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難治性の耳鳴難聴に耳の腎のツボ

慢性化した耳鳴や難聴、耳の閉塞感に対して

当院では多くの有効症例があるが

時に治りにくい症例に遭遇することもある

しかし、耳のツボを使って著明に改善する解ってきた

全体のバランスを整えたうえで

耳の神門と腎を組み合わせ

0.3㎜のパイオネックスを貼付

更に追試して有効性を確かめたい

過緊張に気づかない患者さん

主訴:耳鳴 50代の患者さん

問診をスタッフが1時間しても耳鳴り発症前の背景が見えてこない

治療後に改めて質問してみた

とても疲れている様子ですがいかがですか?

そういえば4年間に4人でしていた仕事を2人でしてとても忙しいです

もう一人の方は?

実は長年一緒にフルタイムでしていた相手がいましたが

昨年の秋からお父さんの認知症で午前だけの出勤になって

昼からは1年前からのパートの人とアルバイトでしています

ということは、耳鳴の発症した時にはその方は11時で終わっていたんですか?

あ!耳鳴が始まった時にはランチタイムの忙しい時間にはその人はいなくなっていた!

では発症のきっかけはそこにあるのではないですか?

目からうろこが落ちました!!

と、自分で気が付いていなかった、仕事の緊張からくるストレスにようやく気が付いた様子

このように患者さんは発症のきっかけがご自分で気づかないことが多い

問診ではそこを巧みに聞きだすのがプロの技術だと思う

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低音性の耳鳴り

40代♀

開業した24年前からの患者さん

当初の椎間板ヘルニアの治療治癒しており

健康管理で週に一度の治療を続けている

時に右の耳鳴り(ブーンという音)

が増減する

弁証は「肝腎陰虚症」

治法は右照海

最近は睡眠不足がなければほぼ消失した

難聴と耳鳴り

「難聴・耳鳴り」は鍼灸の良く効く適応症であるが

しっかりと弁証できなければ治りにくい疾患でもある

難聴を耳聾(じろう)といい、耳鳴りを耳鳴(じめい)という

両疾患は密接な関係があり、耳鳴は耳聾の経症であり

耳聾は耳鳴の酷いものである、両疾患は明確に分けられない

【中医学による分類】

1)風熱襲肺の耳聾

2)肝火と肝陽上亢の耳聾

3)肝血虚の耳聾

4)腎陰虚と腎陽虚の耳聾

5)心腎不交の耳聾

6)脾胃気虚の耳聾

7)痰火の耳聾

8)気滞血òUの耳聾

虚実の弁別が大切

実証は発症が急で音も大きく低音性を呈し、風・熱・湿邪による

虚証は聴覚が次第に低下し、蝉の鳴き声のような高音の耳鳴りを呈し、臓腑の虚損による

これらを鑑別し適切な処置ができれば慢性化した耳鳴も改善する

耳鳴りの一症例

耳鳴りの一症例

50代♂

一ヶ月まえからキーンという金属的な音が右耳から聞こえ始める

耳鼻科では異常を認められず、内服薬を服用しても効果なし

半年前から仕事のストレスを感じている

四診(望診・聞診・問診・切診)によって

弁証は・肝鬱気滞と右三焦経の(耳をまとっている経絡)の鬱滞

治法は右中渚に置鍼後、右関衝に刺絡し放血する

治療直後から右耳の金属音は消失

脈も緩む

このように耳鳴りに対しての鍼治療は時に驚くような効果を示す

http://wwwn-acp.com

耳鳴りと鍼灸

アマリリスが咲きました

耳鳴りと鍼灸

耳鳴りは30代~上限なしで罹患するヒトは多く

西洋医学では耳鼻科で治すより慣れろとよく言われる治りにくい疾患である

しかし、鍼治療であっけなく治ることが多いことはあまり知られていない

”申脈”というツボが足の外踝の下5分にある

この”申脈”に鍼を打つと治療直後から慢性の耳鳴りが消失、

軽減した症例を12月だけで数例経験した

この”申脈”は足陽蹻脈の宗穴で耳の後ろ側をまとっている

少しの鍼刺激で耳周囲の気を動かすことができる

耳鳴りの多くは素体としての腎虚が多いが

気滞、気逆が関与していることを伺わせる

症例を重ねて、機会があれば学会などで発表したいと思っている

鍼灸のEBMを高めるためには多くの治験例を集積する必要がある