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自分史37

舌診の研究が知人に知れることになり

2011年小牧市において

三市(小牧、犬山、江南市)合同研修会で

舌診の講義をさせていただいた

参加した約40名の鍼灸師の内

舌診をしている人は僅か3人程度

脈診をしない鍼灸師もいる!ことを考えると

こんなものかと・・・

この講義には日頃から撮りためた画像データーが役立った・・・

自分史36

北辰会では舌診の奥深さも教えていただいた

鍼を一本打つだけで舌の色が鮮やかになり

舌下静脈の怒張が改善することを

臨床で経験するようになり

舌の状態を写真で記録するようになった

当時はアナログカメラの時代

舌診用にマクロライトの接写システムを揃え

フィルムが溜るごとに写真館でプリント

カルテに貼り付けて経過を観察できるようにした

デジタル・カメラの時代になってからは

キャノンの一眼+50mmのマクロレンズ+マクロリングライト

数万枚に及ぶデターの保管はPCでできるので

圧倒的に簡単かつローコスト

後に学会発表に威力を発揮するようになる・・・

自分史35

北辰会定例会

当時の北辰会発刊の書籍は

鮮やかな舌診の写真が豊富な「鍼灸舌診アトラス」

夢分流打鍼術の「弁釈鍼道秘訣集」

現在の豊富な書籍からは想像もできない

中医学の参考書はほぼなく

あっても絶版で

専ら講師の作成した資料に書き込んで学んだ・・・

自分史34

北辰会との出会い

20数年前、開業後数年

北辰会は凄いらしいといううわさを聞き

恩師の長谷川先生、中医学勉強会の先輩の松原先生、山田先生と一緒に

北辰会の定例会に参加するようになった

今では全国300人の会員を有するが

当時はまだ参加者は数十人程度だった

藤本連風先生による難病症例報告を拝聴し

鍼治療の奥深さに魅了されることになる

中医学基礎は理解できたが

独自の体表観察や経穴の用い方には戸惑った・・・

自分史33

開業時の治療は

寸3、4番の中国鍼に低周波通電

殆どの患者さんに4番鍼の低周波通電治療

実証で効く人にはとても良いが

虚証の人にはドーゼ過多になることも少なくなかった

脈診舌診に基づいて、体質、虚実を見極め

刺激量を調整しながら徐々に細い鍼を増やし

低周波通電を止めて

現在の治療スタイルに少しづつ近づいていく・・・

自分史32

鍼灸学校時代から交際していた現在の妻と

平成1年の10月に結婚、後に一男一女を授かった

昭和天皇の崩御、新しい年号が始まる大きな時代の流れの中で

開業、結婚と続き慌ただしい平成の幕開けとなった・・・

自分史31

開業して半年で患者さんが半日で20人を超え

家賃、光熱費、生活費が賄えるようになったので

午前中の整形外科を退職し

朝から夜まで一日診療が始まった

お世話になった整形外科では

半年間で多くの運動器疾患を学ぶことができ本当に感謝している・・・

自分史30

開業当初の診療時間は

15:00~20:00

全てが新患さんなので

診療時間外でも受け付け

終わると22時を過ぎることもざら

朝は6時起きで豊田市の整形外科勤務

帰りの車の中は睡魔との戦い

それでも不思議と疲れを感じることはなかった・・・

自分史29

開業当初午前中は豊田市の鈴木整形外科に勤務

午後3時から診療開始

初日6人の患者さんが来院された

午前中病院勤務の妻が受付

問い合わせも多く

2台のベッドは午後9時までほぼフル回転

1人で全ての患者さんを診ることは

何物にも代えがたい喜びだった

以後日に日に患者さんは増えていった・・・

自分史28

開業地の選定には時間がかかった

名古屋中の賃貸物件を調べて回ったが

結局親戚が長年住んでいる天白区の大根町に決定

僅か7坪の2階建ての貸店舗

家賃6万5千円

開業は平成1年6月8日と設定し

整形外科に勤務しながらの慌ただしい毎日が始まった・・・