月経周期と月の関係

月経周期と月の関係(陰陽論)

『婦科方薬臨証心得十五編』より

生理期:重陽転陰:新月の時に起こりやすい。

午時(30例中27例は白昼に月経来潮)

排卵期:重陰転陽:満月の時に起こりやすい

子時(排卵の多くは夜に起こる)

新月から満月への過程は、任脈を陰が昇る為に補陰する

満月から新月への過程は、督脈を陽が下がる為に補陽する

その意義は、月は陰であり、満月時は陰満であり、新月時は陽満となる

現代医学でのエストロゲンは陰、黄体ホルモンは陽と考える

この陰陽の法則を用いて不妊症や婦人科疾患に応用できる

気圧の低下と疼痛

低気圧が近づくと持病の痛みが悪化することがある

このメカニズムは気圧の低下により

細胞内圧が相対的に高まり

膨張する為に周辺組織を圧迫して起こると考えられている

これを東洋医学で考えると

膨張は「気滞」(気の停滞)で

気が停滞して経絡の気の巡りが悪くなれば

「巡ざれば痛む」により痛みを引き起こすと考えられる

不妊と食生活

お世話になっている統合医療のI医師からの情報(Facebookより)

不妊治療専門家の中には不妊と食事は関係ないというドクターもいるが

アリゾナ大学統合医療プログラムの責任者のDr.Maizes が

「妊娠したい女性のための食生活」のテキストを出版された(英語版)

この本では「肉食に偏っていると不妊のリスクが高まる」

「妊婦の魚の摂取量が少ないと子供の言語機能の発達に遅れが見られる」

「抗酸化作用のあるものを男性側が摂取することで妊娠率が高まる」

というようなスタディが紹介されている

「抗酸化作用物質」のほとんどは

日ごろからバランスの良い食生活をしていれば

自然に摂取する野菜や果物等に含まれているので、

食生活に偏りがなければ、あまり神経質になる必要はない

サプリメントに頼らずに野菜、果物、魚、肉等

旬の食材を生かした食事を心がけたい

百会

頭の中央に「百会」というツボがある

このツボは”陽気”を調節する効果に優れている

百会の左右にツボを広げて観察すると

左右に広がったり、偏ったりする場合もある

空間的な偏りを調節することもできる

パーキンソン氏病・パーキンソン症候群共に

「百会」一穴で多くの患者さんに有効性を認めている

但し置鍼時間の判断には経験が必要

数分~20分程度の幅がある

花粉症対策

今年も花粉症に季節がやってきた

例年より早くアレルギーを訴える患者さんが多い

気象庁の花粉情報では名古屋市内では2月に入って

1㎥中に数個の杉花粉というわずかではあるが

時間によっては飛散しているようだ

花粉症対策

―縞な睡眠

疲れをためないこと

ストレスをためないこと

に衆竫戎を避ける(アルコールの飲みすぎに注意)

タ緤の摂りすぎに注意

α瓩瓩麗治療

弁証に基づいた本治法と共に、耳鍼の有効性は

患者さんが一番知っているので

こちらから伺わなくとも、治療のリクエストが多くなってきた

鍼灸医療の情報発信

昨日名大医学部内研究会での会話

大学病院勤務の臨床心理士の先生に

「過敏性腸症候群」や「小児発達障害」は

鍼治療が良く効くんですよと言うと

大変驚かれたとともに、発達障害については

小児科学会で是非症例報告をしてください!と嘆願された

我々には全日本鍼灸学会という学術団体があり

多くの疾患の症例報告やシンポジウムが毎年開催されている

医師の参加も増えているが、所詮身内の学会での報告は

外には届かないのだ

我々鍼灸師が医師の学会で症例報告することで

医学会での鍼灸の正しい理解を促し

西洋医学では治療法のない「小児発達障害」の

お子さんを一人でも多く救うことになると強く思う

潰瘍性大腸炎治癒

30代♀

数年前から潰瘍性大腸炎発症

他に自律神経の乱れに伴う不定愁訴

弁証:気滞血お・肝脾不和 

治療:太衝・胃兪・風池など

潰瘍性大腸炎の特効薬アサコール一回3錠/Dayしていたが

徐々に減薬の指示があり、3ヶ月でアサコールを中止

不定愁訴も緩解

鍼灸治療を継続することで再発予防ができる

クローン病も含め当院では適応症として対応している

ペップトークとは

ペップトークは

スポーツ選手を励ますために指導者やリーダーが競技前に使った

「短い激励のメッセージ=やる気にさせる訓話」

なでしこジャパン佐々木監督

女子ワールドカップサッカー決勝PK戦を前にした選手たちに送った一言

「お前ら、思いっきり楽しんでこい!」

東京消防庁ハイパーレスキュー隊の奥様

爆発した福島第1原発の消火活動に向かう夫にメールで送った一言

「日本の救世主になってください!」

応援したい人に送る背中のひと押しが「ペップトーク」

医療現場での医療者の言葉は患者さんにとって

非常に重要な影響を与えることを我々は知っている

日常生活でしてはいけないことを強調するのではなく

こうした方が良いですよというような表現を心がけるべきで

「don’t」よりも「do」で話すのがペップトーク

ペップトークのHPは
http://www.peptalk.jp/

米国の全軍隊で鍼治療

鍼灸学会で「災害と統合医療」というシンポジウムが行われ

東北大震災ばかりではなく、ハイチ地震やハリケーンの被害時の

統合医療の中で鍼治療が特に重用されていることが再認識された

特にアメリカ全軍隊に鍼治療を導入し普及させたDr.Niemtzowの功績は大きい

戦地から帰還した兵士たちのPTSDや外傷の後遺症など多くの疾患に対して

”米国の全軍隊”で鍼治療が行われているという事実には目を見張る

BFA(Battlefield Acupuncture)と命名され耳のツボを使った手法は

どこの軍人でも平均化された良い治療が受けられると想像される

統合医療の中において鍼灸が重要な位置づけであることは我国でも認識されてきたが

鍼治療の歴史の浅い米国の、良いものは取り入れるといった対応の素早さを

未だにEBMが確立されていないからという理由で鍼灸を医療に取り込めないでいる

頭の固い我国の厚労省の官僚はご存じであろうか

筋力向上トレーニング

往療先の施設(シニアホーム)で入居者のQOLの向上を目指し

筋力向上トレーニングをしてほしいとの依頼があった

転倒予防のためのトレーニングをすることで

寝たきりを未然に防ぐことが最大の目的

施設内で転倒→大腿骨頚部骨折・胸腰椎圧迫骨折により高齢者が

寝たきりになることは少なくない

その他に廃用性症候群・失禁の予防も視野に入れ

入居の方々が楽しみながら(これが重要)筋力トレーニングができるように

個別に健康状態を問診しつつ、適切な運動プログラムを検討中だ