慢性副鼻腔炎 経過良好

19′ 治療院忘年会 八百富神社にて
「大蔵先生とかもめ」
 
 
30代 男性
 
慢性的な副鼻腔炎の症状で、当院受診。
 
1ヶ月に1度の高熱や、後鼻漏、膿性の鼻汁に2年ほど悩まされる。
 
副鼻腔炎に対する手術を行ったそうですが、鼻づまりの症状以外は不変。
 
 
当院では、東洋医学的に上焦の清熱、脾胃の調節を行いました。
 
 
3診目、発熱が37.8℃まで上がりましたが、持続することなくすぐに解熱。
 
7診目には、後鼻漏や膿性の鼻汁はほぼ消失しました。
 
 
 
慢性副鼻腔炎は、西洋医学的治療(抗菌薬や手術)では限界があり、
 
根本的な体質を改善することが重要です。
 
東洋医学的に慢性副鼻腔炎は、脾胃あるいは肺腎の異常と考えます。
 
この症例は、香辛料やにんにくなどの内熱に偏る食生活で、
 
脾胃の内熱が、病の中心と考えました。
 
食養生の指導をしっかりと守ってくれていたことも、早期の症状軽減に繋がったと考えます。
 
 
 

 

新年度の院内勉強会

 
神戸異人館通りのスターバックス
異人館を改装した店内は、西洋のおしゃれなつくりでついつい長居してしまいます。
 
 
 
 
新年のごあいさつで、今年の目標として
 
「スタッフ全員の臨床能力向上」を掲げました。
 
 
当然、目標は掲げるだけでは意味がありません。
 
目標達成における、具体的な学習のプロセスが必要です。
 
 
学習のプロセスとは・・・?
 
医学教育におけるカリキュラム作成などに用いられる概念に
 
一般目標:GIO(General Intructional Objective)
 
行動目標:SBOs(Specific Behavioral Objectives)
 
という考え方があります。
 
「一般目標」は概念的・包括的な学習目標であり、「自分がどうなっていたいのか?」というイメージです
 
「行動目標」は観察・測定が可能な学習目標であり、「GIOを達成するためになにを実践したらよいか?」
 
というより具体的な行動指針です。
 
GIO、SBOsのどちらも言葉(動詞)で表現することが重要です。
 
 
すなわち、「臨床能力の向上」というのはかなり漠然としているため、
 
今年の勉強会の目標を「正確かつ総合的な体表観察能力(東洋医学的診察法)を身につける」
 
という一般目標に変更し、掲げることにしました。
 
 
具体的な行動目標は、現在作成中・・・
 
おおかた完成し、道筋がみえてきました。
 
 
目標を掲げている方は、是非「なりたい自分」と、
 
「なりたい自分になるための行動計画」を考えてみては?
 
 

日本製鍼の品質の高さ

オーストラリアの研究グループが、日本製の鍼(S社)と中国製の鍼(H社)の表面を
 
特殊な顕微鏡で撮影し、使用前後でその品質の違いを調べました。
 
この研究はイギリスのAcupuncture Medicineに掲載されています。
Xie YM, Xu S, Zhang CS, Xue CC. Examination of surface conditions and other physical properties of commonly used stainless steel acupuncture needles. Acupunct Med 2014; 32: 146-154.
 
まず使用前の状態。(画像の上が日本製、下が中国製)
 

 
両者の違いは明らかです。
 
日本製は先端が非常に鋭く、表面もなめらかです。
 
一方、中国製は使用前から表面がざらついていたり、
 
先端が均一でないことがわかります。
 
 
使用後は、さらに両者の違いが明確になりました。
 
(画像上は日本製; 左がBefore、右がAfter)(画像下は中国製; 左Before 右After)

 
 
 

日本製(S社)の鍼は高価ですが、この論文を見れば鍼灸師としてどちらを使うべきか言うまでもありません。
 
 
当然、当院も鍼・灸はすべて日本製を使用しています。
 
 

 

あけましておめでとうございます!!

斑尾高原にて
 
 
新年あけましておめでとうございます

 
いつも長岡治療院日記をご覧いただきありがとうございます

 
 
 
さて、みなさんは今年どんな一年にしたいですか

 
目標はありますか

 
 
長岡治療院としての目標は大きく3つ

 
 
① ホームページを大幅にリニューアルする

 
② 医療連携できるクリニックや病院とのつながりを強化する

 
③ スタッフ全員の臨床能力向上を目指す

 
 
ただ目標を掲げるだけでなく、しっかりと方略をたてて
 
ひとつひとつ計画的に実行していこうと思っています。
 
 
 
そういえば、年始の「格付け」でGACKT様こんなこと言ってましたね。
 
「ただいいものを食べているだけでは、本質を見抜く事はできない。」
 
「常に勉強して知識のアップデートをしているから間違えない。」
 
さすが、GACKT様。絶え間ぬ努力をしていましたね。
 
そして「知識と経験は誰にも奪うことができない財産だ。」
 
これには痺れました。
 
 
 
 
アップデート、日々成長、そして患者様に還元・・・
 
今年もよろしくおねがいいたします

 
 

 

“鍼納め”しました!!

今日で今年最後の診療となりました

 
たくさんの患者様にご来院頂きありがとうございました

 
 
 
これからも患者様の健康と、生きがいを支える
 
身近で安心できる、鍼灸治療院でありたいと思います。
 
 
来年も長岡治療院をどうぞよろしくお願いいたします

 
 

 
 

 
 
 

年末年始診療のご案内

今年の診療は残るところ1日となりました

 
明日は残念ながら、予約がまったく取れない状態です

 
急患、急性症状にかかわらず、予約はお断りしているのでご了承ください

 
 
 
年末年始の診療は下記のとおりです。
 
 
12/28(土) 診療
 
12/29(日)~1/5(日) 休診 
 
1/6(月) 診療
 
 
よろしくお願いいたいます

東海テレビのドラマのお話

当院の患者様が制作に携わったドラマ、
 
「おかえり〜とこわかの町・伊勢〜」
 
が東海テレビで放送されます

 
主演は、大塚寧々さん、本田望結さん
 
2020年1月2日(木)14:00~15:30 放送です

 
https://www.tokai-tv.com/io/okaeri/
 
治療院にポスターも貼ってありますので、是非ご覧ください

 
 
 

 

“Soar”というサイトが素晴らしいです。

たまたまSNSで見つけた“Soar”というサイトがとても素晴らしいので、シェアします。
 
 
最近読んで、とても感動したインタビューです。
 
「夫がくれた腎臓が、今の私を笑顔で生かしている」
IgA腎症で腎移植を受けたもろずみはるかさんの“愛”の物語
 

 
 
夫からの腎臓をもらったはるかさんの気持ちは計り知れませんが、
 
What would you do for love?
(愛のために、あなたは何をする?)
 
という問いに対して、
 
「相手の主体を信じること」「与えられるより、与えること。」
 
と答えた彼女の強さと、優しさに心が動かされました。
 
 
長文ですが、最後まで是非。
 

 

藤田先生5年間お疲れ様でした。

5年間勤続された藤田先生が、12月14日をもって長岡治療院を卒業されました

 
 

私がこの治療院に来てから、藤田先生とは約1年3ヶ月と短いお付き合いでしたが、患者さんとのコミュケーションや、子供への対応は非常に勉強させて貰いました

 
 
藤田先生の言葉にはいつもハッとさせられて、初心に帰ることができました

 
 
 
 
退職のお祝いを袋いっぱいになるまで頂いていたのを見て、患者さんからの信頼の厚さが伺えました

 
 
 
 
とても惜しいですが….

 
 
藤田先生5年間お疲れ様でした

 
 

 
 
 

 

慢性的なドライアイに鍼治療が著効

「慢性的なドライアイ」が鍼治療で緩解した症例をご紹介します。

患者:70代 女性 事務仕事でPCを4時間使用。

既往歴:2型糖尿病(インスリン自己注射使用中)慢性腎不全(G3bA2)

現病歴:2年前ごろから目の乾きを感じるようになる。

眼科にて視力検査、眼底検査するも異常なく「ドライアイ」の診断で点眼薬処方。

随伴症状として目の疲れ、ぼやける、ふくらはぎのひきつりなどがあり。

所見:眼瞼結膜の充血、頚椎前弯増強、腹診で心下に邪、太衝の実が顕著など

東洋医学的病態把握:肝鬱気滞〜肝気逆

治療:右太衝、風池

経過:初診治療直後に「目の乾きがましになった」とコメントあり。

2診目には、点眼薬の使用頻度が10回/日から5回/日へ減少。

自覚的な目の乾燥感も大幅に軽減しました。

この症例について・・・

ドライアイの、東洋医学的診断(弁証の分類)には

気滞(気のめぐりが悪い)、血虚(血が不足している)、陰虚(陰陽のバランスの乱れ)

などが挙げられます。

弁証のポイントとなったのは、運動後や入浴後に目のかすみが緩解するという点から

気の滞り(気滞)が原因と考えられました。

太衝や、風池は気をめぐらすツボですので、著効したことも狙い通りでした。

現代医学的には、鍼治療により網膜や結膜の血流が改善することで、

涙腺の分泌が促進された結果、眼の乾きが軽減したと考えられます。

※この症例のように、基礎疾患に慢性腎不全や糖尿病をお持ちの方は、

合併症により眼の症状が出る場合があるので、

初診時に眼科受診をされていない場合は、受診をおすすめします。