リウマチ性多発筋痛症

RA(慢性関節リウマチ)と診断され

リウマトレックスを2ヶ月処方するも

全身の関節痛が軽減しない80代の女性

赤沈やCRPが高値

過去にRAの既往歴があるために

RAの再発と診断され免疫抑制剤を処方されていた

薬が効かず赤沈・CRPも変化ないので

2ヶ月経過してようやく「リウマチ性多発筋痛症」と診断され

ステロイド処方3日目から関節痛が緩和してきた

この病気にはステロイドが第一選択で効果を発揮するが

減薬や中止~経過観察に至るのはなかなか難しいようだ

ところが鍼治療を続けていると多くの患者さんは

血沈・CRPが正常値になり

結果的に徐々に減薬でき

脱ステロイドができた患者さんは多い

鍼灸治療の介入の意義は大きいと考える

小児重症筋無力症著効

4歳女児

X-3年、眼瞼下垂発症

重症筋無力症の診断

ステロイドパルス治療で入院2回

現在はステロイド内服治療で減薬中

このまま眼瞼下垂が進行するなら増薬もあると言われ

紹介で来院

銀古代鍼で百会に翳し

大敦・手の井穴に銀古代鍼を軽く触れ

金古代鍼で照会に接触

僅か4回の施術で眼瞼下垂はほぼ治癒

他のMG(重症筋無力症)のお子さんも経過は良好で

順調にステロイドの減薬中

お子さんのこの病気は

ステロイド治療だけに頼らず

古代鍼を使った接触するだけの治療で

とても早く良くなるので多くの方に知ってほしい

東洋医学と医学生

患者さんでN大学医学部学生さん

ある難病で鍼灸治療を受けている

当初から東洋医学にとても興味があって

教えて上げた東洋医学の入門書を買いそろえ

脈診や舌診の勉強をされている

いつも来院されると治療の後に質問攻めにあう

西洋医学しか知らない医師とは異なる視点で

患者さんを診る事が出来るスキルを身につけた

素晴らしい医師に育つと信じている

過敏性腸症候群のRCTレポート

過敏性腸症候群(IBS)

便秘と下痢を繰り返したり

ストレスを受けると下痢や軟便がでる

胃腸の精査を受けても炎症性の病変は認められない

対症療法としての薬はあるがなかなか治らない

東洋医学の視点で診たてると

肝と脾の不調和が多い(肝脾不和)

鍼灸治療が有効な疾患であることは

我々は良く経験している

128例の症例を集めてランダム比較試験をしたこのレポートは

エビデンスレベルが高く鍼灸の有効性を証明している

http://healing-studio.com/kabinnsei.html

第5回発達障害勉強会

明日の午前中は保険取扱い審査会

午後から第5回発達障害勉強会

講師は長谷川先生と拙者が担当

最近の有効症例を3例報告し

当院のF先生からも症例報告を2例

当院の小児はりの実技指導をする予定

登録者は30名で女性鍼灸師が多いが

発達障害患者さんの多い当院の臨床報告が役に立てば幸いだ

温度差にご注意

今朝の名古屋の最低気温は4℃

昼間の最高気温は13℃

朝は今年一番の冷え込みでも

昼間は晴れているので

温度差がけっこうあって

朝の寒さ対策の衣服のままでいると

昼間に上半身が暑くなって

上熱下寒になりやすい

明日も同じような気候のようなので

足元は温かくして

上半身は脱ぎやすい服装がお勧め

日本健康創造研究会について

名大統合ヘルスケアーチームの一員である

高橋徳先生(ウイスコンシン医科大学教授 クリニック徳院長)が

会長をされている「日本健康創造研究会」

(JHC; Japan Health Creation)〜患者さんとともに考える〜

第1回講演会

H29年1月29日、名古屋商工会議所2階 大会議室にて開催される

西洋医学の医療に限界を感じているあらゆる医療従事者のご参加をお待ちしています

https://www.facebook.com/events/1614903082147173/?notif_t=plan_user_invited¬if_id=1479857127896297

外耳湿疹治癒

50代女性

慢性の外耳の湿疹の痒みで夜も眠れない

耳鼻科でステロイドの塗り薬を塗っても治らない

手の太陽小腸経の井穴”少沢”

患側の”少沢”から刺絡すると

その夜から痒みは全くなくなり熟睡できるようになった

耳の外耳の湿疹もきれいに消失

手太陽小腸経は耳をまとっていること

少沢は陽気を漏らすツボであるという穴性

患者さんは一度の治療であまりに効いたのでビックリされていたが

病因病理を理解しているので予想通りの治り方をしただけのこと

多忙な診療中の一瞬の判断ではあるが精神を集中することが大切だ

漏斗胸による円背改善

上の写真は初診 下の写真は5診目(1ヶ月経過)

11才男子

X-2年頃から漏斗胸が気になり始め

円背→頸椎前彎増と姿勢の不良が目立つようになる

肋骨弓の陥凹により胸椎の前湾増が認められた

右肝兪に一本の鍼をすること2回で姿勢は改善

5回目で頸椎の前湾も改善

明らかに姿勢が良くなったのを母親も確認

以後はまだ成長期なので2週に一度の治療で

漏斗胸そのものの経過を観察することになった

風邪が治りました

昨日までの風邪は今日の昼からすっかり回復

信頼している薬剤師の先生に相談に行き

麻黄湯で発汗しなかったことと

脈の状態を伝え(薬剤師は脈診はできないため)

桂枝湯を試すことになった

桂枝湯は風寒表証で表寒表虚証に使う薬

麻黄湯は風寒表証で表寒表実証に使う薬

いつもの自分なら風寒表証の脈状は”浮弦数”

麻黄湯でよいはず

今回の脈状は”中位で緩滑”

桂枝湯証でどんぴしゃだった

要するに疲れて生気が少しく弱っていたので

麻黄湯では強すぎ、桂枝湯がちょうどよい塩梅だったということ

実際内服して1時間で微熱は取れてだるさはなく、

鼻水も出なくなり、いつもの元気を取り戻すことができた

明日の大切な患者さんの結婚式は晴れ晴れとした気分で参列できそうだ