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「切」という漢字の意味??

鍼灸の臨床では四診といって、
 
「望診・聞診・問診・切診」という4つの診察法を用いて
 
患者さんを東洋医学的に診断します。
 
「切診」とは、いわゆる触診のことを指します。
 
ツボを触ったり、温度を感じたり、押さえたり・・・
 
 
なんで、切??
 
 
スパッと切れの良い触診ができればいいですが・・・笑
 
 
 
「切」という漢字には、ピッタリと密着するという意味があります。
 
 
つまり、切診とは「患者の皮膚」と「術者の皮膚」をぴったりと密着させるように、
 
丁寧に触ってあげましょうという意味があります。
 
 
切という漢字は、他には「親切」「適切」「切愛」など・・・
 
「親切」とは、
 
親子のようにぴったりと寄り添うような気持ちで、相手を思いやるという意味があります。
 
 
僕の大学時代の恩師の先生から、卒業するときに爪切りを頂きました。
 
添えられていた手紙に、「爪を磨いて技術を磨く、切診の基本は自分の爪を大事にすること」という
 
言葉ををふと思い出しました。

梅雨に多い症状-全身のだるさ・倦怠感-

湿度が高く、ジメジメした気候が続くと「なんとなく体がだるくて、やる気でない」

という方は多いのではないでしょうか?

やはりこれも「湿邪」の影響と考えられます。

湿邪について
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72841853.html

湿邪がツボの通り道「経絡」に滞ると、気血のめぐりがスムーズで無くなり、

だるさ、痛み、しびれ、コリなどの原因になります。

この状態を東洋医学では「痺証」といいます。

また、気血を手足末端に運ぶためには「脾」(消化吸収)の働きが重要です。

普段から暴飲暴食、甘い物が多い人は「脾」を弱らしているので

さらに気血のめぐりが悪くなります。

「陰陵泉」というツボは「脾」の働きを整え、利尿作用で水分を排出したり、

下肢のだるさやむくみを軽減するのに有効です。

グッと押さえて痛い人は、この時期はしっかり養生しましょう。

つづく・・・

梅雨に多い症状-胃腸の不調 その3-

https://www.yomeishu.co.jp/health/3371/
養命酒のホームページで食養生についてわかりやすく記載があります。

梅雨の食養生

前回お話したように、梅雨は「脾胃」の働きが低下するため、

まずは、食べ過ぎや飲み過ぎに注意しましょう!

食養生としては、図(※)にあるように「熱」や「寒」に偏る食材をさけて

「温」「平」「涼」に分類される食材を取るといいでしょう。

※食材の五性といって、食材にはそれぞれ性質があるので、

体質や気候に合わせて適切な食材を選びましょう

大根、なす、きゅうりなどは適度に体の熱を取りながら、利尿を促すのでおすすめです。

にら、しょうが、ねぎは体を温め水分代謝を改善させるので、気温が急激に下がったときや、

体が冷えた風邪のひき始めにおすすめです。

つづく・・・

梅雨に多い症状-胃腸の不調 その2-

https://weathernews.jp/s/topics/201906/130135/ より引用

東洋医学における梅雨の養生法

湿気が盛んな梅雨の気候を、東洋医学では「湿邪」といいます。

「湿邪」には、体の外から入ってくる「外湿」と、

体の内側に生じる「内湿」の2種類あります。

梅雨は「外湿」が盛んになるため、「内湿」が体にこもりやすい時期になります。

「内湿」は、消化吸収機能に重要な「脾胃」の機能を低下させます。

つまり、梅雨の時期は「脾胃」=「消化吸収」の働きを健やかにしておく必要があります。

「脾胃」が健やかでないと、

・下痢しやすい
・食欲がない
・手足がむくむ
・からだがだるい

などの症状が出てきます。

雨になると調子が悪いというかたは、「脾胃」の働きが低下しています。

「脾胃」の働きを調べるのは、自分の舌を見てみましょう。

・白い苔が多い
・舌全体が腫れぼったい
・歯形がついている

当てはまる方は要注意です!

つづく・・・

梅雨に多い症状-胃腸の不調-

梅雨時期の食中毒について

梅雨の時期は、ジメジメと蒸し暑い気候のため

細菌による食中毒が増える時期になります。

鶏肉や刺し身に多く、カンピロバクター、サルモネラ、黄色ブドウ球菌などが原因となります。

梅雨の食中毒予防の3原則(厚生労働省より)

1.つけない

手洗いを徹底して、調理器具や食器を清潔なふきんで拭きましょう

2.ふやさない

冷蔵庫は10℃以下、なるべくはやく食べましょう

3.やっつける

なまものは、75℃で1分間以上加熱しましょう。

厚生労働省の食中毒予防の資料がとてもわかり易くまとめられています。

https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/point0709.pdf

梅雨に多い症状-むくみの対処法 2-

梅雨の時期になり湿度が上がると、不感蒸泄(体から蒸発する水分)が減ります。

不感蒸泄が減ると、体から出ていく水分量が少なくなるので、

うまく、尿や汗で水分を水分を排出できないとむくみができてます。

対策法としては、いつもより長めに入浴したり、半身浴などでじっくり汗をかくといいでしょう。

また、下半身のむくみは筋肉のコリにより循環が悪くなっている場合があるので、

ふくらはぎや太ももの筋肉をお風呂でもみほぐし、ストレッチで伸ばしてあげると効果的です。

注意!
片側のみの浮腫は、深部静脈の血栓症や静脈瘤で起こりやすく、

全身の浮腫は、心不全、腎不全などの影響で起こっている場合があるので、

これらの疾患のあるかたは、長時間の入浴や、過度なマッサージは控えましょう。

梅雨に多い症状-むくみの対処法-

東海地方は、先週(6/7)に梅雨入りとなりました。

今日からは「梅雨を乗り切るための養生法」をシリーズでお伝えしようと思います。

各症状別の予防法と対策を通して、養生法を身に着けましょう!

まず、梅雨に多い症状として「むくみ」があります。

梅雨になるとなぜ浮腫む??(西洋医学Ver.)

体は水分摂取量と排泄量のバランスがうまくとれていれば浮腫むことはありません。

水分摂取量は、飲料水と食事から約2.2L、体の中で作られる水(代謝水)が300ml程あります。

排泄量は、尿や便で1.6L、体から蒸発する水分(不感蒸泄)が900mlあります。

一日でトータル約2.5Lの水分が出たり入ったりしているのです!

つまり・・・

水分摂取量が多い or 水分排泄量が少ない

場合に体にむくみが起こります。 

では、なぜ梅雨はむくみが多いのでしょうか・・・?

つづく!

お彼岸

昨日(3/21)は、春分の日でした。

今はちょうどお彼岸の時期ですので、お墓参りに行かれたかたも多いかと思います。

お彼岸はもともと仏教用語で、ご先祖様がいる世界を「彼岸」といいます。

また、今わたしたちのいる世界を「此岸」といい、「彼岸」は西に位置して、

「此岸」は東に位置すると言われています。

春分の日の前後は、太陽が真東から真西に沈むため、

「彼岸」と「此岸」が最も通じやすい日ということで

この時期に、ご先祖様にお参りする風習がついたそうです。

お彼岸にはおはぎを食べますが、小豆には「邪気を払う効果」があるといわれています。

この時期に小豆を食べることや、ご先祖様に感謝することは、

自然への祈りや感謝とも深く関わっています。

また、あずきにはビタミンB1、カリウム、食物繊維などが含まれるため

利尿作用、排便促進、血栓予防などの効果があります。

仏教や東洋医学の考えを生活に取り入れる風習はいまも残っています。

昔の人々の知恵や経験は大切にしたいですね。

NHKで鍼灸特集

本日、3/18(月曜日)の22:45~23:10から、

NHKで東洋医学、鍼灸の特集があります。

東京大学付属病院や明治国際医療大学などで行われている、科学的な根拠に基づいた

最新の鍼灸医療についてご紹介があります。

お時間のあるかた是非御覧ください。

東洋医学ホントのチカラ~最新科学で迫る鍼灸(しんきゅう)の秘密~「Part1」

[http://www4.nhk.or.jp/P5063/]

高齢者の熱中症対策

少しだけ猛暑が落ち着いたと思ったら

大型台風の接近

自然災害には充分警戒が必要

来週はまた猛暑に戻るそうだ

中高年者にとくに多い

熱中症に注意が必要なタイプを

東洋医学では「陰虚」という

身体の陰液(水の成分)が足りないと

東洋医学では「陰液不足」になり

熱がこもりやすくなる

そうかといって

水分をがぶがぶ飲むと

胃腸も弱るので

滋陰清熱に加え

脾胃を補う治療もしている

これで結構予防ができるが

汗をかきすぎると「陰虚」が酷くなるので

高麗者は体力を温存することが大切

舌診では「陰虚」では舌の苔が少なく

舌の色が赤みが濃くなり

舌にひび割れ(裂紋)がで出ることもある

そのうえ舌の先が赤みがきつくなり

手足頭体幹が火照っていたら要注意

身体を速やかに冷やして

水分、塩分を補給し

場合によっては躊躇わずに救急車を・・・