投稿

膝関節の水腫

膝に水が溜っているか否かは

膝蓋跳動という検査で簡単に判断できる

西洋医学では関節内に注射針を”穿刺”して貯留した水を排出させる

しかし、それだけでは炎症は治らないので何回も穿刺することが多い

よく水を抜くと癖になるという理由はここにある

東洋医学ではこう考える

急性の関節炎は膝関節に炎症(熱)があるために

熱を冷ますために津液(体内の水分)が膝関節に集まる

熱を冷ます(清熱)の鍼治療が根本治療となるので

熱が冷めれば自然と津液も必要がなくなり消褪していく

結果として関節炎は治り、水もなくなる

患者さんには「火事場に放水して消火しているので、”水を抜く”ということは

火元への放水をやめることなんですよ」

「放水して火事(炎症)が収まれば自然と治ります」と説明している

慢性的な膝関節の痛みがあって水が溜りやすい人は

五臓の”脾、肺、腎”の機能低下が原因なので

鍼灸のフォローアップによって根本治療が可能だ

膝関節水腫

膝関節水腫

所謂、膝に水が溜まった状態

膝蓋跳動という検査で診断できる

ひと眼で判る場合と、慎重に検査をして判る場合もある

整形外科では、穿刺といい注射針を膝関節腔に入れて水を抜く

ところが、その後の治療がないので、すぐにまた水が溜まり

何度も水を抜く必要があって、よく「くせになる」と言われる所以である

膝関節に炎症かあっても水が溜まるひとと、

痛みが酷いのに水がたまらないひとがある

この違いは東洋医学の弁証によって鑑別できる

水の代謝に関係する五臓は、肺、脾、腎の弱りが考えられる

鍼灸治療でバランスを整えると、徐々に水が吸収され

再発が極めて少なくなる

自然に体内に吸収されていくのである

注射で痛い思いをして水を抜く対症療法より、合理的である