オキシトシンの効能

昨日は小児はりやタッチングによってオキシトシンが分泌されることを書いた

オキシトシン(Oxytocin)とは子宮収縮ホルモン・射乳ホルモンとして有名であるが

近年では良好な人間関係を築き、社会生活をする上でなくてはならないホルモとして注目されている

オキシトシンは脳内に分泌され、オキシトシン受容体を発現するニューロンに働きかけ

機能として・社会人知能能力・個体識別能力・社会行動・母子関係などに関与し

良好な母子関係や、人間関係を築く上でなくてはならないホルモンといわれ

精神的、身体的ストレスの緩和を図り、心身とも良好な状態に維持、改善するなどの

多様な効果があることが明らかにされてきた

社交性の高い人が、社交性の低い人に比べて健康で長生きすることが報告され

また、社交性の高い人はストレス耐性が発達しているとも報告されている

ここにオキシトシンの関与があることが解ってきた

「身体の触れ合い」「肌のぬくもり」「愛撫」などの体表刺激によって

ストレスは緩和されるとされ、それにはオキシトシンの効果が関与していると考えられている

日本人は欧米人と比べ親子・夫婦関係において

関係が長くなるほど肌の触れ合いが少なくなる傾向にある

文化の違いがあるので親子関係での肌の触れ合い(ハグ)などは無理としても

夫婦関係では年齢ともに少なくなる傾向の肌の触れ合い(タッチングや愛撫・ハグ)は

心身の健康を維持する上でもとても大切なことでもある