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足の冷えには青竹踏み

足の冷えが強い人にお勧めする健康法

最も効果的で手軽な方法は

昔から知られている青竹踏みだ

10分も続けていると足の裏からポカポカしてくるので

暖冬とはいえ足の冷えでお困りの方は試してみては?

足の裏には腎経の湧泉というツボがあるので

腎虚による足の冷えには特に有効

暖冬とはいえ寒い外を歩きたくない人にも良い運動になる

芸術家と鍼灸師

当院の患者さんには

プロの画家・版画家・陶芸家・ピアニスト

チェリスト・バレリーナ・作曲家・舞台芸術監督等の

芸術家が結構多い

著明な芸術家と話をすると鍼灸師として共感することが多く

多くの刺激を受ける

「理論に裏付けされた技術によって感性を磨き、聴衆・患者さんに感動を与える」

という点ではとても似通っているのだ

一流を目指しているプロフェショナル同志は共感し合うと思う

肝脾不和

ストレスで過食すると

脾胃を傷め

肝脾不和となって胃の不快感が現れる

丁寧に体表観察し

右胃兪に一本鍼を打つ

腹部打診を軽くすると

呼吸が深くできるようになる

五臓の相生関係では

肺と脾は母子関係なので

脾胃の処置で肺気が巡った証拠

陰陽五行と相克・相生関係は

東洋医学のごく基礎的な理論

臨床は基礎と応用の積み重ね

暑邪には夏野菜

最近の暑さで体調を崩す人が多い

熱は頭の”百会”にこもって

頭頂部を触ると熱く感じるなら要注意

特に今週は頭痛の訴えが多かった

治療はとてもシンプル

足の肝経の原穴の太衝に瀉法か

頭頂部の百会に軽く補法

即効性があり頭頂部の熱は速やかにとれる

食養生は冷え症でなければ

夏野菜やフルーツの摂取がよい

トマト、ナス、キュウリ

ビワ、スイカ、マンゴー、ウメ、グレープフルーツ等

身体の熱を冷ましてくれます

カフェインの過剰摂取は要注意

気を昇らせるので頭痛もちの人は控えること

患者さんに寄り添う

良く患者さんから言われること

こんなに話を真剣に聞いてもらったことは今までになかったと

カルテに記載する内容に縛られて事務的に聴取する問診ではなく

患者さんに寄り添った問診ができるようになること

問診だけで心を動かされ

涙を流し、嗚咽を漏らすことも珍しくない

どれだけ患者さんの病が癒されるか

人間性が試される

唾と痰の扱い

『養生訓』には「津液をば飲むべし、吐くべからず。痰をば吐くべし、のむべからず」

という大原則が書いてある

唾(唾液)は津液(しんえき)といい

唾液は臓腑から生成された大切な液体

だから唾を吐くという行為はマナーも許されることでなく

身体にとっれも飲み込むべきだ

一方痰は病理産物で、これが多くできることは

気の停滞や津液の滞っていることを意味する

故に吐き出すべきであるがエチケットとして

ティシュに出すか、洗面所でしっかり流すことだ

肝気の影響

今日は一息ついて雨

昨日までは連日20℃超えの日が多かった

肝気の上亢の影響が多い

「先生体がえらくてしんどいんです、すぐ横になりたくなります」

という患者さん

右太衝に一本鍼を打ってから1週間

「先生、あれから楽になって今日まで調子よかったです」

「先生頚肩が凝ってつらいんです」

という患者さん

右肝兪に一本打つと頚肩部の熱がとれて

「先生頚が冷えて楽になりました」

こんな患者さんが多い今日この頃

季節の変化を意識した治療は東洋医学の常識

啓蟄

今日は二四節気の”啓蟄”

立春を過ぎていよいよ陽気が高まり

梅は開花し雑草も伸びてきた

肝気の影響を受け花粉症や頭痛患者さんが増えてきている

気をのびやかにしてイライラしないように心掛けること

激しい運動よりのんびり散歩がお勧め

気を高ぶらせる食べ物(辛いもの・カフェイン・竹の子の先端等々)

は控えめにし、下半身を冷えさないように

年末年始に次いで養生が必要な時期である

今日は節分

節分とは各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで

節分とは「季節を分ける」ことをも意味しています

江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指すようになり

大寒の最後の日であるため、寒さはこの日がピークです

明日からは徐々に春陽が高まっているので

肝鬱(ストレスフル)傾向の方は

イライラしない、カフェイン摂取過剰(一日コーヒー2杯まで)に注意し

適度な運動で気を巡らせましょう

”大寒”を過ぎてから花粉症様の目の痒みの訴えが増えていますが

花粉が飛んでいるのではなく、これも”肝鬱と春陽”の影響です

今日は大寒

今日は二四節気の大寒

一年で一番寒い時期とされている

冷たい風に当たったり体が冷えることで

寒邪の影響によるとみられる急性の頸部痛や急性腰痛が最近多い

風邪をひいて腰痛をが悪化する人は

風邪を治す治療で腰痛も治る

日頃から鍼治療を受けてると

風邪をひきにくく

風邪をひいても早く治ることはよく知られている

インフルエンザも同じ

邪生闘争という免疫力(生気)とウイルス(邪気)との戦いだ

戦に敗れた結果発病し

戦に勝てば発病しない

こういう発想が中国古典医学は面白く

弁証→治法が導き出せるシステムが素晴らしい