鍼灸と整体

こんにちは、長岡哲輝です。

今日、診療中患者さんにこんなことを聞かれました。

「先生、鍼灸と整体は違うんですか?」

鍼灸、マッサージ、整体、整骨院は一般の方からすると、

混合されがちで、これらはすべて一括りになっている印象を受けます。

前回、ブログで統合医療のお話をした、続編として

民間療法や補完代替医療について、それぞれの違いや特徴をご紹介したいと思います。

そもそも、整体という言葉は、大正時代にアメリカで誕生した「オステオパシー」や

「カイロプラクティック」という療法を「整体」と訳したのが始まりと言われています。

「オステオパシー」や「カイロプラクティック」は、脊椎の歪みを様々な手技により調節する療法です。

米国では、「オステオパシー」「カイロプラクティック」を行うものは、4年制大学で教育を受け、

資格試験に合格しなければ施術をおこなうことはできません。

オステオパシーに関しては、医師と同等に「医療行為」が許されています。

しかし、日本において整体・カイロプラクティック・オステオパシーに関する

公的な資格や教育はなく、各療法の医学的根拠や安全性も確認されていません。

特に頚椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など器質的に問題がある場合、施術により

症状の増悪が起こる場合があるため、注意が必要です。

つづく・・・