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術後の鍼治療

最近脊髄の手術の進歩は目覚ましく

ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎辷り症等への

内視鏡による外科手術を受ける患者さんが増えている

鍼灸治療を第一選択された方が手術に至る症例はまれであるが

整形外科を受診し、痛みやしびれが強く、歩行困難な症例では

西洋医学では最終的には外科的な手術を選択せざるを得なくなる

術後にスッキリ治らなく、違和感や痛みしびれを訴え

鍼灸治療を求めるケースも少なくない

結論から言うと、術後早期から鍼灸治療を始めることで

手術後の回復を早め、手術に伴う不定愁訴を緩和することができる

外科医と連携して治療できる医療システムができるのが

患者さん中心の統合医療なのであるが

結膜下出血

結膜下出血

結膜下出血とは、結膜下の小さい血管が破れ出血したもので

白目部分がべったり赤く染まるので患者さんはびっくりして眼科に行くが

病気ではないので異常なしとして適当な治療がない

東洋医学では

1・風熱犯肺

2・肝火

3・陰虚火旺

多くはこの3種に弁別する

治法は母指の「少商」からの刺絡がよく効く

一般には出血が消失するまで1~2週間程度かかるが

この処置をすると2~3日で消失する

極めて有効で安全な治療なので白眼が真っ赤になって気になる方にはお勧めする

梅核気の治療

患者さん提供

梅核気の治療

梅核気(ばいかくき)とは

喉に異物感や喉が塞がった感じがして

ひどくなると声がかすれたり(嗄声)

食べ物の通りが悪く感じる

内視鏡で咽頭から食道を調べても異常がない

耳鼻科などで病気ではないといわれる

東洋医学では”梅核気”という

所謂ストレスによる”気の滞り”が病理である

最近この患者さんが多い

治療は”少衝”に刺絡(小指の先から少量の血を絞り出す)

これは速効性があって治療直後に、喉の異物感がなくなるか、軽減する

数か月慢性化していても一度の治療で効果が認められる

刺絡

刺絡(しらく)とは皮膚の表面から少量の出血させる治療法である

井穴(せいけつ)という手足の指先のツボからする刺絡は多くは

清熱の目的である

例えば、喉の痛みに対して

母指の少商というツボから刺絡をすると速効性がある

このツボは応用がきくので、上眼瞼のものもらい、結膜下出血、など

にも速効性がある

効果の判定は出血する血液の色が赤黒くなっていれば、

熱を冷ますことができたことになる

刺絡という治療法は二千年以上前の中国の古典に記載があり

今でもよく使われていることは今更ながら驚くべき事実である

交通事故

交通事故の後遺症の患者さんが多い

多くは被害者側である

自分に過失がないのに、事故の被害者になって後遺症に苦しんでいる

この苦しみが痛みの閾値を下げるのである

よって、痛みを強く自覚する

保険会社は加害者が被害者に直接会ったり、謝罪することの指示はしない

被害者のこころは相手に謝罪されることによって、ほぐれて、癒される

病も早く治るのに・・である

ここでも、こころのケアが必要になってくる

恨んでも、嘆いても、悔やんでも、後悔しても、何も得られない

膀胱炎

石垣島川平湾

月に一度身体のメンテナンスのために来院されている30代女性の患者さん

一ヶ月前の受診時に、朝から頻尿、残尿感、排尿時の熱感があると訴える

膀胱炎である

腎陽虚と診立ててお腹と足のツボに2本鍼を打って、軽くお灸をした

一ヶ月後の今日来院され、その後の具合を問うと

6月26日の治療後、帰宅した頃には自覚症状は無くなったとのこと、著効である

もともと腎が弱いので、冷房で冷えるオフィスでの仕事は

腎陽虚(腎が冷えること)になりやすいので、お灸を自宅でするように

アドバイスをして今日の診療は終わった

特に女性の皆さん、梅雨明けして暑さもこれから厳しくなりますけども

冷房で下半身が冷えたうえに、冷たい飲み物を飲みすぎると、膀胱炎や、生理痛、

月経不順、身体のだるさ、足のむくみ、等等、下半身の症状が出やすいので、お気をつけください

http://.www.n-acp.com

鍼灸治療で風邪に負けない体をつくりましょう!

今年は5日から診療がスタートし、早くも1週間が終わりました。

風邪の患者さんがとても多くなりました。

風邪の治療はごく初期の症状を見逃さないようにして、早く養生するとひどくならずに済むことが多いものです。

1・寒気を感じたら背中に(肩甲骨の間の少し上)にカイロを張って温めましょう。

2・生姜をスライスしたり、摩り下ろし、お湯に溶かしてはちみつを少し入れた生姜湯を飲むとよいでしょう。

3・喉の痛みがひどかったり、咳が出るようなら早めに耳鼻咽喉科にかかることをお勧めします。

4・高熱がでて、節々が痛く、頭痛がする、などの全身症状がひどい場合はインフルエンザの可能性もあるので、早めに内科で診てもらいましょう。

5・規則正しい生活、十分な睡眠と栄養、休息、は言うまでもありませんが、ストレスを溜め込むと東洋医学では、体表を覆っている”衛気”といい、外邪から体を守る防衛機能が衰えて、風邪という邪気が体表から入ってきます。
しかし抵抗力があれば”衛気”の力で風邪と戦い邪気を追い払ってくれます。

6・鍼灸治療を定期的に1~2ヶ月以上続けていると、風邪にかかりにくくなります。例え風邪を引いても軽くすんだり、今迄よりも早く治ったりします。
このことは、鍼灸治療で免疫力があがって”衛気”のちからで風邪にかかりにくくなることが多くの症例で示されています。