気逆について

≪黄帝内経・素問≫評熱病論篇 第二章

太陽(膀胱経と小腸経)は体表を支配していて

陽気が一番強いところである

そこで最初に邪気が侵入する場所である

太陽と少陰は表裏の関係にある

故に太陽が邪気に侵されていて発熱すると

少陰(心経と腎経)も反応して下から上に突き上げるような

症状を引き起こす。これが厥(逆)である

【注釈】

気の上逆によって足の冷え腹部血管の上逆感

すなわち心下逆満、心悸亢進、動悸、のぼせ、めまい等の症状を示す

また、脳血管神経が侵されて頭痛、脳卒中となる

主として少陰心、腎の気逆であるが、陽明胃経、厥陰肝経の厥逆もある