【勉強会レポート】手首の痛みから湿疹まで?“不定愁訴”と向き合う

今回は、先日開催した院内の症例検討会の様子をご紹介します。

介護職の60代女性をテーマに、

複数の不調が同時にあらわれる“不定愁訴”について、

鍼灸でできるサポートをみんなで話し合いました。

手首・膝の痛み、日々の積み重ねが影響?

主な症状は、左手首の腱鞘炎と右膝の内側の痛み。

介護のお仕事を週5でされていて、身体にはかなりの負担がかかっている印象でした。

それに加えて、「家事のやる気が出ない」「つい食べすぎる」といった声もあり、

身体と心の両方に疲れがたまっている様子がうかがえました。

まぶたの湿疹や顔のほてり…不定愁訴とは?

右まぶたに突然出た湿疹、多汗、ホットフラッシュ、顔の紅潮なども見られ、

「なんとなく体調が悪い…」と感じることが増えていたそうです。

こうした、原因がはっきりしないけれどつらい不調のことを“不定愁訴”と呼びます

東洋医学では、こうした症状を(気)や(津液)の巡りが乱れているサインととらえます。
鍼灸は、自律神経やホルモンバランスの調整をサポートするのが得意な分野でもあります。

まずは検査、その後に鍼灸を取り入れるのも◎

関節痛やホットフラッシュなどの更年期症状がみられたため、まずは内科での検査をおすすめしました。

更年期障害だけでなく、甲状腺機能亢進症、不整脈、糖尿病など…

さまざまな病気が考えられる状態です。

病院での治療と並行して、鍼灸で体のベースを整えていくというのが理想的な流れです。


まとめ

今回の勉強会では、「複数の不調=不定愁訴」としてどうアプローチするか?

というテーマで深く考えることができました。

まずは、きちんと病院で検査をしてもらうこと。

そして、なんとなくしんどい…という状態に、鍼灸はやさしく寄り添えうことができます。

これからも、患者さんの声に耳を傾けながら、心と体のケアを続けていきたいと思います。

名古屋市天白区で手首の痛みや不定愁訴にお悩みの方へ。
一人で抱え込まずに、ぜひ一度ご相談ください。
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