NHKの影響力はすごい!

https://www4.nhk.or.jp/toyoigaku-honto/より転載
 
 
 
先日、NHKで東洋医学の特集番組「東洋医学ホントのチカラ」が放送されました。
 
 
翌日、患者さんから「NHKで鍼やってましたよ!」と反響の声。
 
新患の電話予約はいつもより増えている印象。
 
 
やはり、NHKの影響力は偉大ですね。
 
 
以前、この番組のディレクターが鍼灸学会のパネルディスカッションに登壇し、
 
東洋医学への熱い想いを語られていました。
 
今後も、東洋医学に関する特集が放送されると思います。
 
 
 
日本における鍼灸の受療率は5~6%と言われています。
 
鍼灸がメディアで取り上げられる機会が増えるのはいいことですが、
 
あくまで一時的なブームのようなもの。
 
 
日本の医療に鍼灸が定着して、根付いていくためには
 
鍼灸師の積極的で、外向的な活動が必要でしょう。

腹痛・食欲不振・便秘の症例

腹痛、食欲不振、便秘などの機能性消化管障害に対して、
 
鍼灸治療が有効だった症例を紹介します。
 
 
症例 70代 女性
 
1年前ごろから徐々に胃腸の不調が強くなる。
 
内科で検査をうけるも、原因を特定できる疾患は見つからず。
 
食欲が低下してきて、半年で体重が10kg減。
 
現在の症状として、お腹の張り、すぐにお腹いっぱいになる、
 
便秘、排便すると楽になる腹痛、食欲不振がありました。
 
 
機能性消化管障害について その1
https://ameblo.jp/n-harikyu/entry-12571552169.html?frm_src=thumb_module
 
これらの症状から、患者さんは機能性ディスペプシアと、過敏性腸症候群の2つが併存している状態でした。
 
 
治療は、合谷、足三里を基本穴として
 
理気、健脾、活血化瘀など中医学的に見立てて、配穴しました。
 
 
経過
 
3診目で食欲がでてくる、お腹の張り、胃痛、便秘は変わらず。
 
6〜8診目、排便回数が増えて、硬かった便が柔らかくなってくる。
 
9診目 活動量が増えてお腹の痛みが気にならなくなるように。
 
11診目 今までは腹痛が起きるとロキソニンを服用していたが、服薬なしでもダイジョブ。
 
 
現在も通院中で、非常に経過は良好です。
 
 
 
食欲がでて、「美味しく食べられた!」ということが好循環になり、
 
排便、腹痛、お腹の張りなども徐々に軽減したと考えます。
 
 

 

機能性消化管障害について その2

機能性消化管障害は、
 
「腹痛、下痢、腹部膨満感などの消化器症状があるにもかかわらず、
 
原因になる疾患が見つからない症候群」の総称です。
 
代表的なのは、機能性ディスペプシア(FD)や過敏性腸症候群(IBS)です。
 
一般的な健康成人のなかに占める割合は10~15%と言われており、
 
とても身近な病気ですので、長いあいだ消化器系の不調に悩まされている方は少なくありません。
 
 
また、機能性ディスペプシア(FD)や過敏性腸症候群(IBS)は併発しやすく
 
患者さんのQOL(生活の質)を大きく低下させる原因になります。
 
 
 
次回は、機能性ディスペプシア(FD)や過敏性腸症候群(IBS)を併発している
 
患者さんの症例を紹介します。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アレルギー性皮膚炎著効!

院長症例

30代女性

時々突発的に顔が真っ赤に腫れ上がる

海外旅行中にアナフィラキシー発症し顔がパンパンに真っ赤になり腫れ

現地の病院に入院、抗ヒスタミン剤点滴するも無効

帰国後大病院にて精査中

肝腎陰虚と診たて右照海置鍼20分

百会少商から刺絡

処置後その日のうちに顔の腫れと発赤消失

もともととてもきれいな肌の方で

本日来院時には美肌を取り戻す

西洋医学的には今までアレルギー性皮膚炎といわれていたが

現在再度精査中

今後は疲れが溜まらないように鍼で予防が重要

機能性消化管障害について その1

機能性消化管障害(以下FGID)とは・・・?
 
簡単に言うと、消化器症状(胃もたれ、腹部膨満感、心窩部痛、便秘、下痢)などが
 
続いているにも関わらず、「症状を説明できる原因が見つからない」症候群のこと。
 
 
FGIDの代表的な疾患として、「過敏性腸症候群」や「機能性ディスペプシア」があります。
 
 
 
過敏性腸症候群と機能性ディスペプシアの違い
 
 
過敏性腸症候群の症状は「排便で軽快する腹痛や腹部不快感」が特徴です。
 
20〜40代の若い女性に多いと言われています。
 
一方、機能性ディスペプシアは「食後の胃もたれ、心窩部痛、早期腹満感」が、
 
「排便や放屁で軽減しない。」という特徴があります。
 
 
この両者の共通点は、「脳と腸がお互いに関係しあっている」ということです。
つまり、強いストレスがかかると、自律神経やホルモンを介して消化管が反応して様々な症状を引き起こす。
 
ということです。
 
これを「脳腸相関」といって、FGIDの大きな原因のひとつと考えられています。
 

 
http://nochosokan.jp/brain.htmlより転載
 
 
つづく・・・
 
 

 

アメブロのデザイン

 
以前は、デフォルトの設定にしていたブログのデザイン

 
正直見づらい・・・と思っていました

(笑)
 
 
ある方から、「ブログ少し見づらくない?」とご指摘を受けたので、
 
これを期にデザインを一変してみましたが・・・・
 
 
どうでしょうか


 
 
素人感は否めませんがやや統一感がでたかな?
 
 
 
やはりトップブロガー(?)の方たちはプロに依頼しているような感じですね。
 
 
 
もっとこうするといいよ!みたいなご意見ありましたら、コメントで教えてください

その人の生きがいを支える鍼灸

名古屋といえば“ひつまぶし”、ひつまぶしといえば“蓬莱軒”
薬味を入れるとマジで味が変わります、すごい。
 
 
今回も症例をご紹介。
 
 
50代 女性
 
主訴 肩凝りと、頭のなかの違和感
 
数年前に更年期障害がひどく、その頃から肩凝りと「頭の中がポンと詰まった感じ」を自覚される。
 
病院で検査するも異常は見つからず。
 
漢方、マッサージ、薬など色々試すも症状は良くならず、当院を受診。
 
 
「身体の症状のせいで、今まで楽しめていたことが自然に楽しめない。」
 
「趣味をしているときも、ずっとどこか緊張している。」
 
と話さました。
 
 
東洋医学的な見立ては「気滞」
 
合谷や肩の筋緊張部などに、ごくシンプルな治療。
 
 
3診目、肩の凝りと、頭の違和感がほぼ消失。
 
今まで楽しめなかった趣味も前向きに取り組めるようになる。
 
 
4診目、母親と海外旅行に行く計画を立てているぐらい元気に。
 
いつもは深呼吸がほとんどできないが、治療後は驚くほど呼吸が楽になるとのこと。
 
 
 
この方も昨日ご紹介した症例と同じく、鍼灸を通して自分の身体の変化を感じて
 
「あ、私ってこんなに疲れてたんだ。」とか
 
「身体が楽になると気持ちも前向きになれるんだ。」と新たな気付きが生まれます。
 
 
 
鍼灸は「痛みを取る」「凝りをとる」のではなく、
 
身体と心の苦痛を和らげ、その人の「夢や目標」「生きがい」を支える
 
そこに醍醐味があるのですね。
 

咳喘息の症例

モリコロパークの「サツキとメイの家」の内装
かなりリアルに再現されていて楽しめます。

30代 女性

主訴は咳のみ

もともと咳嗽で当院を受診していましたが、

数回の治療で緩解したので、しばらく(1年以上?)間が空きました。

今回も同様に咳で受診されました。

以前からの東洋医学的見立ては「気逆」

今回も肝鬱気滞により気が突きあげる気逆咳でした。

1診目はとても暗い表情で、あまり多くをお話してくれませんでしたが、

2診目は来院されたときの表情で「あ、良くなったんだな。」とわかるほどに元気になっておられました。

ストレスの要因について伺うと、夫との些細な喧嘩がきっかけで

お互い溜め込んで溜め込んで、爆発するそう。

鍼治療で気が緩んだのか、心理的背景を少しずつお話してくれました。

患者さんが鍼治療を受けてる最中に、今まで語られなかったことをポロっとこぼしたり、

辛い思いを語ってくれることを多く経験します。

鍼灸治療により、身体のリラックスを促すことで気持ちにゆとりができ、自分のこころに意識を向けられるのでしょう。

こころとからだは密に繋がっていて、両者は互いの影響をうけながら揺れ動いているのです。

これは私達が教えることではなく、患者さんが自ら気づくことが大切です。

片頭痛経過良好

院長症例
60代女性
20代から月経時に片頭痛あり
閉経後も片頭痛が月に数回発症
マクサルトで緩解する
片頭痛時に頸肩部痛自覚し
めまい(浮遊性)も感じることがある
アトピー性皮膚炎が当院の鍼治療で治癒した
ご主人に連れられて来院
詳細な問診と体表観察の結果
肝鬱気滞、右上気の偏在
TCH(歯の接触癖)と夜間の噛みしめが原因と診たてた

疏肝理気と外側翼突筋を緩める鍼治療を4回行い
片頭痛は殆ど出ずマクサルトは1か月内服していない
日常生活では歯の接触癖に注意するように心がけている

このようなTCH(歯の接触癖)による頭痛はとても多く
当院独自の見立てと鍼治療により有効症例が増えている

慢性副鼻腔炎 経過良好

19′ 治療院忘年会 八百富神社にて
「大蔵先生とかもめ」
 
 
30代 男性
 
慢性的な副鼻腔炎の症状で、当院受診。
 
1ヶ月に1度の高熱や、後鼻漏、膿性の鼻汁に2年ほど悩まされる。
 
副鼻腔炎に対する手術を行ったそうですが、鼻づまりの症状以外は不変。
 
 
当院では、東洋医学的に上焦の清熱、脾胃の調節を行いました。
 
 
3診目、発熱が37.8℃まで上がりましたが、持続することなくすぐに解熱。
 
7診目には、後鼻漏や膿性の鼻汁はほぼ消失しました。
 
 
 
慢性副鼻腔炎は、西洋医学的治療(抗菌薬や手術)では限界があり、
 
根本的な体質を改善することが重要です。
 
東洋医学的に慢性副鼻腔炎は、脾胃あるいは肺腎の異常と考えます。
 
この症例は、香辛料やにんにくなどの内熱に偏る食生活で、
 
脾胃の内熱が、病の中心と考えました。
 
食養生の指導をしっかりと守ってくれていたことも、早期の症状軽減に繋がったと考えます。