陰陽と寒熱

≪黄帝内経・素問≫逆調論編 第三四 第一章

黄帝問うて曰く

人の体はいつも温かなわけではない

いつも熱いわけではない

冷たいときも熱いときもある

それがいつも熱くて胸苦しいことがあるのは何故か

岐伯答えて曰く

この人は(体質的に)陰気が少なくて陽気が多いのである

そこで熱がって胸苦しくなるのである

「注釈」 

人には寒がりの人と熱がりの人がいる

それは陰陽のバランスが悪くいずれかに偏っているから

陰は内臓を支配し、エネルギーを生産する

陽は皮膚・筋肉を支配し、エネルギーを消費して

運動・知覚・精神活動などを行う

この時熱を発生する

故に陽気の多い人は熱がりになる

陰気の多い人は熱の産生が少なく寒がりになる