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消毒方法について

鍼灸院では、消毒、滅菌が必要な医療器具がいくつかあります。

消毒、滅菌方法は、実は各治療院でやりかたが違い、統一されていません。

そこで正しい、消毒、滅菌方法を知るために消毒薬使用ガイドラインや

エビデンスに基づいた消毒方法を参考にして、もう一度治療院の衛生管理方法を見直そうと思います。

以下はエビデンスに基づいた正しい消毒方法を学べるサイトです。

鍼灸師や医療職種の方はご活用ください。

http://www.yoshida-pharm.com/category/countermeasure/texts/

http://www.tohoku-icnet.ac/news/files/post_151002.pdf#search=%27消毒ガイドライン%27

明日は母校へ

明日は、母校の明治国際医療大学で「鍼灸学科の設立40週年を祝う会」があります。

大学OBの記念講演があるので今からワクワクしています。

恩師の先生方とお会いするのもとても楽しみです。

お世話になった方々へのご挨拶と近況報告も兼ねて、久しぶりに京都へ行ってきます。

報告はまた月曜日に!

マッサージについて

まちなかでは「手もみ」「リラクゼーション」「タイ式マッサージ」などの名前で

マッサージを提供する店舗を見たことがあると思います。

今や「コンビニより多いマッサージ店」などと言われているほどに、その数は増えています。

マッサージは、もともと中国伝統医学がルーツになっており、

あん摩や推拿と呼ばれ、江戸時代には漢方、鍼灸と並び医療の中心でした。

現在日本でマッサージを行うことができるのは、「あん摩・マッサージ指圧師」のみです。

しかし、「リラクゼーション」などの名前で、ストレス解消やリラックスが目的として

無資格でマッサージを提供する店は多くみられます。

マッサージも、カイロプラクティックと同様、規制があまく非常にグレーな領域です。

正しい医学知識を持たなくても施術が行えるので、症状の悪化につながる恐れもあります。

マッサージを受ける際は、「あん摩・マッサージ指圧師」の資格を持つ

治療者に行ってもらうのが賢明でしょう。

下のURLは厚生労働省が作成した、あん摩・マッサージ指圧師や鍼灸師などの“資格者”と

“無資格者”を見分けるポイントがまとめられたものです。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000118514.pdf

鍼灸と整体

こんにちは、長岡哲輝です。

今日、診療中患者さんにこんなことを聞かれました。

「先生、鍼灸と整体は違うんですか?」

鍼灸、マッサージ、整体、整骨院は一般の方からすると、

混合されがちで、これらはすべて一括りになっている印象を受けます。

前回、ブログで統合医療のお話をした、続編として

民間療法や補完代替医療について、それぞれの違いや特徴をご紹介したいと思います。

そもそも、整体という言葉は、大正時代にアメリカで誕生した「オステオパシー」や

「カイロプラクティック」という療法を「整体」と訳したのが始まりと言われています。

「オステオパシー」や「カイロプラクティック」は、脊椎の歪みを様々な手技により調節する療法です。

米国では、「オステオパシー」「カイロプラクティック」を行うものは、4年制大学で教育を受け、

資格試験に合格しなければ施術をおこなうことはできません。

オステオパシーに関しては、医師と同等に「医療行為」が許されています。

しかし、日本において整体・カイロプラクティック・オステオパシーに関する

公的な資格や教育はなく、各療法の医学的根拠や安全性も確認されていません。

特に頚椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など器質的に問題がある場合、施術により

症状の増悪が起こる場合があるため、注意が必要です。

つづく・・・

NHKで鍼灸特集!

明日の午後7時30分からNHKの「ためしてガッテン」で鍼灸が特集されます。

ここ最近NHKでは東洋医学の特集が組まれることが増えてきてます。

話によるとNHKのディレクターが鍼灸にとても関心を持っているそうです。

民放で鍼灸が紹介されることはあまりなかったので、これを機に認知が高まることと思います。

ちなみに、番組に出演される伊藤和憲先生は明治国際医療大学の教授で、僕の上司にあたる先生です。

痛み(慢性疼痛、線維筋痛症、トリガーポイント)に関する研究をされており、

尊敬する先生のひとりです。

お時間のあるかたは是非ご覧下さい。

慢性痛しびれが改善!逆子も治る!?東洋の神秘「はり治療」
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190123/index.html

追記 
本日の放送は錦織選手の試合のため2月20日の午後7時半に変更となりました。

最善を尽くす

こんばんは、長岡哲輝です。

突然ですが、皆さんは鍼灸に何を求めますか?

ある研究で、鍼灸治療を受けたことのある人を対象に、

「鍼灸をどのような目的で利用したか」ということに関する調査が行われました。

結果は、80%以上が筋肉や関節の痛みなど、運動器系に関わる“症状の軽減”が目的でした。

そのほかには、“疲労回復”、“健康増進”などが挙げられています。

別の調査では、鍼灸師に求めることとして「治療の技術が高いこと」が最も多く挙げられています。

当院へ受診される方の主訴で最も多いのは、研究結果と同じく腰痛、肩こり、膝痛などの症状です。

当然患者さんは、「腰痛を治してもらいたい」と思って受診されます。

では、痛みが鍼で取れればそれでOKでしょうか? 

スキルが高いことが重要でしょうか?

前置きが長くなりましたが、

本当に鍼灸師に必要なのは、「技術を売ること」ではなく「生活を支えること」だと思います。

苦痛を抱える患者さんの“生活”、その先の“目標”を支えることが必要なのです。

柔軟な視点を持って、ひとり患者さんに「最善を尽くすこと」が鍼灸師の役割だと思っています。

この症状にこのツボが効いた!

というのは、あくまで“施術”という鍼灸治療の一面を切り取っただけです。

セルフケア、運動療法、食事、社会参加、地域連携、在宅医療、養生、予防….

鍼灸治療以外にも、ひとりの鍼灸師としてできることは非常に多くあります。

index.html

明治国際医療大学がNHKに!

番外編です!

僕が以前所属していた明治国際医療大学がNHKワールドで取材を受けました!

NHKワールドは、民放ではありませんが世界各国でネット配信される国際放送です。

番組の中では、明治国際医療大学附属病院で行われている、がん患者への鍼灸治療や、

附属鍼灸センターで行われている臨床の様子などが取材されました。

外科の回診の様子です。

回診では、医師、看護師、鍼灸師、大学院生が病棟患者のもとへ回診へ伺います。

番組の前半は、胃がん術後の患者に対する鍼灸治療についてです。

後半は、明治国際医療大学の福田教授による、抗がん剤の副作用に対する研究や

うつ病患者への鍼灸治療について解説があります。

全編通して英語ですが、興味のある方は一度御覧ください!

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/vod/medicalfrontiers/2050065/

2019年診療スタート!

新年あけましておめでとうございます、長岡哲輝です。

今日から2019年の診療がスタートいたしました。

お陰様で予約は全て埋まっており、忙しい1日になりました。

お正月休み中ということもあり、穏やかに過ごせている方が多い印象でした。

私も年末年始は穏やかに過ごすはず、でしたが….

恥ずかしながらインフルエンザを発症してしまいました(泣)

休みになり気が抜けたのでしょうか、医者の不養生とはこのことです(笑)

ということで、今年の目標は

体調管理!!!

患者様とともに健康な一年でありたいと思います!

仕事の目標は、”地域とのつながり”を強めること。

特に在宅医療を行なっているクリニックや訪問看護ステーションとの連携を図り、

地域医療に貢献できる治療院をつくるため、地盤づくりの一年にしたいと思います。

去年は、往診患者さん2名をお看取りする(亡くなる直前まで治療する)件がありました。

鍼灸師としてできる最善は何か?改めて考え直すきっかけとなりました。

私たちにできることは非常に微々たるものです。

しかし、チーム医療の中では時に大きな力となって、患者様の支えとなります。

鍼灸師一人では解決できない問題は、多職種と協力する体制が必要になります。

課題は山積み、ひとつひとつ問題をクリアして大きな目標に向かって頑張りたいです。

今年も長岡治療院をよろしくお願いいたします!

今年を振り返って

久しぶりの院長の投稿です

本日午前6人の急患さんの治療を終わり今年の診療が終了

12月に入って猛烈に忙しくスタッフもフル稼働

10人のスタッフ全員が元気でいてくれたのがなにより

今年のトピックス

①春からフレッシュな新人2人がスタッフに加わった

 どちらも開業目標がありとても優秀で教えがいがある

②9月から長男の長岡哲輝がスタッフに

 明治国際医療大学修士課程を修了後附属病院で

 外科手術後や、がん化学療法の副作用について臨床と研究を深め
 
 多職種医療連携の在宅医療にも携わった経験を活かして

 将来の院長候補として頑張ってます

③全日本鍼灸学会学術大会が来年5月に名古屋市で開催されるこの機会に

 「リベド血管症の一症例」の症例報告の抄録を慌ただしく作成し投稿完了

 この疾患についての学会発表は過去一度もないので参加者の反応が楽しみ

 今後は多数ある有効症例について来年以降の学会発表の為の資料作りを進めたい

④9月に胆囊結石の手術で入院

 スタッフたちの勧めで長期間休養させていただきました(感謝!)

 担当患者様には大変ご迷惑ををおかけしました(陳謝!)

⑤あらゆる疾患、特に難病に於ける神魂の関わりについての理解を深める

 正しく病態を分析する上で七情の過不足の問題は非常に重要

 患者自身が気づいていないことが多く

 信頼関係を深めながら、ご自身で気づいていただくことがキモ

※今年を振り返る最後にいち天文ファンとしてこの動画を贈ります

(wikipediaより)
ペイル・ブルー・ドット(英語: the Pale Blue Dot)とは

1990年に約60億キロメートルのかなたからボイジャー1号によって撮影された地球の写真である

太陽系家族写真の1枚として撮影されたこの写真では、広大な宇宙に対して

地球は0.12ピクセルの小さな点でしかない

ボイジャー1号は当初の目的を達成して太陽系を離れるところであったが

カール・セーガンの依頼を受けたアメリカ航空宇宙局 (NASA) の指令によってカメラを地球に向け、

この写真を撮影した。撮影された地球が淡く青い点(a pale blue dot)であったことから

この写真自体が「ペイル・ブルー・ドット」(Pale Blue Dot)と名付けられた

2013年現在、地球から最遠の場所で撮影された地球の写真である

このブログを見ていただいた全ての方に深く御礼申し上げます

皆さま健やかで素晴らしい新年をお迎えください

今年も残り2日

こんにちは、長岡哲輝です。

今年の診療も残すところ今日と明日の2日となりました。

みなさん今年はどんな一年でしたか?

私は、京都の明治国際医療大学から長岡治療院にきて早4ヶ月が経ちました。

今年の漢字は「災」という漢字ですが、

私自身、今年の1年を漢字で表すなら「繋」ではないかと思います。

京都の大学では、研修指導生という新制度に1年目で入ることができたのは

私の恩師である教授からのお声掛けがあったからです。

また、この一年で病院内や学会などで医師、看護師、理学療法士など様々な医療職種と関わることができ、

人と人との繋がりを強く感じました。

ブログで紹介させて頂いたアサンテナゴヤの方々との繋がりも、偶然のきっかけがあったからです。

これまで「点」として認識していた自分の中で経験が、

長岡治療院で臨床に携わるなかで、それが「線」として繋がっていると感じます。

残り2日、みっちりとつまった予約。

皆さまが穏やかな年末を過ごせるよう、心をこめて治療させていただきます!