花粉症と東洋医学

花粉症を東洋医学的に考えてみましょう。

春の花粉症は、気滞(スムーズに巡っていない)、気逆(のぼせ)の傾向があり、

内熱(体に熱がこもる)や内湿(体に水分が滞る)がある人に発症しやすいです。

気象学的には、花粉の飛散量だけでなく、気温の上昇率が高いことも重要です。

春になり気温が上昇すると、それに対応して人間の気も、上に昇りやすくなります。

気が昇るだけでなく、水分も一緒に持ち上げられると鼻水、くしゃみ、頭痛などの症状となります。

気が昇りやすい人は・・・

イライラする、PC作業が多い、カフェイン摂取過多、睡眠不足など、、

体に水分が停滞しやすい人は・・・

食べ過ぎ、飲み過ぎ、思い悩む、考え事が多い、甘いものが多いなど、、、

このような生活習慣を改善しないと花粉症の根本的な原因は解決されません。

抗ヒスタミン、抗ロイコトリエン、ステロイド点眼薬などは、症状を抑え込んでいるだけです。

つづく・・・

日常での予防法

花粉症は予防が重要です。

①花粉情報を予め確認して、できるだけ花粉を避ける

晴れて風の強い日は花粉の飛散が増えます、特に12時~15時は最も花粉が多い時間帯なので

外出の際は、その時間帯を避けると花粉への暴露が少なくなります。

http://kafun.taiki.go.jp/index.aspx#

環境省が発信している花粉情報サイトです。

観測地点(名古屋と豊橋)の花粉量や時間帯での推移を確認できます。

②衣類についた花粉を持ち込まない

家に入る前に、衣類についた花粉を払い落としてから入りましょう。

ウールは花粉が付着しやすく、綿やポリエステリなどつるつるした素材は付着しにくいです。

③目の症状が強いひとはメガネ着用を

目のかゆみが強い方はメガネを着用するだけでも、目に入る花粉量は40~65%減らすことができます。

④マスクの着用は必須!

マスクを着用することで吸入する花粉は3分の1に減らせます。

鼻の症状が強い方は必須です

これらは、一般的な対処法です。

では、アレルギー体質を改善するためには??

つづく・・・

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花粉の飛散がいよいよ本格的に

ここ1週間で花粉の飛散が本格的になってきました。

今日の12:00の段階で花粉の飛散数は 164個/㎥と多くなってきています。

ここ数日で、花粉症を主訴に来院される患者さんが非常に増えてきています。

当院では、花粉症の症状に対して耳鍼の治療を行っております。

通常の鍼治療に加えて耳鍼を併用することで、

当院のデータでは、8割以上の患者さんに耳鍼が有効です。

花粉症は、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、目のかゆみが4大症状です。

その他には、花粉が肌につくことで肌荒れが起こったり、

喉の粘膜に花粉が付着することで喉のイガイガ感なども起こります。

つづく・・・

水曜勉強会

今日は、水曜勉強会でした。

本日の課題は「肩の理学検査」です。

肩関節は、とても可動性が高い関節です。

そのため、関節、筋肉、靭帯などが複雑な構造をしています。

肩が痛い、挙がらないといってもその原因は様々。

筋肉や関節包の炎症、腱板の断裂、拘縮など・・・

それらを鑑別するために必要なのが「理学検査」です。

写真の検査は、「インピンジメント徴候」という検査です。

これは、筋肉の断裂や拘縮などを鑑別する検査です。

今日もフタッフ同士ペアになり互い教え合いながら、楽しく勉強できました!

スタッフの皆さん、これで肩の診察はバッチリですね!!?

解釈モデル

時に、治療者と患者の間で意思の食い違いや、考えに齟齬がある場合があります。

たとえば、患者側の「本当はもっと話を聞いてほしい」や

「他にも症状があるけど言い出せない」など、

あるいは、治療者側の「この患者は〇〇に違いない」や「あなたはもっと〇〇するべきです」など

一方的に価値観を押し付けたり、決めつけたりする。

このようなことは、治療者と患者の信頼関係を築く上で、妨げとなります。

治療者と患者の齟齬を少なくするために、「解釈モデル」という考えがあります。

患者が病気をどのように考えているか。

また、心理社会的背景を考慮しながら、「患者中心の医療」を行うための手法です。

Label   :何を一番問題と考えているか

Etiology :なにか思い当たる原因があるか

Timing :どのくらいの期間、問題を抱えているのか

Severity :その問題はどのくらいひどいのか

History  :何もしないとどうなりそうか

Effects   :その症状でなにが一番困っているか

Affect  :今、何が一番心配か

Rx   :どんな治療を希望しているか

これらの頭文字をとって「LET’S HEAR」とおぼえます。

これらの問いを中心に、患者と医療者の考えを一致させながら治療を行うことで、

良好な関係を築くことができ、トラブルを防ぐ事ができます。

反復、傾聴、支持・共感などの医療面接の基本を踏まえた上で、

「解釈モデル」を意識して問いかけることが、

「患者中心の医療」を実現させるためには必要です。

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北辰会スタンダードコース参加報告

昨日は、治療院のスタッフと北辰会スタンダードコースに参加しました。

午前の講義は「原穴診・空間診」でした。

スタンダードコースは、基礎的な内容を中心に講師の先生が講義されます。

原穴には五臓六腑や経脈の状態が反映されると言われており、

切診の中でも最も重要な診察方法のひとつです。

ツボの反応には、虚と実の反応があります。

虚には、発汗、弛緩、軟弱、陥凹などの反応があり

実には、緊張、硬結、膨隆、圧痛などの反応があります。

これらのツボの反応をフェザータッチで確認していくのが原穴診です。

空間診とは、体を12のブロックに分けて、人体を立体的に捉える診察方法です。

空間診は、臍、頭、腰を中心として上下右左前後に分けて診察します。

使用するのは、急性期の疼痛や、慢性化した運動器疾患を中心として幅広く臨床で応用できます。

私は、北辰会に入会して4年目になりますが毎回新たな発見と学びがあります。

学んだことは、しっかり患者さんに還元できるようがんばります!

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腸内細菌と花粉症

http://www.chibakenyakult.co.jp/health3.htmlより引用

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は「プロバイオティクス」と呼ばれます。

アレルギー疾患(花粉症など)と腸内細菌は相互に関連していることが明らかになっています。

2月も後半に入り、そろそろ花粉の散布が始まる時期になりました。

実は、プロバイオティクスには抗アレルギー効果があり、

花粉症の症状軽減に効果が認められています。
(ビフィズス菌による抗アレルギー効果 日本乳酸菌学会誌 21(2), 112-121, 2010)

プロバイオティクスには、直接的に免疫反応を調節する働きと、

整腸作用を介した間接的な働きがあると言われています。

プロバイオティクスは、ヨーグルトに多く含まれており、

一日200~300gの摂取がよいと言われています。(辨野義己著.「腸内細菌の驚愕パワーとしくみ」p130)

花粉症が気になる方は、プロバイオティクスの摂取を

日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

※ヨーグルトを多量に摂取したからといって花粉症が治癒されるわけではないので注意

※下痢などの消化器症状の強い方は摂取により症状が悪化する恐れがあるので注意

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腸内細菌 その4

武田薬品Hpから引用

腸内細菌を乱す原因として食生活の乱れがあります。

特に野菜が少なく、肉中心の食事や、脂質を多く含んだ食事が習慣化すると

腸内の悪玉菌が増加し、腸内環境の悪化に繋がります。

悪化した腸内環境が続くと、腸粘膜の防御機能が破綻し、血中に有害な菌が侵入します。

結果的に、免疫機能が低下したり、内蔵、神経系にも悪影響を及ぼします。

腸内細菌を整えるためには、食物繊維の摂取が重要です。

最初にも紹介しましたが、腸で食物繊維を消化した際に、酢酸、乳酸が生成され、

腸内が酸性に傾くため、善玉菌が住みやすい環境になります。

善玉菌を増やすには、食物繊維を多く含む食材(海藻類、芋類、豆類、緑黄色野菜)、

特に海藻類に含まれるアルギン酸はコレステロールの吸収を抑えたり、

便のかさを増やし蠕動を促進させる働きがあります。

つづく・・・

腸内細菌 その3

腸内細菌と免疫反応は相互に関係しています。

腸内細菌のバランスが取れていれば、免疫反応は正常に働きます、

また、免疫機能が正常であれば、腸内細菌もバランスがとれた状態を保てます。

つまり、腸内細菌のバランスが乱れると、免疫反応が過剰になり

アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、炎症性腸疾患などになりやすいのです。

では、腸内細菌のバランスを乱す原因は何でしょうか。

一つは、ストレスです。

長期的なストレスは、「コルチゾール」というホルモンの分泌が増加するため

免疫抑制や易感染性により炎症を起こしやすい状態になります。

宇宙飛行士の飛行訓練の際、狭い空間に閉じ込めた場合の腸内細菌を調べた研究では、

“悪玉菌”が増え、“善玉菌”が減少することがわかりました。

同様の結果が、ラットやマウスの研究でも明らかになっています。

このようにストレスに晒されると、腸内細菌は乱れてしまうのです。

つづく・・・

腸内細菌 その2

大塚製薬hpから引用

腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌があります。

善玉菌は消化吸収を助ける働きや、ビタミンの合成、免疫の調節を行っています。

「ビフィズス菌」「乳酸菌」「乳酪産生菌」などは善玉菌です。

悪玉菌は、ガスを発生させたり細菌毒素を産生したり、発がん物質を産生します。

「ブドウ球菌」「大腸菌」「ウェルシュ菌」などは悪玉菌です。

乳幼児は、母乳を飲み始めると母乳に含まれる乳糖、オリゴ糖などにより

ビフィズス菌が増殖し始めます。悪玉菌は殆どありません。

赤ちゃんの便が黄色く、臭くないのは悪玉菌が少なくビフィズス菌が多いためです。

加齢とともに、善玉菌は減少し悪玉菌が増加傾向となります。

つづく・・・