小青龍湯証

『小青龍湯証』は、傷寒に属して同時に水飲を兼ねた一種の病証で、

簡単にいえば「外寒内飲証」である

「傷寒論では」この病変を「傷寒、表解せず、心下水気あり」と概括している

「傷寒表解せず」とは、悪感、発熱、無汗、身疼痛などの太陽傷寒の表証が存在していることである

「心下に水気あり」とは、もとから水飲が内停して胃を犯し

胃気が降らないで上逆して嘔気になる状態を指している

脈は弦、舌苔は白滑、咳と共に希薄な泡沫状の痰を吐出する、口渇はない

よく喘息や花粉症などに小青龍湯を病名処方されることがあるが

弁証をしっかりせずに投与することは危険である(特に虚喘においては)

体力のない高齢者などに長期間投与して重大な副作用を招くことがあるので注意が必要

全ての漢方薬は弁証論治せずに病名処方するべきではないにもかかわらず

漢方薬は副作用なすくないのでと言う間違った理由で

患者の求めに応じて処方されているのが問題