老子の思想その2

”人の心は武器を制する”

人間の心とは、まるで空の容器でもあるかのように

何の力も無いように人は思っています

しかし、心の大きさと働きは、何をいくら注ぎ込んでも

一杯にならないほど広大無辺であり無限の力を持つものである

人の心の深さとは底(限界)が見えない淵のように奥深くて

万物を生み出す大もとが人の心に存在するようです

人の心は万物の鋭さを丸く収めることができます

つまり、刺々しい人間関係や国家間の刃物(武器)の尖端をも

人の心は丸くすることが可能なのです

心は物事のもつれや誤解を解きほぐし

強い怒りの光をも和らげることができます

そして、この世の人の汚い部分や悲しみにも

人の心は他人と共有することができます

※2500年前の老子のこの言葉を

 老子を生んだ隣国の指導者に読み解いてほしいものです