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腰椎椎間板ヘルニア治癒

上の画像はH28年10月27日撮影

下の画像はH28年7月21日撮影(発症直後)

名古屋第2赤十字病院MRI検査の画像

整形外科の主治医が画像をコピーしたもの

脊髄疾患は画像診断(MRI検査)によって病名が確定する

40代女性の強い下肢痛としびれに対して

L4/5椎間板ヘルニアの診断となり

3ヶ月鍼灸治療を続けた結果、主訴はほぼ消失し(NRS10→1~2)

再検査でヘルニアの消失が認められた

これだけ見事に治っていれば画像診断は説得力を持つ

最近メキメキ腕をあげているS先生の一症例

ヘルニアMRI画像の変化

50代女性腰椎椎間板ヘルニア

動けないほどの痛みがあった

13年前のMRI画像と

定期的な鍼灸治療で痛みが消失し

最近撮影したMRI画像の比較をした

上の写真が13年前

L4/5で椎間板が膨隆が認められ

整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断された画像

下の写真は最近撮影

L4/5の椎間板の膨隆は消失している

主訴は消失して運動も仕事も全く支障がない

13年も経過しているので自然治癒ともいえるが

毎日腰の負担のかかる仕事を続けながらの13年を考慮すれば

毎週欠かさず鍼灸治療を続けた結果として評価ができると思う

腰椎椎間板ヘルニアの症例

40代♂

1年前から歩行により腰痛、右下肢痛発症

MRI検査で腰椎椎間板ヘルニアの診断

PLDDの手術を勧められるが断り

以後症状は悪化

腰椎前屈(++)後屈(++)

15分以上歩けない、立位が5分で痛みが増悪

脈診:中位で滑脈

舌診:淡泊・歯根・舌下静脈怒張

空間診:右中焦から下焦の気の偏在

処置:右天井(少陽三焦経)に3番蓮風鍼で10分間置鍼

効果判定:直後に運動痛消失

歩行痛の効果判定は後日に確認する必要があるが

とりあえず痛みは全く感じないので治療を終えた

空間診による腰椎椎間板ヘルニアの治療は時に驚くような効果を見せる

腰椎椎間板ヘルニア著効

30代♂

2週間前から腰痛発症、痛みがひどくブロック注射を受けたが効果なく

仕事を続け下肢のしびれも感じ始め当院に来院

腰椎前屈(+++)後屈(±)SLR右50°左80°

腰椎椎間板ヘルニアである

中医学では腎虚腰痛と弁証し

2回の治療で痛みしびれともにほぼ消失

腰椎前屈(-)SLR左右90°(-)

他の検査所見も異常なし

仕事も続けながら治癒する見込み

ブロック注射が無効でも、中医学弁証により椎間板ヘルニアも早期に治癒が可能である

画像診断と東洋医学

画像診断と東洋医学

脊髄の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の患者さんはとても多い

MRI検査を依頼して画像で確認することも必要である

椎間板ヘルニアは鍼灸治療が奏功することはブログですでに述べた

MRI検査で椎間板の脱出が確認され「椎間板ヘルニア」と診断されても

鍼治療で痛みやしびれが消失した例も数多い

そこで、再度MRI検査を受けても、画像による変化が全くない場合がある

これは何を意味するのか

ヒトが痛みを自覚するのは、ある一定の閾値を超えたときである

鍼治療で気血の巡りを整えると、痛みの閾値が上がって痛みを感じなくなる

逆にMRI検査で異常がほとんど認められないにもかかわらず

腰の痛みや下肢の痺れを訴える患者さんも多い

痛みの閾値が下がっていると痛みに敏感になるケースである

これにはストレスがおおいに関わっている

ストレスフルになると痛みやしびれに過敏になる

ここでもココロの治療が必要になる

痛みやしびれからココロが執着しなくなれば病は癒える

腰椎椎間板ヘルニア

                                患者さん撮影

先日腰椎椎間板ヘルニアによる腰の激痛、下肢痛で
歩行もままならない女性の患者さんが来院された

医師からはヘルニアは治らないといわれている

SLR(下肢伸展テスト)は患側10°(+++)と腰椎椎間板ヘルニアとしては非常に重症である
診たては「左下焦の気の停滞」とし、百会左に1本鍼をした、腰部へも軽く鍼とお灸も加えた

2回の治療でSLRは90°(-)となって3回の治療で痛みは消失した
1週間だけ、立ち仕事は休んでいただいたが、今は元気にお仕事をされている

東洋医学は痛みの疾患であっても、気の偏りを整えるだけで苦痛から開放することができる
ヘルニアは治らないといった医師の言葉は間違っているわけではない

MRIの画像診断ではヘルニアが消失したわけではない

これは椎間板ヘルニアの症例で、鍼治療前と治癒した後のMRI画像を確認したところ
脱出した椎間板(正確には髄核)にはほとんど変化がないにもかかわらず、
自覚症状は消失し、経過も良好である患者さんを多数経験しているからである

ということは、機質的(画像などで異常が認められる)な病変があっても発病
(痛みを自覚すること)の原因は東洋医学的には、別のところにあるということである

この患者さんは大きなストレスを抱え、仕事も休めない状況の中で無理をされていた
「肝欝気滞」が病因の大きな要素となっていたのである

椎間板ヘルニア

【腰椎椎間板ヘルニア】

当院の受診患者さまのなかで、主訴が「腰痛」を訴える方は約30%あり、
受診患者さまのなかで最も多くなっています。

「腰痛」と一言でいっても様々な原因に分かれ、痛みの種類や病気の経過も
異なります。
急性腰痛「ギックリ腰」の原因は椎間関節や、仙腸関節の捻挫が多く、
痛みが激しい割には比較的早く治癒するケースがほとんどです。

慢性腰痛の場合は原因が様々で、その多くは腰椎や椎間板に何らかの異常
がみられることが多く、年齢構成で見ると、20歳代~50歳代までは腰椎椎間板ヘルニアが最も多く見られます。(下肢の症状が全くなくても)
受診前に整形外科などを受診し、正しく診断されている場合が多いのですが、X腺検査だけで異常なしと診断されて、当院よりMRI検査を依頼して初めてヘルニアがわかる場合も多くなっています。

椎間板ヘルニアは、理学的な検査やX腺検査、MRI検査を経て正確な診断が
できるので、整形外科の受診歴がない方で、椎間板ヘルニアが疑われた場合には、症状の程度によっては当院からMRI検査を依頼して、画像を確認させていただいております。
当院では腰椎椎間板ヘルニアと正しく診断されただけで、100例以上の症例があり、そのうち症状緩解又は治癒に至った症例は約80%です。
鍼灸治療をしても痛みが緩和せず、結果的にPLDDや顕微鏡下によるOpeに至った例は2~3%ありますが、受診に至るまでに神経ブロックなど、西洋医学の治療を受けても緩解せず、あとは手術しか方法がないといわれ、鍼灸治療を続けて治癒した例なども数多くあります。