熱中症について その3

熱中症環境保健マニュアル2018より抜粋
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf

熱中症は様々な場所や、年齢に関係なく起こりますが。

成人では、特に日中の作業時に起こりやすく、

高齢者では、在宅で最も多いと言われています。

消防庁の調べでは、救急搬送された人のうち、53%が高齢者であり、

発生場所を見ると、57%が自宅のリビングで発生しています。(平成30年6~7月)

高齢者が在宅でも熱中症になる原因として、

室温や体温の上昇に気づかない(鈍くなっている)、ということが挙げられます。

通常、「暑いな」と感じるとクーラーをつけたり、衣服を調節したり、水分を取ったりします

これを「行動性体温調節」といいます。

しかし、高齢者では温度に対する反応が鈍くなっているので、

体温を調節するための行動が遅れてしまうことがあります。

特に、クーラーを嫌う方や、節電を気にして設定温度を高めにしている場合は要注意!

同居者の人は、室温をこまめにチェックして

28℃を目安にクーラーの設定温度を調節してあげましょう。

(設定温度28℃≠室温28℃ではありません!)