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厚生労働大臣免許保有証

今週から鍼灸師のスタッフ全員は

厚生労働大臣免許保有証という

カードタイプのはり師きゅう師の免許証を携帯することになり

常時首からぶら下げて表示している

鍼灸師は国家資格の免許であることの証明や

無資格者との区別化にもなり

災害医療の現場や

スポーツ大会や健康祭りなどでの

ボランティア治療など

国家資格保有の証明としても活用できる

問診するスタッフも国家資格保有を証明できるので

患者さんにも安心していただけると思う

日本鍼灸をベトナムに輸出しよう

日本鍼灸が世界に誇れる伝統医療として

日本式鍼灸医療サービスをベトナムに輸出・・・というニュース

’16年11月6日

日本鍼灸師会、国際医療技術財団、ベトナム政府保健省伝統医学局

の三者機関で日本の針灸術がベトナムの医療の向上

及び人材開発に貢献することを目的に覚書を東京で締結した

’18年1月18日 ハノイマリオットホテルにて

鍼灸ベトナム国際セミナー開催

主催:(公社)日本鍼灸師会、(公財)国際医療技術財団(公財)国際開発救援財団

   ベトナム政府保健省伝統医学局、ベトナム国立鍼灸病院

後援:日本国政府、外務省、厚生労働省、経済産業省

※ベトナムに国立鍼灸病院があるとは驚き

繊細な日本鍼灸の技術をベトナムに伝承し

国際貢献と海外展開の足掛かりにするという

日本鍼灸師会の新たな取り組みに賛同します

クラウドファウンディング開始

[http://camp-fire.jp/projects/view/43257]

無資格者問題

国家試験に合格することで

開業できる医療系の資格は

医師・歯科医師・獣医師・鍼灸師・按摩マッサージ指圧師・柔道整復師

開業するためには、国家試験に合格し

当該保健所に免許証を添えて開設届をし

保健所から調査があって認可される

巷にあふれる○○整体・カイロプラクティック・○○療法などは

国家資格はなく、開業しても届出する義務もなく罰則規定もない

要するに法の不備の恩恵を受けていることに大きな矛盾がある

無資格者対策については

(公社)日本鍼灸師会が長年厚労省に訴えてきているが

何ら改善する動きはない

事故があったらかかった人の自己責任となる

法改正の準備室

(公社)日本鍼灸師会では

法改正準備室を立ち上げ

あん摩はり師きゅう師法が法制定70周年となる

H29年12月に28年ぶりの法改正を目指している

法改正の大義には国民に寄与するものとするが

背景には

1)鍼灸専門学校、大学の急増によって定員割れが常態化→入学者の質の低下

2)免許取得者増と開業鍼灸院の縮小化により卒後教育の場がない

3)鍼灸学校教員の質の低下(臨床を知らない教員の増加)

法改正の目指す目標は

1)診断権を有し、同意書なしで保険診療ができること

2)4年生鍼灸大学とし卒後臨床実習を2年間義務化

3)専門分野に特化した認定制度を設ける

4)免許更新制の導入

5)卒後教育・生涯教育の義務化

他に多くの案が検討されており

上記の目標はあくまで最終目標なので

どこまで摺合せができるのかは未知数

とはいえ法改正という後ろ盾に頼ることなく

日々勉強と研鑽を続けることが

臨床家の責務であることは言うまでもない

日本鍼灸師会全国大会in岐阜

(公社)日本鍼灸師会の学術大会参加報告

今年は隣県の開催なので会場スタッフとして準備進行をサポートし

担当した岐阜じゅうろくプラザ大会議室での

講演を聴講することができた

講師:湯浅 影元先生(中京大学スポーツ科学部教授)

演題:スポーツバイオメカニックス

バイオBio=生体

メカニクスMechanics=力学

湯浅教授は室伏広治・浅田真央・吉田沙保里等オリンピック選手や

多くの一流アスリートのトレーニングを指導しているので

興味深い裏話を聞くことができた

浅田真央は必ず片足の下に台を置いて

両肘を洗面台につけて支えて顔を洗っているとか

イチローはベンチに座っているときの姿勢にも気を配り

ソファーと硬い椅子があれば必ず硬い椅子に座るとか

ケガの少ない一流アスリートは日頃の健康管理も一流だ

脳科学者の茂木健一郎氏の県民講座も面白かった

鍼灸治療のエビデンスを西洋医学的現代物理学によって

解明しようとする鍼灸研究者に対して

厚労省からエビデンスを求められる理由は理解できるが

東洋医学の治効理論を現代医学で

解明することには無理があるのでは

患者目線でいえば”治ればいいじゃないですか”と

会場からは拍手喝采だ

大きな身振り手振りを交えた熱弁だった

日本鍼灸師会全国大会in岡山

第9回日本鍼灸師会全国大会inおかやま

13日14日に岡山市で鍼灸の学会が開催された

県民公開講座「宇宙と地球」での

元JAXA宇宙飛行士山崎直子さんの講演は面白かった

400㎞の宇宙空間に滞在中は非日常の連続

身長は2~3㎝伸び、腰痛が消失することが多いが

逆に腰痛を発症するケースもあること

長期滞在で免疫力が低下すること

宇宙酔いは7~80%で発症すること

あらゆる薬品、手術器具、抜歯のペンチまで用意されていること

皮膚の外科的な縫合や抜歯の訓練までされたこと等々

宇宙飛行士の遭遇する身体の変化や健康管理に鍼治療が介入し

その効果を評価するというミッションの実現に向けて

JAXAきぼう利用フォーラム 宇宙鍼灸科学研究が

いつ採用されるのかに注目したい

セイリン(鍼のトップメーカー)は既に宇宙飛行士の使用する鍼を開発済み

一つのアイデアとして鍼灸師がテレビ電話で指示をして治療するという案が

考えられているという

ワクワクする3時間の講演はあっという間だった

IMMSとは

アリゾナ大学でDrワイル博士の統合医療プログラムを履修されたある医師が

鍼灸統合医療支援システムIMSS(Intergrative Medicine Support System)という

全国の優良鍼灸治療院と日本統合医療支援センターと患者さんの間をつなぐ

ネットワークづくりに取り掛かっている

現在このネットワークに参加する日本中の志のある鍼灸師に呼び掛けを始めた

このネットワークが構築されると

タブレット端末によるインターネット回線を利用し

患者さん情報の共有、医師から鍼灸師への紹介状、回答書の送受信

治療内容の共有化、エビデンスの蓄積、等々

今後の鍼灸治療が大きく転換する可能性を秘めている

今までの統合医療の枠を超えた素晴らしい発想だ

詳細はまだ報告できないが

当院としては積極的に参加し、協力したいと考えている

日本鍼灸師会学術大会参加

7日8日はさいたま市で(公社)日本鍼灸師会全国大会が開催される

昨年の北海道大会に引き続き参加することになったので

8日(月)は休診となります

参加報告は後日することにします

学術研修カードシステム

(公益社団)日本鍼灸師会はこの度

学術研修単位をコンピューターで一元管理するシステムを稼働させる

このシステムは日本鍼灸師会の会員が

研修会会場で「学術研修カード」を提示し

カードリーダーで読み込むと

ホストコンピューターに登録されるというシステム

会員の出席情報が管理され

インターネット上で自分の履歴情報も検索できるようになる

日本鍼灸師会のHPの”鍼灸Net”http://www.hariq.net/ 

で検索すると全国の開業鍼灸師情報を知ることができるが

これからは研修会や学会に積極的に参加する鍼灸師と

参加頻度が低い鍼灸師が閲覧でき

どの鍼灸院にかかればよいかの判断基準にもなるだろう

(社)全日本鍼灸学会の認定鍼灸師制度はこの先駆けとなっている

鍼灸中心の統合医療その2

前回報告したように名大病院総合診療科で

鍼灸師を中心とした統合医療の研究が始まろうとしている

東洋医学、西洋医学の両面でバランスのとれた知識と技術を持った鍼灸師を募集している

つまり、医師や看護師と西洋医学の言語でコミュニケーションが取れ

東洋医学では専門的な知識と技術を有するスキルが求められているのだ

愛知県内で選考作業を早急に進めているところであるが

無報酬なのでどの程度の頻度で研究会に出席するのかを打診しているところだ

臨床をしながら参加するにはそれなりの覚悟が必要だし

既に申し込みはあるが、慎重な選考が必要だ

我こそはと手を挙げる志の高い鍼灸師は御一報を