投稿

気虚とは

”気虚”

少し動くだけですぐ疲れる

少し長く入浴すると湯上りで疲れる

元気がない

声に力がない

息切れ

自汗(動かないのに発汗する)

食欲不振

etc・・・

全身的な虚弱の症状

舌質は淡白・脈は沈虚で重按で無力

この様な”気虚”(気の不足)

の患者さんの治療は細心の注意が必要

細い鍼で切皮程度

置鍼時間はは短め

場合によってはò`鍼を当てるのみ

治療後の脈が有力になれば有効とみなし

鍼治療の後はゆっくり休んでいただく

徐々に効果が出て疲れにくくなれば

”気虚”の程度は軽くなったと判断できる

最近の臨床傾向

北辰会方式による少数鍼治療を研究するにつれて

来院患者さんの傾向に明らかに変化が見られる

ごく最近の新患さんの主訴(西洋医学の病名)を列記すると

重症筋無力症

不妊症

ラムゼイハント症候群

発達障害

逆流性食道炎

ジストニア

腎不全

痙攣性発声障害(SD)

骨盤位(逆子)

高血圧症

脳梗塞後遺症

多発性関節炎

眩暈

アトピー性皮膚炎

慢性気管支喘息 等々

その他にぎっくり腰等の運動器疾患が含まれる

開業して24年、当初は所謂、整形外科的な疾患が多かった

北辰会式少数鍼による弁証論治を追求していくに従って

外科を除くあらゆる診療科目が対象となってきた

来院される患者さんは西洋医学で難治性か

内服中の薬を減らしたいという希望を持っている方が殆ど

これらはすべて東洋医学が得意とする疾患である

季節の遅れ

今年の春の訪れは遅く桜の開花は例年より1~2週間遅れた

今日は久しぶりに汗ばむ陽気になり春本番を思わせた

≪黄帝内経・素問≫霊蘭秘典論篇 第八 第二章の六

季節の日時が至っているのに租の気候がやって来ない、これを遅れという

この時は、肝木の春が弱いと、肝木が脾土を制御できないので

長夏が盛んとなり、土克水によって、腎水の冬の気候が弱く、暖冬になる

このために腎水の冬は心火を克することができないので、夏の陽気が盛んになり

高温による病が生ずる。

そして、肝木が弱いので、これを克制する肺金の秋の気候が何時までも続いて

春の訪れが遅くなって寒い春となるのである

この様な状況を気迫すなわち前の気候が引き続いて切迫するという

少し難しい内容であるが四季の変調を理解し、治療に生かすのが東洋医学だ

人に優しい鍼灸医療

(公益社団)日本鍼灸師会の学術講演会60周年記念公演

関 隆志先生(東北大学大学院 先進漢方治療医学講座講師 医学博士)

御自分のクリニックで鍼灸と漢方をされてる医師です。以下はの講演の要約です

「私の原点。それは、医療は”あきない”だということです。患者さんを大切にしない医

療というのは成り立ちません」

「家の中にツララができている!?なんてこと・・・病院の診察室ではわかりっこな

い。患者さんが真ん中の医療とはそういうことです」

「鍼灸はまぜ人に優しいのか。ココロとカラダにふれあう鍼灸は、人と人をつないでくれ

る医療。だからこそ、人に優しいんだと思うのです」

「医学全体が統合医療に向かっているのは間違いありません。目的は勿論、患者さんの”

全体”を診るためです」

「鍼灸医療を活用した統合医療が日本にないのはおかしい。今こそ新しい日本の医療のモ

デルを、鍼灸を使うことによって提言できるのではないか」

こういった発言をされる医師が最近増えてきているのを実感する

西洋医学に偏った今迄の医療から、新しい医療の時代の潮流を感じる講演だった。

鍼治療は何故心地よい?

文芸評論家の患者さん曰く

一本の鍼を打った瞬間から

意識があるが夢を見ているような感覚

身体が溶けていくような感覚

滞った気の流れが動き始めると

得も言われぬ独特な心地よさを感じることがあると

多くの患者さんはいびきをかいて寝ていたり

タイマーの音で目を覚ました瞬間にここはどこ?

と言われることがある

鍼治療により脳内エンドルフィンが心地よい感覚を呼び起こす

あらゆる疾患でこの溶けていく感覚が味わえると病の癒えるのは早くなる

雨水

昨日は旧暦二四節気で”雨水”

雪が雨に変わり、雪や氷は溶けて水となるとあるが

今日の名古屋の最低気温は氷が解けるどころか

-2.5℃だった

今年の北陸や東北地方は豪雪となり

さぞかしご苦労されていると思う

太平洋側は毎日酷い乾燥(湿度は30%台)

花粉も少々飛び始め、肝鬱傾向のヒトには

既に花粉症が始まっている

治療は肝気を下す・温補補腎が中心となる

小寒

今日は二四節気の”小寒”

陰暦で12月の節で、この日から寒に入り

寒さも本格的になる日である

小寒から節分までを”寒の内”という

正に寒さ本番を感じさせる低温が続いている

二四節気の内小寒から大寒(一月21日)は

現在の日本の気候とも一致している

≪黄帝内経・素問≫

四気彫神大論篇 第二

第一章 第四節

寒邪に犯されて病まないように

寒さを避けて衣服室内を暖かくする

激しい運動などをして汗をかき

陽気が抜け出すようなことをしてはならない

と古典に記述がある通り、冬の養生を心がけたい

霜降

今日は旧暦二四節気の”霜降”(そうこう)

”寒露”に続いて霜が降りるころ、という意味で

東北地方や中部地方でも標高の高いところでは霜が降りるようになる

しかし最近の日中の高温は異常である

朝晩もさほど冷え込みはない

最高気温は二五度にもなる

上着は半袖でよいぐらい

よって、上焦(上半身)に気が昇り易く

眩暈、耳鳴り、頭痛、のぼせ、etcが増える

多くは下焦に気を引き下げる鍼で症状は緩解する

カフェインや辛いもの、アルコールの飲みすぎに注意が必要

睡眠をしっかり取り、身体を疲れさせないことだ

秋の養生

今日は二四節気の秋分

台風一過の爽やかな秋晴れが季節の移ろいを感じる

中国では「春悟秋凍」を実行していると病気にならないといわれる

「春悟秋凍」とは季節の変わり目に衣類を調節するための原則をうたったもので

冬から春に代わるとき、特に春の初めの頃は

衣服をすぐに薄くせずに寒邪から身体を守り

逆に夏から秋にかけては一気に衣服を増やさず

暑かった夏の陽気を納め、陰気を身体に蓄えるために

少々薄着で寒さに耐える身体作りしようとする先人の知恵である

この考え方は衣服のみではなく寝具でも

秋になってすぐに布団を増やさないことも言われている

近年特に子供たちに「秋凍」の習慣が必要と言われている

子供は体温が高いので、過保護にならないようにすること

上記の健康法はあくまで健康な人の未病への指南である

高齢者や乳幼児は体温調節気が充分でないので無理は禁物である

また、「陽虚」体質の人(一年中寒がり)は早めに寒さ対策が必要だ

人はなぜ治るのか

長年この仕事をしていると

病気をつくるのも治すのも

ココロと身体のバランスであることに気付く

自然治癒力が旺盛ならば病は自然に治っていく

昨日紹介した「統合医療」の先駆者Drアンドルー・ワイル氏の

著書「人はなぜ治るのか」を今読みかけている

本文より引用した病気の十大原理とは・・・

①完璧な健康は達成できない

②病気になっても大丈夫

③からだには自然治癒力がある

④病気の作因は病気の原因ではない

⑤あらゆる病気は心身相関病である

⑥病気には必ず軽微な兆候がある

⑦からだはひとによって異なる

⑧どんな人にも弱点がある

⑨血液は治癒エネルギーの主要媒体である

⑩正しい呼吸は健康への鍵である

これらの表現には我々の東洋医学思想と相通じるものが多くある

興味がある方は是非一読をお勧めする