある

空間的な偏りを調節することもできる

パーキンソン氏病・パーキンソン症候群共に

「百会」一穴で多くの患者さんに有効性を認めている

但し置鍼時間の判断には経験が必要

数分~20分程度の幅がある

花粉症対策

今年も花粉症に季節がやってきた

例年より早くアレルギーを訴える患者さんが多い

気象庁の花粉情報では名古屋市内では2月に入って

1㎥中に数個の杉花粉というわずかではあるが

時間によっては飛散しているようだ

花粉症対策

―縞な睡眠

疲れをためないこと

ストレスをためないこと

に衆竫戎を避ける(アルコールの飲みすぎに注意)

タ緤の摂りすぎに注意

α瓩瓩麗治療

弁証に基づいた本治法と共に、耳鍼の有効性は

患者さんが一番知っているので

こちらから伺わなくとも、治療のリクエストが多くなってきた

鍼灸医療の情報発信

昨日名大医学部内研究会での会話

大学病院勤務の臨床心理士の先生に

「過敏性腸症候群」や「小児発達障害」は

鍼治療が良く効くんですよと言うと

大変驚かれたとともに、発達障害については

小児科学会で是非症例報告をしてください!と嘆願された

我々には全日本鍼灸学会という学術団体があり

多くの疾患の症例報告やシンポジウムが毎年開催されている

医師の参加も増えているが、所詮身内の学会での報告は

外には届かないのだ

我々鍼灸師が医師の学会で症例報告することで

医学会での鍼灸の正しい理解を促し

西洋医学では治療法のない「小児発達障害」の

お子さんを一人でも多く救うことになると強く思う

潰瘍性大腸炎治癒

30代♀

数年前から潰瘍性大腸炎発症

他に自律神経の乱れに伴う不定愁訴

弁証:気滞血お・肝脾不和 

治療:太衝・胃兪・風池など

潰瘍性大腸炎の特効薬アサコール一回3錠/Dayしていたが

徐々に減薬の指示があり、3ヶ月でアサコールを中止

不定愁訴も緩解

鍼灸治療を継続することで再発予防ができる

クローン病も含め当院では適応症として対応している

ペップトークとは

ペップトークは

スポーツ選手を励ますために指導者やリーダーが競技前に使った

「短い激励のメッセージ=やる気にさせる訓話」

なでしこジャパン佐々木監督

女子ワールドカップサッカー決勝PK戦を前にした選手たちに送った一言

「お前ら、思いっきり楽しんでこい!」

東京消防庁ハイパーレスキュー隊の奥様

爆発した福島第1原発の消火活動に向かう夫にメールで送った一言

「日本の救世主になってください!」

応援したい人に送る背中のひと押しが「ペップトーク」

医療現場での医療者の言葉は患者さんにとって

非常に重要な影響を与えることを我々は知っている

日常生活でしてはいけないことを強調するのではなく

こうした方が良いですよというような表現を心がけるべきで

「don’t」よりも「do」で話すのがペップトーク

ペップトークのHPは
http://www.peptalk.jp/

米国の全軍隊で鍼治療

鍼灸学会で「災害と統合医療」というシンポジウムが行われ

東北大震災ばかりではなく、ハイチ地震やハリケーンの被害時の

統合医療の中で鍼治療が特に重用されていることが再認識された

特にアメリカ全軍隊に鍼治療を導入し普及させたDr.Niemtzowの功績は大きい

戦地から帰還した兵士たちのPTSDや外傷の後遺症など多くの疾患に対して

”米国の全軍隊”で鍼治療が行われているという事実には目を見張る

BFA(Battlefield Acupuncture)と命名され耳のツボを使った手法は

どこの軍人でも平均化された良い治療が受けられると想像される

統合医療の中において鍼灸が重要な位置づけであることは我国でも認識されてきたが

鍼治療の歴史の浅い米国の、良いものは取り入れるといった対応の素早さを

未だにEBMが確立されていないからという理由で鍼灸を医療に取り込めないでいる

頭の固い我国の厚労省の官僚はご存じであろうか

筋力向上トレーニング

往療先の施設(シニアホーム)で入居者のQOLの向上を目指し

筋力向上トレーニングをしてほしいとの依頼があった

転倒予防のためのトレーニングをすることで

寝たきりを未然に防ぐことが最大の目的

施設内で転倒→大腿骨頚部骨折・胸腰椎圧迫骨折により高齢者が

寝たきりになることは少なくない

その他に廃用性症候群・失禁の予防も視野に入れ

入居の方々が楽しみながら(これが重要)筋力トレーニングができるように

個別に健康状態を問診しつつ、適切な運動プログラムを検討中だ

高齢者の高血圧

本態性高血圧症で長期間降圧剤を内服している高齢者は多い

降圧剤は一生飲まなければならないと考えるのは西洋医学の常識

しかし、鍼治療で血圧が下がって、降圧剤が減量又は不要になる症例を

我々は多く経験している

主治医は血圧測定をするたびに何故下がるのか理解できないようであるが

血圧は数字に表れるので、下がり過ぎる血場合減薬は必然となる

中高年の女性の急性腰痛

中高年の女性で急性腰痛が、腰椎・胸椎圧迫骨折であることは珍しくない

腰椎圧迫骨折はレントゲン写真で診断できることがほとんどだが

MRI検査で診断されるケースもまれに遭遇する

よって、急性腰痛で寝起きの痛みが最もつらく

腰椎棘突起に叩打痛が認められる場合は、必ずレントゲン検査を依頼するようにしている

レントゲンで異常がなくとも経過が悪い場合にはMRI検査も必要

腰椎に異常が認められない急性腰痛と比較して

治癒までの経過と養生法が全く異なるので、検査と経過の説明が大切だ

軽症でも痛みが軽減するまで1ヶ月程度かかることもある

しかし、鎮痛剤やコルセットに比較すると治癒までの期間が短縮されるので

鍼灸治療は相対的適応症と考えている

骨は何のためにあるのか

ヒトの体は206個の骨の集合体である

206個の骨で形成される骨核の役割とは?

二足歩行のヒトの体を支える脊柱や骨盤

五臓六腑を守る肋骨等から成る胸郭

しかし、骨が持ついちばん大切な役割は

実はカルシウムを貯蔵することである

ヒトの体には約1㎏のカルシウムがあり

その99%骨や歯に貯蔵され

食べ物に含まれるカルシウムが吸収されて骨に貯えられる

全身の組織でカルシウムが必要になると

骨から溶け出して血液によって運ばれる

この貯蔵のバランスが崩れ、骨のカルシウムが減ると

「骨粗鬆症」が起こり、骨折のリスクが増えるのである