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病因②安逸過度(運動不足)

運動不足を中医学では”安逸過度”という

デスクワークと車ばかりで運動をしていない生活が長引くと

気・津液・血の鬱滞から脾気虚・瘀血を生じ

長期化すると痰瘀互結と後天不足から肝腎不足となる

症状:食欲不振・腹脹や胃もたれ・便秘・下痢

痰が生じると気管支炎や喘息が悪化する

中耳炎・肥満・浮腫・下肢の冷え・月経痛・肩凝り・頭痛・腰痛

さらに多くの疾病の原因となるので運動不足は侮れない

対処法は時間さえあれば簡単

毎日30分以上屋外をゆっくり散策するか自転車に乗る

ひとつ前の駅から明日いて通勤する

座り仕事の最中もこまめに席を立って少しでも歩く

病因①化学物質

①化学物質

食品添加物・医薬品・香料・洗剤・化粧品・塗料・建築資材

殺虫剤・農薬・環境ホルモンなどが現代生活全般に溢れている

近年は、ホルモン系・免疫系・神経系に対して

化学物質が従来の致死量に基づいた毒性学では考えられないくらいの

ごく少量であっても、各系のシグナルを攪乱して強い影響をもたらす

「シグナル毒性」という考え方が注目されている

シックハウス症候群・化学物質過敏症・各種アレルギー・喘息・アトピー性皮膚炎

易感染・がんなど多くの現代病

自閉症・多動障害・学習障害・などの発達障害

自己免疫性疾患・環境ホルモンによる不妊・子宮内膜症・男性不妊など

化学物質が心身に及ぼす影響は多岐にわたる

現代社会特有の病因

現代社会では多くの人が人工的な環境で生活している為に

伝統医学が発生した時代にはないような疾患が発生する状況になっている

現代社会特有の病因

1・化学物質

2・安逸過度(運動不足)

3・建物(人工的環境)に閉じこもる生活

4・夜更かし・睡眠不足

5・慢性疲労

6・頭脳労働の過剰(思慮過度)時間に追われる生活

7・パソコン・TV・スマホの見過ぎ

8・精神的ストレス過多・孤立

9・肥甘厚味の多食(甘味・脂っこいもの・炭水化物等)

10・遅い夕食

11・滋養分の少ない偏った食生活(コンビニ食など)

12・冷飲・多飲

13・医原性病因(化学物質も含まれる)

次回に続く

中部大学東洋医学講義

写真は中部大学キャンパス内の通路

昨日は中部大学アクティブシニアカレッジ

東洋医学講座第7回目の担当で

一コマ東洋医学の講義をした

参加者は5人と少なかったが

対話しながらの講義で

毎度のことながら楽しい講義となった

今年初参加のお1人からの質問が

「退職金で買った株価が下落して

眠れなくて悩んでいるがどうしたらよいか教えて欲しい」・・・

心と身体の話をしている最中の質問

答えは「悩むようなら、株価を見ないか、止めることですね」

「アルコールや薬物依存症と同じですよ」

果たして聞く耳を持ってくれたかどうか・・・

陽気の亢進に注意

年々季節の移ろいが早まっている

梅雨に入る前にしては暑すぎる

陽気が亢進し

身体も影響を受けるので

頭痛や眩暈・耳鳴など上焦の疾患が多くなる

養生法は熱がこもらないように汗をかくこと

朝晩は涼しいので下焦を冷やさないこと

今日は小満

今日は24節気の小満

立夏から数えて15日目頃

太陽も随分高い位置に上ってきた

陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて

天地に満ち始めることから小満といわれている

ようやく暑さも加わり、麦の穂が育ち

山野の草木が実をつけ始め、紅花が盛んに咲き乱れ

梅の実がなり、西日本では、走り梅雨がみられる頃。田植えの準備を始める頃でもある

衣替えの準備をそろそろ始める時期でもある

日中の気温差も大きい時期なので

天気予報を参考にして衣服で上手く調整することが大事

名古屋大学医学部で鍼灸講義

現役名大医学部生の患者さんから聞いた情報

名古屋大学医学部では選択科目ではあるが

4コマ”鍼灸の授業”を受けることができるそうだ

東洋医学には人一倍興味がある当院患者さんは

当然受講されたそうだ

私の研究会仲間でもある中医師のK先生が講師で

受講された医学生が将来医師になった暁には

少なくとも「鍼灸は見たことも知識もないのでわからない」

という普通の医師にはならないだろうと思う

冷え症の誤解

自分は冷え症と思っているが

温めることが過剰であると内熱(虚熱)を生じて

体調不良に至った一症例

70代女性

主訴:不眠・頭のふらつき・耳鳴

催眠導入剤を内服しても眠れない

他の鍼灸治療を1か月続けたが改善しない

脈診:緊細

舌診:紅舌・無苔・裂紋

弁証:肝腎陰虚証

処置:太衝 心兪(左右整えの灸を15壮)

足先が冷えるので体を温める為に

入浴は肩までしっかり20分

寝室は寝るまで暖房で温め

布団乾燥機で温めた掛布団を掛け

電気敷き毛布でさらに温めて寝ている

しかし夜間に足が火照り布団から足先を出して

背部の違和感(熱感)が気になり眠れない

自分は冷え症と信じひたすら温めた為に

肝腎陰虚証から陰虚陽亢した結果

不眠・頭のふらつき・耳鳴が発症した

病の根本原因を丁寧に噛み砕いて説明し

養生法として、入浴は半身浴で短めに

布団は温めず、電気毛布も控えめに

根菜類を控えめにバランスの良い食事などを指導した

今までの誤った自己診断が招いた結果であることを

理解していただければ主訴は消失するはずだ

陽気の亢進に注意

気温が平年比で高い日が続くと

陽気が亢進してめまいや花粉症を発症する

明日は20℃近くまで最高気温が上がるらしい

気圧の谷が通過するので荒れ模様の予想

こういう日は下着や上着を上手に調整すること

ヒートテックのような熱をこもらせる下着は控えたほうが懸命

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名大病院にも鍼灸外来を

先月の名大統合医療研究会

鈴鹿医療科学大学教授 佐々木和郎先生がオブザーバーで参加された

佐々木先生は三重大学附属病院麻酔科で

統合医療鍼灸外来を立ち上げた功労者

名大病院総合診療科医師との統合医療研究チームは

立ち上げて4年目に入り一部の患者さんで臨床が始まっている

理想は名大病院内で鍼灸外来ができることだと考えている

佐々木先生も名古屋大学病院でも三重大学に習った

統合医療鍼灸外来を創りたいと熱く語られていた

実現すれば愛知県内に於いて

鍼灸の社会的な評価に与える影響は極めて大きい

いつの日か実現することを願っている

三重大学病院麻酔科総合診療科鍼灸外来のHP

[http://www.hosp.mie-u.ac.jp/section/shinryo/masui_shinkyu/