四季の刺法

≪黄帝内経・素問≫診要脛終論篇第16

第1 四季の刺法を述べる

人の生理機能は季節的に変動し、生体リズムを刻む

三才的天人対応である

自律神経でいえば

春夏は交感神経が優位となり

秋冬は副交感神経が優位となる

陰陽でいえば春夏は陽実で

秋冬は陰実である

五臓六腑についても季節によって機能に盛衰、虚実があり

病の経過、予後を規定する

また季節病はこの基礎の上に成立する

そこで治療においても、季節についての配慮が必要となる

これが四時刺法である

生体リズムの治療的応用である

ヒートテックに注意

春陽盛んなこの季節

ヒートテックやそれと同様な素材の下着に注意

汗かきの体質や内熱をこもらせやすい体質のひとにとって

こういった下着は暑すぎて体調不良をおこしやすい

汗腺が開きすぎて風邪に侵されたり

陰虚体質では内熱をこもらせ頭痛や頚肩凝りの原因にも

下着はさらっと速乾性の春物に変えたほうが無難

健康Cafe終了

本日健康Cafeの講義終了

参加者約13人

内、医師1名、薬剤師1名、看護師複数名

参加者の皆様はとても熱心に聞いてくださり

とても話しやすくあっという間の2時間だった

2時間の講義で

最も強調したのは

気一元論・陰陽論・舌診

終了後の質問では

医師の畑先生から

施設入居者への水分補給について

「脱水症状の予防の為にできるだけ水分を摂取するように指示しているが

適切な水分の摂取量について教えて欲しい」との質問があった

舌の写真を用いて「膩苔舌と陰虚舌」を例に

適切な水分摂取の目安を解説させていただいた

西洋医学には水分補給の目安となる診察法はなく

東洋医学の舌診が役立てば嬉しく思う

講義させていただく機会をつくってくださったK子さん

ありがとうございました!

東洋医学の知恵を生活に生かしていただければ幸いです

健康Cafe

医療法人あいち診療所では

毎週火曜日に健康Cafeという

「魅力ある生き方に触れ、共に楽しく語らい共に励まし合う」

「みんなが集う場所」を運営されている

今回ご縁があって「東洋医学の考える健康とは」

というお題で2時間半のお時間を頂き

明日お話に伺うことになった

この1ヶ月の休みはほぼ資料作りに追われたが

「東洋医学の考える健康」の内容を

一般の方に解りやすく解説するのは結構難しい作業

果たして明日参加された方に「聞いてよかった」

と思っていただける話ができるか否か

90%の準備はできているので頑張ります!

https://nomani1ban.jimdo.com/健康カフェ/今後の予定/

手の10穴井穴刺絡

50代男性

1年前から顔と上半身のアトピー性皮膚炎による湿疹が酷い

ステロイドと抗アレルギー剤内服で悪化

自己判断で中止し離脱症状でさらに悪化

皮膚は瘡蓋ができ掻くと出血する状態

肝鬱化火と診たて

瀉火・降気の処置を数回

さらに手の10井穴刺絡をしてから一気に良くなる

手の井穴刺絡は内熱を強力に冷ましてくれ

結果として皮膚の済生を促す

随伴症状も同時に寛解した

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逆風から強風を伴う順風へ

4月3日までは逆風(北西の風)

4月4日からは順風(南南東の風)

寒かった3月

ようやく春の風が吹くが

昨日は最低気温、最高気温共に今年最高

おまけに風速平均7.5mの強風

かなりの”気の乱れ”があり

調子を崩した方も多かったようだ

何故調子が悪いのかを分析できれば

対策を立てることができるので

この季節は風向き、気温のチェックは毎日必要

院内勉強会

今夜は院内勉強会

新人スタッフの研修

①左右整えの灸

②井穴刺絡の復讐

③皮膚刺絡の実習

④吸角刺絡の実習

O先生の美容鍼の練習

その他のスタッフは

①膝関節の構造のおさらい

②膝関節疾患の勉強

③鍼灸治療法の学習

11人が3班に分かれての勉強

最近飽きてきた「ほか弁」を食べて(笑)22:30まで頑張ろう!

温度差に注意

今日は愛知県全域で今年の最高気温を更新した

朝と日中の温度差が10度以上

20℃を越して陽気は高まり

肝陽が亢進しやすくなるので

頭痛・めまい・ふらつき・耳鳴・不眠など

日頃からストレスフルな人ほど影響を受けやすい

春先は心のびやかにすごし

充分に睡眠をとって

散歩などの軽い運動で気を巡らせましょう

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リベド血管炎著効

上の写真は初診時

下の写真は今日受診時

主 訴:足首周辺の潰瘍ができ痛みで立っていられない。

現病歴:18才頃から梅雨~夏の終わりにかけて足首に潰瘍ができるようになる。

潰瘍は神経を刺激されるような強い痛みを伴い、

病院を受診し「リベド血管炎」と診断される。

20代は何度か悪化し入院することもあった。

30代出産以降沈静化するも、2年前の梅雨時から悪化し、

強い痛みで立っていられず日常生活に支障が出ている。夜間痛もある。

大学病院の皮膚科で内服薬や塗布薬を処方されるが効果がない。

弁証:気滞血瘀

処置:合谷を主として20分置鍼

経過:20年来の難治性疾患(リベド血管炎)は経過が極めて良好

初診後、数回の治療で著効が得られ

その後週に一回根気よく通院されたことが良い結果となった