肩こりと後渓 その2

後渓は手太陽小腸経の兪木穴であり、督脈の主治穴です。

臨床経穴学では、督脈を通じさせることで痙攣を抑えたり、太陽経の疏通を促すと記載があります。

北辰会方式では、後渓は心肝の清熱作用、胆経の調節、陽気の調節の作用があるとされています。

心肝気鬱、心肝火旺、肝鬱化火など内熱傾向がある場合に用いると、数回の治療で寛解する例を経験します。

また、食いしばり(TCH)を併発している方には、聴宮や聴会など、

三叉神経領域の刺激を加えるとさらに効果的と思われます。

今後、肩こりの症例を蓄積して、より有効な治療を検討していきたいと思います。